Windows フォトビューアーは Windows に標準でインストールされている画像や写真を閲覧することができるソフトウェアだが、画像ファイルをダブルクリックしても Windows フォトビューアーが起動しない環境下で、右クリックで起動して画像類を表示する方法について紹介する。
1.Windows フォトビューアーとは
Windows フォトビューアーとは、Windows に標準インストールされている画像閲覧ソフトである。
同じ階層にある画像ファイルを左右ボタンで表示を切り替えることができ、印刷にも対応している。
画像ファイルの表示に特化しているため、編集機能は無いが「フォト」や「ペイント」など編集機能があるソフトに切り替えて利用することが可能である。
2.Windows フォトビューアーが起動しない様子
Windows フォトビューアーが起動しない様子としては、画像ファイルをダブルクリックすると Photoshop など画像編集ソフトが起動して高速で画像が見ることができない点が挙げられる。
これはインストールした画像編集ソフトが .jpg や .png など画像ファイルの拡張子がダブルクリックすると画像編集ソフトが起動するように Windows の設定を書き換えてしまっているのが原因である。
画像ファイルをダブルクリックすると Windows フォトビューアーなど閲覧ソフトが起動するように設定変更することで解決するが、ソフトをインストールするたびに設定が変わるため、次のように右クリックして Windows フォトビューアーを起動するようにすることで高速で表示させることができる。
3.Windows フォトビューアーを右クリックで起動させる方法
Windows フォトビューアーを右クリックで起動させる方法としては、Windows の設定画面から変更できない、より詳細な設定を行うことができるレジストリを変更する。
まず最初に画像ファイルを右クリックして表示される項目を確認すると下図のように「写真の編集」と「ペイント 3D で編集する」の項目はあるものの、閲覧だけの選択肢がないのがわかる。
次にキーボードの Windows キーを押しながら R キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開く。
「ファイル名を指定して実行」が開けば、下図のように入力欄に「regedit」を入力して、ボタン「OK」をクリックする。
ボタン「OK」をクリックするとレジストリの設定ウィンドウ「レジストリエディター」が表示される。
ウィンドウ「レジストリエディター」の左ツリーから「HKEY_CLASSES_ROOT\SystemFileAssociations\image\shell」まで辿ると画面右側に (既定) が 1 つあるのがわかる。
続いて、左ツリーの「shell」を右クリックして表示される項目より「新規 -> キー」を選択して「openwpv」を作成する。
作成した「openwpv」は画面右にある (既定) に「Windows フォト ビューアーで開く」を入力してボタン「OK」をクリックする。
さらにキー「openwpv」の配下へ下図のように「command」と「DropTarget」の 2 のキーを作成する
作成したキー「command」の (既定) には下記を設定する。
%SystemRoot%\System32\rundll32.exe “%ProgramFiles%\Windows Photo Viewer\PhotoViewer.dll”, ImageView_Fullscreen %1
また、キー「DropTarget」を右クリックして表示される項目から「新規 -> 文字列値」を選択して「CLSID」を作成する。
作成した「CLSID」は画面右側に表示されるためダブルクリックして以下の文字列を設定する。
{FFE2A43C-56B9-4bf5-9A79-CC6D4285608A}
以上でレジストリの設定が終了し、画像ファイルを右クリックすると下図のように表示される選択肢の中に「Windows フォトビューアーで開く」が現れる。
ここで「Windows フォトビューアーで開く」を選択すると閲覧ソフトが起動して画像が表示される。
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