動画のスクリーンショットが真っ黒になる場合の対応方法


[初回公開] 2008年09月26日

パソコンで再生中の動画をスクリーンショット(キャプチャ)して画像として残そうとした際に、動画は真っ黒でプレイヤーの枠だけが画像化される事象が発生することがあり、動画が正常にスクリーンショットできない原因と対応方法について紹介する。

動画のスクリーンショットが真っ黒になる場合の対応方法

1.動画のスクリーンショットが真っ黒になる現象とは

動画のスクリーンショットが真っ黒になる現象とは、パソコンで再生中の動画をスクリーンショット(キャプチャ)しようとした際にプレイヤーの枠だけが取得できるものの、その中にある動画の映像は下図のように真っ黒になる。

動画のスクリーンショットが真っ黒になる様子


スクリーンショットはデスクトップ全体を撮る場合はキーボードの「Print Screen」キーを押すとメモリ(クリップボード)に保存されるので、画像が加工できるソフトウェアにペーストすると画像として保存することができる。

また、Alt キーを押しながら Print Screen キーでスクリーンショットを撮ると前面にあるウィンドウのみがメモリに保存される。

2.動画のスクリーンショットが真っ黒になる原因

動画のスクリーンショットが真っ黒になる原因としては、見た目は Windows のデスクトップ上で動画が再生されているが、実際は動画とデスクトップの処理が別々の CPU で処理しているためである。

一般的に動画の再生はビデオチップと呼ばれるハードウェアで行われ、マウスでファイルの操作を行う等は別の CPU が担っている。そのため、Windows OS 上でスクリーンショットを撮っても別の CPU で動作している動画データは管理できていないため、プレイヤーの枠だけが画像化されてしまう。

尚、ビデオチップで処理しているデータを Windows のデスクトップ上に表示するためにオーバーレイと呼ばれる機能が働いている。

3.オーバーレイとは

オーバーレイとは、「重ねる」「被せる」「覆う」を意味しビデオチップで動画を再生させて、その動画再生画面とデスクトップ画面を合わせさせる機能のことである。

オーバーレイにより性能が必要となる動画再生と、マウス操作など OS の処理を分担できるのでスムーズにパソコンを稼働させることができる。



また、オーバーレイを無効にすることもできるが、動画再生も OS が管理する事になりビデオチップが担っていた動画再生処理を CPU が行わなければならず負荷が大きくなる。

4.動画のスクリーンショットが撮れない場合の対応方法

動画のスクリーンショットが真っ黒になり正常に撮れない場合の対応方法としては、オーバーレイの機能を無効にする方法の他、次のように動画を異なるプレイヤーで再生することで解決する。

これはオーバーレイができるのはディスプレイ上で 1 つだけという制約があり、 2 つ目以降の動画処理は OS を動作させている CPU が再生処理を行うのを利用している。

4-1.スクリーンショットを取りたい動画を再生する

まず最初にスクリーンショットを取りたい動画を Windows Media Player などで普段通りに再生させる。
再生が始まれば、そのままにしてもよいし、一時停止で止めておいてもよい。

4-2.異なる動画プレイヤーで再生してスクリーンショットを撮る

次に上記とは異なる動画プレイヤーで同じ動画を再生してスクリーンショットを撮る。
異なる動画プレイヤーを利用する理由は、同じ動画を同じプレイヤーで再生できないからである。

下図は DVD プレイヤーで動画を再生しつつ、Windows Media Player で再生した動画をスクリーンショットした様子である。

動画のスクリーンショットが撮れた様子

前述の通り、最初に再生したプレイヤーの中は真っ黒になっているが、2 つ目に起動したプレイヤーは OS を動かしている CPU が処理しているのでスクリーンショットもその管理下に入ったためである。

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コメント

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  1. にゃはろー より:

    udemyをブラウザで二つ起動しながらキャプチャしても取得できませんでした。

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