[初回公開] 2007年01月05日
インターネット上で公開されている動画は「ダウンロード型」と「ストリーミング型」の 2 種類があり、「ダウンロード型」は手元のパソコンに保存されるのに対して「ストリーミング型」は保存されずにインターネットの通信をしながら再生する特徴があるが、ストリーミング動画もパソコンにダウンロードして保存する方法を紹介する。
このページの目次
1.ストリーミング動画とは
ストリーミング動画とは、パソコンやスマホからインターネット通信を常に行いながら再生を行うものである。
無償では Youtube などが代表で挙げられ、有償では Amazon Prime、DMM などが動画配信サービスとし利用できる。
動画を視聴するためにはブラウザまたは専用のアプリを利用する。
動画の最初から最後までをダウンロードする必要が無く、動画内の視聴したいシーンをクリック(タップ)すると途中箇所から再生できるメリットがある。
反面、インターネット回線を介して常時動画データを取得するので、通信速度の遅い回線の場合は動画の再生途中で止まり、スムーズに再生できないないことがある。
また、動画を配信している運営側で配信終了すると以後は視聴できなくなってしまうデメリットがある。
2.ダウンロードする動画とは
ダウンロードする動画とは、動画ファイルを手元のパソコンやスマホにダウンロードが完了してから動画プレイヤーで再生するものである。
動画ファイルのダウンロードが完了してしまえば、機器がインターネットに接続していなくても何時でも再生して視聴することができるメリットがある。
反面、高画質な動画ほどファイルサイズが膨大(1GB から数 GB 単位)となるためダウンロードに時間がかかるデメリットがある。
また、データサイズが大きいことと、コピーが用意なため著作権の問題で動画ファイルをダウンロードして提供する事業者は減っている。
3.ストリーミング動画をダウンロードして保存する方法
ストリーミング動画をダウンロードして保存する方法としては、再生しながら動画ファイルに変換するソフトウェアを利用する場合と、ブラウザの一時保存フォルダ(キャッシュ)を利用する場合の 2 種類ある。
3-1.ソフトウェア(GetASFStream)を利用する
ストリーミング動画をソフトウェアで保存する場合は、「GetASFStream」など保存に対応したソフトウェアを用いる。
「GetASFStream」は Windows OS で動作し、Windows Media Player で再生できるストリーミング形式(ASX、WVX、WAX、ASF、WMV、WMA 等)の動画をダウンロードして保存できる無料のソフトウェアである。
「GetASFStream」でストリーミング動画を保存するためには、事前に動画のアドレス(URL)が必要になる。
そのため、ストリーミング動画が視聴できるサイトをブラウザで表示して、そのサイト内に埋め込まれている動画のパス(URL)を取得する。
今回は下図ように JRA(日本中央競馬会)のレース結果が視聴できるリプレイ動画を例に進める。
埋め込まれている動画のパス(URL)はブラウザでサイトを開いた後、マウスを右クリックして「ソースを表示」を選択することで確認することができる。
「ソースを表示」を選択すると HTML タグが表示されるため、その中から動画の URL を検索する。
今回であればストリーミング動画を示す拡張子「.asx」をキーワードに検索すると下図のように URL があるのが確認できる。
拡張子「.asx」の URL は動画がサーバ上にある場所を示したものではなく、動画ファイルの場所が記載されたファイルとなっているため、「.asx」自体がストリーミング動画ではない。
そこで、拡張子「.asx」を含む URL をブラウザのアドレス欄に記入するとダウンロードしたりテキストエディタで見ることができ、ここでようやく動画がある場所が判明する。
次に、GetASFStream を起動して動画のある場所を URL 欄に貼り付け、ボタン「追加」をクリックする。
ボタン「追加」をクリックすると下図のようにウィンドウが表示されるため、ボタン「保存」をクリックするとダウンロードが開始し、パソコン内の指定の場所に動画ファイルとして保存される。
3-2.ブラウザの一時保存フォルダを利用する
ストリーミング動画は再生するとブラウザの一時保存フォルダ(キャッシュ)にファイルとして残ることがあり、このファイルを利用することで保存することもできる。
ストリーミング動画はインターネット通信を行いながら必要なシーンを取得して再生するが、一度取得したシーンは次も再取得しないようにブラウザに一時保存されることがある。
そのデータは動画ファイルとして存在しているため、コピーすることで再利用が可能になる。
ただし、断片的な動画となっており 1 つにまとまっていないため、1 本の動画として扱う場合は取得したファイルを動画編集ソフトで結合するなどする必要がある。
4.ストリーミング動画とダウンロード動画の違い
ストリーミング動画とダウンロード動画の違いは、オフラインとオンラインでの再生の違いがある。
ストリーミング動画の場合は常に動画データを取得するためインターネット通信が必要だが、ダウンロード動画は 1 度パソコンやスマホに保存してしまえば、以降はオフラインでも再生が可能である。
また、ブラウザでも再生可能なストリーミング動画に対して、ダウンロード動画は再生にソフトウェアが必要になる。
さらにダウンロードした動画の種類や保存形式によっては再生できないプレイヤーがあり、エンコードと呼ばれる拡張データが必要になることがある。
ストリーミング動画は利用者の環境に依存することなくインターネット回線があれば再生できるメリットがある反面、配信者によって配信停止になる可能性が高いため、いづれ視聴できなくなることを視野に入れておく必要がある。
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