Windows のリモートデスクトップで CD/DVD ドライブを共有する方法


[初回公開] 2022年01月30日

コロナ禍で会社に出勤せずに自宅などからリモートで仕事することが増え、会社にあるパソコンを遠隔で操作するために Windows のリモートデスクトップを利用することが多いが、そのリモートデスクトップでソフトウェアのインストールを行うなど DVD ドライブを手元のパソコンと共有する方法を紹介する。

Windows のリモートデスクトップでドライブを共有する方法

1.パソコンを遠隔操作するメリットとデメリット

パソコンを遠隔操作するメリットとデメリットとしては、パソコンがあるその場にいなくても操作できる利便性があるとともに反面、パソコンを直接操作しなければならない場合にできないことである。



最近ではウィルス感染により業務が停滞してしまうのを避けるために、できるだけ従業員が接する人を少なくするために自宅から業務できるように事務所にあるパソコンを遠隔操作する業務形態が増えつつある。
そのため、通勤時間の削減や介護が必要な家族がいても業務ができるメリットがある。

その反対に実際にパソコンに対して物理的に対処や操作しなければならないことはパソコンがある現地に赴く必要があるため、パソコンに外部端末を接続する業務にはリモートワークは不向きである。

パソコンに物理的に操作する作業の中で CD/DVD ドライブの利用が挙げれるが、Windows パソコンの遠隔操作にリモートデスクトップを用いられている時は操作している手元のパソコンのドライブと遠隔操作するパソコンと共有することができる。

2.リモートデスクトップとは

リモートデスクトップとは、自宅などから会社にあるパソコンに遠隔で操作するための機能のことである。
Windows に標準インストールされている機能のため、別途ソフトウェアを購入したりインストールする必要はない。

アクセス先のパソコンを「ホスト」と呼び、遠隔操作を許可することでリモートデスクトップが利用できるようになる。
ただし、家電量販店など一般的に購入できるパソコンでは OS のエディションが Home であることが多く、このエディションではリモートで操作することができない。

リモートデスクトップで遠隔操作するためにはホスト側の Windows のエディションが Pro、または Enterprise、Education のいずれかである必要がある。

3.リモートデスクトップでできること

リモートデスクトップでできることは、直接パソコンに触れるなど物理的な作業を除き、マウスやキーボードを使ってパソコンでできている操作は全て利用できる。

そのため、自宅にいながら会社内のネットワーク上にあるファイルやシステムにアクセスすることができ、会社内に置いているプリンタに遠隔でプリントアウトすることもできる。



また、手元で操作しているパソコン上にあるデータをホスト側に転送することも可能である。

ただし、前述したように物理的に手で触れて操作することはできないので、電源のオン・オフができないが、CD/DVD ドライブは手元のパソコンとホストパソコンで共有することができる。

リモートデスクトップの利用中に間違ってホストパソコンをシャットダウンをしてしまうと、遠隔では電源をオンにできないため、誤ってシャットダウンした場合はホストパソコンがある現地に言って電源ボタンを押す必要がある。

4.リモートデスクトップでドライブを共有する方法

リモートデスクトップでドライブを共有する方法は、ホストパソコンに接続する前に手元のパソコン(ローカル)とアクセス先(ホスト)の間でリソースの管理設定を行う。

まず手元(ローカル)のパソコンでリモートデスクトップを起動し、下図のようにアクセス先(ホスト)の IP アドレスまたはコンピュータ名を入力するウィンドウ内の「オプションの表示」をクリックする。

「オプションの表示」をクリック

「オプションの表示」をクリックすると各種設定が表示されるため、タブ「ローカルリソース」を選択してローカルデバイスとリソースの設定項目内にあるボタン「詳細」をクリックする。

ボタン「詳細」をクリック


ボタン「詳細」をクリックすると手元(ローカル)とアクセス先(ホスト)との間で共有できるリソースの一覧が表示される。
ここで CD/DVD ドライブとなる「DVD ドライブ(E:)」にチェックを入れて画面右下のボタン「OK」をクリックする。

共有するドライブを選択

ボタン「OK」を押すとアクセス先(ホスト)にリモートデスクトップで接続して遠隔操作が可能になる。
この時にホストパソコンの「マイコンピュータ」などからドライブの一覧を表示すると、手元のパソコンと共有した CD/DVD ドライブが表示され、ドライブ内のファイルを操作したりインストーラーを実行してソフトウェアのインストールを行うことができる。

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