iTunes でインポートした CD 音楽の保存先とバックアップの方法


[初回公開] 2021年07月04日

iTunes を使って CD から取り込んだ(インポート)音楽データは MP3 で保存されているので、iTunes 以外のプレイヤーで再生したい場合や、パソコンの買い替えで新しい端末にコピーするために iTunes の取り込み済の音楽データの場所とバックアップの方法を紹介する。

iTunes でインポートした CD 音楽の保存先とバックアップの方法

1.iTunes とは

iTunes とは、iPhone や iPod を製造販売する Apple 社が提供するの音楽プレイヤーソフトである。
音楽やビデオを再生するだけではなく、iPhone や iPad に音楽データを転送することができるので外出先に音楽を持ち出すことができる。



CD 音楽をパソコンに取り込む(インポート)する機能もあり、インポートした音楽はパソコン内に残るため、パソコンの作業時に BGM として利用したり、動画の背景音で利用するなどに活用される。

iPhone や iPad に入れた音楽やプレイリストは同期元となるパソコンの iTunes で管理する仕組みになっているので、パソコンが無ければ音楽データの更新ができない。
そのため、CD 音楽を取り込んだパソコンが故障するなどでデータが無くなった場合は、iPhone または iPod の音楽の入れ替えもできなくなるため、パソコン側の音楽のバックアップが重要になる。

2.iTunes で CD 音楽を取り込む(インポート)方法

iTunes で CD 音楽を取り込む(インポート)方法としては、パソコンの iTunes を起動した状態で CD/DVD ドライブに CD を入れることで表示されるインポートウィンドウに沿って操作する。

インポートウィンドウは CD を入れると自動的に読み込まれ、CD 内の音楽タイトルとアーティスト名を取得して一覧表示する。
この時、iTunes のデータ管理フォルダとなる「ライブラリ」に追加するかを確認するウィンドウが表示されるため、ボタン「OK」をクリックすると iTunes に設定しているパソコン内の保存先に CD の音楽データが保存される。

iTunes に音楽を取り込んだ後の状態


iTunes で CD 音楽を取り込むと、上図のように左メニューの「ライブラリ」で確認することができる。
ライブラリは次の種別ごとに並び替えが行われる。

  • 最近追加した音楽 – インポートした日付順で表示
  • アーティスト – 歌手や作曲者ごとにまとめて表示
  • アルバム – アルバムの収録ごとにまとめて表示
  • – 曲の五十音順で表示
  • ジャンル – ポップやロックなどジャンルごとにまとめて表示

ライブラリで曲が種別ごとに並び替えやまとめられるのは各曲のデータファイルにアーティスト名やアルバム名が入っているためで、これらの情報はパソコンを利用して簡単に編集することができるので、ライブラリの並び替えを変えたい場合は音楽ファイルの付帯情報を書き換えるとよい。

3.iTunes でインポートした音楽データの保存場所

iTunes でインポートした CD 音楽は Windows であれば「C:\Users\{ユーザ名}\Music\iTunes\iTunes Media\Music」に保存される。
{ユーザ名} は利用しているパソコンや Windows の OS のバージョンによって異なることがある。

iTunes で取り込んだ音楽の保存先
C:\Users\{ユーザ名}\Music\iTunes\iTunes Media\Music


さらに簡単にインポートしたフォルダを開きたい場合は、フォルダの左メニューから「ミュージック」を選択して、フォルダ「Music」または「ミュージック」を開いて iTunes を選択する。

4.iTunes でインポートした音楽データの保存場所を確認する方法

iTunes でインポートした音楽データの保存場所を確認する方法は、iTunes を起動して上部メニューの「編集 -> 環境設定」を選択する。

「編集 → 環境設定」を選択

「環境設定」を選択すると設定用のウィンドウが表示されるので、下図のように「詳細」を選択して「iTunes のメディアフォルダの場所」の欄にあるパスがインポートした音楽データがある場所として確認できる。

「iTunes のメディアフォルダの場所」を確認

5.iTunes でインポートした音楽データのバックアップとデータコピーの方法

iTunes でインポートした音楽データのバックアップとデータコピーの方法としては、前述の通りフォルダ「Music」にアーティストごとにフォルダが作成されて保存されているので、フォルダごとまたはその中にある曲ごとにコピーする。

フォルダ「Music」の中は次のような階層になっている。

C:\Users\{ユーザ名}\Music\iTunes\iTunes Media\Music\{アーティスト名}\{アルバム名}


{アルバム名}の中には下図のように音楽データが 1 曲ずつ MP3 の形式でパソコンに保存されている。

iTunes でインポートした音楽ファイルの一覧の様子

パソコンを買い換えるなどして、違うパソコンに音楽データを移動したり、故障時に備えてバックアップする場合は、この MP3 のファイルをコピーすることでバックアップが完了する。
インポート済みの音楽データ全てをバックアップするのであれば上の階層のフォルダ「Music」ごとバックアップするとよい。

次にバックアップした音楽ファイルを違うパソコンの iTunes に移動させる場合は、移動先のパソコンにも iTunes をインストールすることで同じくフォルダ「Music」が作成されるので、「Music」か任意で用意したフォルダに移動させる。

CD からインポートした曲は自動的に iTunes のライブラリに登録されるが、新しいパソコンに移動した曲は iTunes のライブラリにないため、ライブラリまたはプレイリストを表示して、その画面にフォルダ「Music」にある音楽ファイルをドロップするとライブラリに追加され、iPhone や iPod でも同期が可能な状態となる。

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