永続ライセンスの画像編集ソフトウェア「PhotoDirector」を Photoshop の代わりにする

印刷業界やウェブサイト制作の現場で利用される画像編集ソフトの Photoshop は月額制のサブスクリプションとなり、過去に販売されていたパッケージ版のライセンスが新しいパソコンにインストールして利用できなくなったのを受け、永続ライセンスで Photoshop の代わりとなる PhotoDirector について紹介する。

永続ライセンスの画像編集ソフトウェア「PhotoDirector」を Photoshop の代わりにする

1.Photoshop のライセンス認証ができなくなった理由

Photoshop のライセンス認証ができなくなった理由としては、オンラインでライセンスキーを有効化(アクティベート)するサーバの運用管理をメーカーの Adobe が終了したためである。

パソコンでデザインしている様子


現在の Photoshop を始めとする Adobe 製品は月額で利用料を払うサブスクリプション形式になっているが、パッケージ版で永続的に利用できる Creative Suite 6(以下、CS6)で運用している企業や個人は少なくない。

しかし2023年01月31日をもって CS6 をパソコンにインストールして Photoshop などソフトウェアを初回起動した時に必要なライセンス認証ができなくなったため、新しいパソコンに再インストールして CS6 以前の製品を利用することは不可能な状態である。

2.Photoshop を継続するか他の製品にするかの選択

Photoshop を始め各種ソフトウェアを利用するためには OS が搭載されたパソコンが必要となる。
OS にもサポート期間があり、Windows 10 は2025年10月14日で終了し、macOS 10 系に至ってはサポートが終了している。

そのため、企業においては新しい OS が搭載されたパソコンを用意し、CS6 も新しいパソコン上に再インストールしたいところだが、Adobe のライセンス認証が終了しているため、Photoshop などを利用し続けたい場合はサブスクの契約が必要となる。

PhotoDirector のパッケージ版の外装の様子


サブスクは Photoshop だけでも月額 3,280 円(税込)が必要となるため、年間で約 40,000 円となり、写真が複数人いればそれだけ経費が掛かることになり、個人利用の場合は決して安い金額ではない。

そこで使い慣れ、書籍やインターネットで調べると使い方がすぐわかる Photoshop を使い続けるか、同等機能がある他のソフトウェアに切り替えるかの選択が迫られている。

高画質で複雑な画像編集処理が必要なウェブサイト制作や、DTP で Illustrator や inDesgin と連携して取り扱う印刷業界は Photoshop を利用し続けるほうがよい。

対して、画像のトリミングや色調の変更など単純な加工であれば無料の画像編集ソフトや、Photoshop に近い機能を持つ「PhotoDirector」が永続ライセンスで安価に済むので選択肢の候補に挙がってくる。

3.PhotoDirector とは

PhotoDirector とは、台湾にあるサイバーリンク社が製造販売する画像編集やアニメーションを作成することができるソフトウェアである。
30日間の無料期間があるため、インストールして機能を確認することができる。

PhotoDirector の内容物


PhotoDirector にはサブスク版があるが、パッケージ版を購入すると永続ライセンスとして利用可能である。
また、パッケージ版には基本操作が掲載されたマニュアルが同梱されているので、取り扱い説明書として利用できる。

4.Photoshop と PhotoDirector の比較

Photoshop と PhotoDirector の比較として、トリミングや色調の変更といった簡単な画像編集の機能はどちらも共通して搭載されている。
しかし PhotoDirector の方はパスの機能が無く、高度な画像編集や Fireworks のように図形を自由に作成・変形できるシェイプ機能も無いため、上級者には向いていない。

項目 Photoshop PhotoDirector
トリミング
色調変更
レイヤー
テキスト挿入
図形挿入
図形の変形 △(拡大縮小は可)
パス機能 ×
PhotoDirector 2024 Ultra | 写真画像編集ソフト | 補正 | 切り抜き | 合成 | AI機能搭載 | 永続ライセンス | Windows対応|ダウンロード版


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