[初回公開] 2009年09月18日
Helvetica(ヘルベチカ)は欧文フォントの 1 つで、iPhone の英数字や多くの有名企業のロゴで利用されているので目にすることは多いが、Mac で OS にインストールされているものの Windows にはデフォルトで利用できないため、Helvetica を Windows で使う方法と Helvetica の代替フォントについて紹介する。
このページの目次
1.Helvetica(ヘルベチカ)フォントとは
Helvetica(ヘルベチカ)フォントとは、海外で作成されたローマ字書体となり太さが均一のゴシックフォントである。
Macintosh や iPhone、iPod touch など iOS 搭載の Apple 社の製品において英文字の表記に利用されいる。
線の太さが等倍であることで日本人だけでなく他国的に識字しやすいので駅や会社のロゴで利用されている。
Helvetica の他に改訂版の Helvetica Neue(ヘルベチカノイエ) など何種類かのフォントファミリーが存在する。
文書作成やデザイン作成で Helvetica フォントを利用するためには Helvetica が初期インストールされている Macintosh など Apple 社のパソコンを利用するか、Windows OS であればフォントを購入することで利用可能になる。
Helvetica フォントの各種シリーズは 1 種類あたり約 4,000 円で購入することができる。
2.Helvetica(ヘルベチカ)を Windows で利用する方法
Helvetica(ヘルベチカ)を Windows で利用する方法としては、Windows でも使えるように True Type フォント形式となったフォントデータをダウンロードしたり購入することで利用可能となる。
フォントデータを入手した後はフォントのファイルとダブルクリックするとパソコンにインストールして各種ソフトウェアで利用できる。
2-1.Helvetica(ヘルベチカ)を Windows にインストールする方法
Helvetica(ヘルベチカ)を Windows にインストールするためには Helvetica のフォントデータを入手する必要がある。
フォントデータを配布している下図あるサイトの中で Font Yukle では 2022 年 12 月 17 日時点で次のフォントファミリーを始め 50 以上のデータをダウンロードできる。
- HELVETICA BOLD
- HELVETICA NEUE LT PRO 75 BOLD
- HELVETICA NEUE LT PRO 65 MEDIUM
- BMW HELVETICA 97 BLACK CONDENSED
- HELVETICA LIGHT
- HELVETICA NEUE
- HELVETICA BLACK
- BMW HELVETICA 45 LIGHT
- HELVETICA NEGRITA
- HELVETICA NEUE LT STD 57 CONDENSED
- HELVETICA NEUE LT STD 77 BOLD CONDENSED
- HELVETICA NEUE LIGHT
- HELVETICA NEUE LT PRO 55 ROMAN
- HELVETICA NEUE LT PRO 35 THIN
- HELVETICA NEUE LT STD 85 HEAVY
- HELVETICA NARROW BOLD
- HELVETICA NEUE LT PRO 67 MEDIUM CONDENSED
- HELVETICA NEUE LT PRO 25 ULTRA LIGHT
- HELVETICA NEUE LT PRO 85 HEAVY
- HELVETICA NEUE LT
- HELVETICA NEUE
- HELVETICA GRAS
- HELVETICA NEUE BOLD
- BMW HELVETICA 55 ROMAN
- HELVETICA BQ
ダウンロードしたフォントのファイルは ZIP 形式で圧縮されており、解凍後に展開されるフォントファイルをダブルクリックすると自動的にインストールされて OS に組み込まれる。
フォントをインストールした後は文書作成ソフトやデザインソフトを起動すると Helvetica が選択できるようになっている。
2-2.Helvetica(ヘルベチカ)の代替フォントを利用する方法
Helvetica(ヘルベチカ)は Windows OS には初期インストールされていないが、代替えフォントとして Arial(アリアル) が用意されている。
Arial も Helvetica と同じく海外で作成されたフォントで、大文字の R や G など一部の文字で形状は異なるがほぼ同じ造形となっている。
Microsoft 社の Word や Excel など Office ソフトで半角英数字を入力すると自動的に Arial が選択されるようになっている。
Helvetica と Arial の書体を比較したものが上図となり、ほぼ同型であるのが確認できる。
3.Helvetica(ヘルベチカ)以外のフォントを利用する方法
Helvetica(ヘルベチカ)以外で同じ造形のフォントを利用する方法として前述のように Arial を利用する方法があるが、文字によっては若干異なる箇所があるのでデザインを行う際に思い通りにならないことがある。
そこで Helvetica の印象を残しつつも目指すデザインにマッチしたフォントが下記となる。
3-1.Helvetica に似たフォントを作成する
イメージにあった Helvetica フォントが入手できない、もしくは Arial も適しない場合は自分でフォントを作成する手段がある。
欧文フォントはアルファベット 26 文字と数値の 10 文字なので最大 36 文字作成するので膨大な字数がある全角フォントと比較するとフォント作成に要する時間は短くて済む。
フォントを作成するためにはフォント作成用のソフトウェアが必要となるが、無償のフォント作成ソフトがあるので手軽に作成することができる。
フォント作成はソフトウェア上でゼロから作るのではなく、手書きした文字をスキャナで取り込んでソフトウェア上で文字の間隔や線の太さを編集する方法と、予め基となるフォントを打ち込んでから形を変える方法がある。
Helvetica に似たフォントを自分で用意したい場合は Arial をベースに文字の太さと形状を編集することで自分に合ったフォントが用意できる。
3-2.Helvetica 以外で訴求力があるフォントを利用する
Helvetica フォントは iPhone など Apple 製品だけでなく企業のロゴでもで使われているため、見慣れたフォントとして定着しつつある。
そのため Helvetica フォントを利用したデザインは奇抜さはないが親しみやすいものとなりやすい。
しかし資料やデザインによっては Helvetica 以外のフォントを利用することで強調されるので全体を通して見やすくなったり、初見でのインパクトを与えやすくなることがある。
欧文フォントはアルファベットと数値のみで構成されているので、ひらがなや漢字といった全角文字の日本語では利用できないが、配布されているフォントの種類は日本語に対応したフォントより多いので Helvetica 以外でも訴求力がある造形のフォントも多い。
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