【年賀状以外にも使える】筆ぐるめで宛名印刷を 5 分で終わらせる方法


[初回公開] 2017年06月14日

年末が近づくと書店には年賀状のイラスト集が店頭に並び始め、その書籍には毎年の干支にちなんだイラストのデータとハガキへ印刷する簡易版のソフトとして「筆グルメ」が同梱されていること多いが、「筆グルメ」にはイラスト印刷の他にも住所録の管理データベースの機能があるので手間と時間を最小限に宛名印刷する方法について紹介する。

【年賀状以外にも使える】筆ぐるめで宛名印刷を 5 分で終わらせる方法

1.筆ぐるめとは

筆ぐるめとは、富士ソフトが開発販売するハガキへイラストや宛名印刷を行うことができるソフトウェアである。
年賀状を作成するシーズンとなる年末に家電量販店などでよく見かけるが、パッケージ版には暑中見舞いや往復はがき、ビジネス用途など 1 年を通してさまざまイラストや文章サンプルの素材が収録されている。



また、筆ぐるめには住所録を登録保存できるデータベースが搭載されているので、氏名や住所を登録しておけば数回のボタン操作で送りたい宛名印刷が可能である。
加えて前年に年賀状を送った宛名を記憶しているので、誰に送ったかも確認することができる。

2.筆ぐるめの価格

筆ぐるめの価格は、CD-ROM にソフトウェアが入ったパッケージ版は店頭またはインターネットで 2,500 円前後で販売されていることが多い。
また、書籍に付属するイラストデータと一緒に筆ぐるめも同梱されていることがあり、機能はパッケージ版に比べると縮小されているが書籍の販売価格で筆ぐるめを利用できる。

3.筆ぐるめで宛名印刷する方法

筆ぐるめで宛名印刷する方法としては、ソフトを起動した直後に表示される各種メニューからイラスト印刷か宛名印刷を選択して利用する。
宛名印刷の場合は事前に氏名や住所を登録する必要があるが、説明書等がなくてもわかりやすいボタン名やマウスカーソルを合わすと機能が表示されるので直感的に利用することができる。

3-1.住所録を開く

筆ぐるめを起動すると最初に下図のように各種機能を選択するナビの画面が表示される。
今回は既に住所録は作成しているものとし、ナビの画面より「住所録を開く」をクリックする。

筆ぐるめを起動してメニューを表示した様子

3-2.印刷したい住所を選択する

「住所録を開く」をクリックした後は、登録している住所録の一覧が表示されるので、印刷したい住所録をクリックする。
住所録は 1 つだけ用意して印刷のたびに印刷したい宛名を選択する方法と、年賀状や暑中見舞いなど用途に応じて住所録を分けて管理することができる。
複数の住所録がある場合は下図のように並んで表示される。

印刷で利用したい住所録を選択する

3-3.宛名を印刷する

住所録を選択すると氏名の 50 音順に宛名が画面左に表示される。
登録されている住所録の全員または宛名を選んで印刷する場合は、画面上部のボタン「印刷/メール」をクリックすると印刷するプリンタと、住所録内の宛名一覧が表示される。

ボタン「印刷/メール」をクリック


宛名一覧が表示されれば印刷したい宛名にチェックを入れて再度「印刷」ボタンをクリックするとプリントアウトを開始する。

4.筆ぐるめのパッケージ版と書籍版の違い

筆ぐるめのパッケージ版と書籍に同梱されているバージョンの違いは、主に「イラストの掲載数」と「写真の編集機能」の 2 点が挙げられる。
筆グルメのパッケージ版は年賀状以外にも暑中見舞いや引っ越し連絡などシーズン問わず利用できる素材の他、ビジネスでも利用できる素材が収録されている。
それに対して書籍版は主にその年の干支を取り扱った年賀状イラストや「謹賀新年」の文字が収録されており、その年だけ利用できる収録内容となっている。

また、筆ぐるめのパッケージ版には写真の編集機能がある。
撮影した写真の前面にフレームのようにイラストを付け加えたり、スタンプを加えるなど筆ぐるめのソフト内でデザイン性のある印刷物を作ることができる。
そのため、写真店や印刷業者に注文せずとも、自宅でデザイン性があるオリジナル年賀状の作成が可能である。

5.筆ぐるめの総評

筆ぐるめの総評としては、年賀状や喪中はがきを短時間で自宅や会社で作成したい場合に活躍する。
パッケージ版では簡単な画像編集もできるため、写真店などで年賀状作成を注文しなくても独自で用意できる点が大きい。
ただし、Illustrator など本格的なデザインやイラストソフトと比べると、写真の加工や色合いの変更はできないので本ソフトだけでは物足りない部分が多い。

写真を加工したい場合はスマホのフォトアプリに色合いやトリミングする機能があるので、筆ぐるめに取り込む前にあらかじめ写真の加工を行っておくとよい。

【最新版】筆ぐるめ 29 宛名印刷・住所録プラス

筆ぐるめの特筆すべき点は宛名印刷であり、一度登録した住所録は翌年以降も継続して利用できるので印刷のたびに氏名や住所録を打ち込む手間を無くすことができる。
また、ハガキの表面は上部の枠内に郵便番号を記入し、縦書きで住所に次いで氏名を書くといったハガキ特有の書き方があるが、データを登録しておけばハガキにレイアウトに沿って印刷してくれるので、数回のマウス操作で何十件、何百件という宛名印刷も数分で終了して大幅に時間短縮を図ることが可能である。。

前年送った宛名にはチェックが入って通知してくれる機能もあるため、過去にハガキを出した相手かどうかの管理もしやすくなっている。

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