Jword などアンインストールしてもブラウザで右クリックして表示される項目を削除する方法

[最新更新] 2023年10月25日
[初回公開] 2021年05月26日

Windows は右クリックするとソフトウェアごとにショートカットや操作項目のメニューが表示されるが、Internet Explorer（IE）などウェブブラウザで右クリックすると E START（Jword）などいつの間にか使わない不要な項目が増えていることがあり、ブラウザの動作が重くなる原因にもつながるのでこの不要な項目を削除する方法を紹介する。

１．ブラウザの右クリックで用意されている便利な機能

ブラウザの右クリックで用意されている便利な機能とは、表示しているウェブサイトの文章をコピーしたり、画像や PDF などファイルをダウンロードすることができる。
ウェブサイトの制作現場では HTML のソースを確認したり、開発者モードでデバッグする時に活用されている。

ブラウザに限らず、Windows ではデスクトップのエクスプローラー上やファイルを選択した状態で右クリックすると、ファイルコピーや圧縮など操作を補助する機能が一覧で表示され、ショートカットとして操作することができる機能が多く用意されている。

２．Jword など不要な機能が追加される理由

右クリックすると操作する上で便利な機能が用意されている反面、Jword など利用者にとって不要な機能が自動的に追加されていることがある。
例えばブラウザの IE ではウェブサイトを表示した状態で右クリックすると下図のようなメニューが表示される。

表示されたメニューの中で「ESTART でサイト検索」と「JWord でサイト検索」といった利用者が意図せず追加されている機能がある。
これらはソフトウェアなどをインストールすると同時にブラウザの拡張機能（アドオン）としてインストールされることがある。

特に無料で配布されているソフトウェアをインストールすると追加されることが多い。

３．ブラウザに追加される機能例

ブラウザに自動的に追加される機能の例としては、ページまたは選択箇所を翻訳する機能や、表示中のコンテンツを画像として保存したり、検索する者が多い。

ブラウザに自動的にインストールされるアドオンでも活用していれば不要になることはないが、インストールされていると右クリックメニューで選択しなくてもバックグラウンドで実行されることがあり、検索に利用したキーワードや参照中のサイトの URL を利用者が知らない間に外部のサーバに送られることがありスパイウェアと見なされる場合がある。

不要であればアンインストールすることで実行ファイル自体は消えるが IE などブラウザの右クリックメニューからは削除されずに残ったままになることがある。

自動的にインストールされる機能の代表的なものが次の通りである。

3-1．「翻訳」とは

「翻訳」とは、英和または和英の無料ソフトウェアをインストールすると自動的にブラウザのアドオンとして追加されることがある。
右クリックして「翻訳」を選択すると表示中のウェブサイト全体を英語や日本語に変換して表示される機能である。

3-2．「E START（Jword）」とは

「E START（Jword）」とは、ジャンルを問わず無料ソフトウェアをインストールすると自動的にブラウザのアドオンとして追加されることがある。
表示中のウェブサイトでキーワードにしたい箇所を選択した状態で利用すると E START（Jword） のサイトで検索結果が表示される機能である。

４．ブラウザで右クリックして表示される機能を削除する方法

ブラウザで右クリックして表示される機能を削除する方法として、レジストリで Windows の情報を書き換える手段が挙げられる。
前述のように不要なソフトウェアをアンインストールしても右クリックしてメニューが残ってしまう場合は、設定画面など目に見える形で削除できないため、Windows の根幹の設定となるレジストリを操作する必要がある。

尚、レジストリの操作は誤ると Windows 自体が正常に動作しなくなるため慎重に操作することをお勧めする。

不要なアドオンを消すためにはまず、レジストリを操作する「レジストリエディタ」を起動する。
起動するためにはデスクトップ左下の Windows マークを右クリックして［ファイル名を指定して実行］して入力欄を表示させる。

次に入力欄で「regedit」を入力してボタン「OK」をクリックするとレジストリの操作ウィンドウが表示される。

regedit

表示された「レジストリエディタ」の左欄のツリーから「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\MenuExt」を開く。
この項目はブラウザの IE で右クリックしたときに表示される項目を制御している。

最後にブラウザで右クリックして表示される項目と同じ名称のフォルダを削除することでブラウザの表示からも消すことができる。

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