Photoshop などパッケージ版の CS シリーズの再インストールでライセンス認証する方法

Photoshop など Adobe の製品は永続ライセンスとなるパッケージ販売は終了して、全て月額制のサブスクとなっているが、最後のパッケージ製品となる Adobe CS6 を利用している企業が個人はまだ少なくないものの、Windows 10 のサポートが2025年10月を迎えるにあたり新しいパソコンへの買い替えに際して再インストールでライセンス認証する方法について紹介する。

Photoshop などパッケージ版の CS シリーズの再インストールでライセンス認証する方法

1.Adobe CS6 の利用可否について

Adobe CS6 は2012年05月に発売された Photoshop や Dreamweaver など画像加工ソフトの他、ウェブサイト制作のソフトが 1 つのパッケージ製品だが、2023年01月末日をもって Adobe のライセンス認証サーバが停止されたので、サーバ停止後はパソコンにインストールして利用できなくなっている。

画像加工ソフトを利用している様子


しかし停止したのはライセンス認証のみなため、既にパソコンにインストールして認証も完了している CS6 に関しては引き続き利用可能である。

ただし、Windows10 が2025年10月にサポート終了を迎え、Mac OS も随時サポート終了していくのに加えてパソコンの故障で買い替えが必要になった場合は CS6 は利用できない状況である。

2.Adobe CS6 がライセンス認証できない原因

Adobe CS6 がライセンス認証できない原因としては、Adobe が運営管理してきたライセンス認証サーバを停止したことである。
CS6 をインストールしてソフトを起動するとインターネット(オンライン)を介してソフトがライセンス認証サーバと通信することでシリアルキーが有効化されて利用できるようになる。

Adobe CS でライセンス認証する様子


そのため、新しいパソコンに Adobe CS6 をインストールしてライセンス認証しようと通信を試みるものの、受けてとなるサーバが応答しないためライセンス認証が完了できず、ソフトも利用できなくなっている。

3.Adobe CS6 をインストールしてライセンス認証する方法

ライセンス認証サーバが停止した以降、Adobe CS6 をインストールしてライセンス認証する方法として「レガシーアプリ用のライセンス認証」と「オフライン認証」の通常のオンライン認証以外の手段が用意されている。

3-1.レガシーアプリ用のライセンス認証を行う

Adobe CS6 は古くなったコンピュータのシステムや技術などを指す「レガシーアプリ」として取り扱われており、Adobe においてはスマホやタブレットなどモバイルデバイスを使用して、ログイン画面の QR コードをスキャンして画面に沿って操作することで認証することができる。

ログイン画面の様子


QR コードスキャン後のログイン画面は上図のようになっており、Adobe アカウント以外に Google アカウントなどでもログインが可能である。

詳しくは下記の Adobe 公式サイトに紹介されている。
-> アドビのレガシーアプリのライセンス認証時や再インストール時に発生する問題の修正

3-2.オフライン認証を行う

最近では購入したソフトウェアのライセンスキーの認証や有効化(アクティベーション)するためにインターネットを介して行われるものが一般的だが、未だセキュリティの問題からインターネットを利用しないオフライン環境でソフトウェアを利用する現場もある。

そのような環境下ではライセンス認証できないため、メーカーの方でオフライン用のライセンス認証の手段も用意されている。

ログイン画面の様子


Adobe CS6 をパソコンにインストールした後に Photoshop などパッケージ内のいずれかのソフトウェアを起動し、求められるライセンス認証の画面でリンク「インターネットに接続できない場合」をクリックすると上図のようにオフライン認証のためのリクエストコードの取得が可能になる。

取得したリクエストコードは Adobe の専用サイトに入力し、そこで得られるレスポンスコードをオフライン認証の画面で登録すると CS6 が利用できるようになる。

4.オンライン認証不要の Adobe CS を再インストールする様子

パッケージ製品の最後となる Adobe CS6 はライセンス認証するためにインターネットを利用するが、さらに古い Adobe CS などになると購入時に同梱されているシリアルキーだけで認証されてソフトが利用できる。

Adobe CS3 でシリアルキーを入力している様子


しかし Adobe CS3 の Fireworks などが入った WEB STANDARD はライセンス認証サーバとの通信が必要になるため下図のように接続エラーが表示されて認証できない状態である。

ライセンス認証で接続エラーになる様子

ただし、30 日間はライセンス認証までの猶予期間が設けられているので、Photoshop 形式の .psd やIllustrator の .ai ファイルで画像化できていないデータは猶予期間中に違う形式で書き出しておくことが可能である。

Adobe 製品の 30 日間の無償利用期間の様子


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