Windows11 へ無償アップグレードできるかの調査方法と Windows10 のサポート終了日


[初回公開] 2021年10月25日

2021年10月05日に Windows11 がリリースされ Windows10 を利用しているユーザは無償でアップグレードできるようになったが、スペックを満たさないパソコンはアップグレードできないため、アップグレードできるかの調査方法とアップグレードできない場合に Windows10 がいつまでサポートされるかについて紹介する。

Windows11 へ無償アップグレードできるかの調査方法と Windows10 のサポート終了日

1.Windows11 に必要なスペック

Windows11 が正常に動作するために必要なスペックは、Windows10 よりも高くなっており、Windows 10 が問題無く稼働しているパソコンでも Windows 11 にアップグレードできない場合がある。



Windows7 から Windows10 へのアップグレードは無償で行うことができ、OS が動作するために必要なハードウェアのスペックは CPU が 32bit といった Windows Vista 時代の古いパソコンでも問題はなかった。

そのため多くのパソコンが Windows10 にすることができたが、Windows11 は求めるスペックが高くなりハードウェアの買い替えを余儀なくされている。

Windows11 が動作するのに必要な最小スペックは下表となり、満たしていない場合は Windows10 から Windows11 にアップグレードすることはできない。

項目 要求仕様
CPU 1GHz 以上で 2 コア以上の 64bit 互換プロセッサ
メモリ 4GB 以上
ストレージ 64GB 以上の記憶装置
ファームウェア UEFI、セキュアブート対応
TPM TPMバージョン2.0
グラフィック DirectX 12 以上(WDDM 2.0ドライバ)対応
ディスプレイ 対角サイズ9インチ以上で8bitカラーの高解像度(720p)

2.Windows11 がアップグレードできるかの調査方法

使っているパソコンが Windows11 へアップグレードできるかは Windows Update の画面で確認することができる。
Windows Update の画面はデスクトップの左下にあるウィンドウズマークを右クリックし、表示される項目の中から「設定 -> 更新とセキュリティ」を選択すると下図のようなウィンドウが表示される。

「設定 → 更新とセキュリティ」を選択

図の通り、残念ながら Windows10 にアップグレードできない場合は、「この PC は現在、Windows11 のすべてのシステム要件を満たしていません。」と表示される。



どの項目でスペックを満たしていないかをさらに調査するには、画面内の「PC 正常性チェックを受ける」をクリックしてツールを利用する。

「PC 正常性チェックを受ける」をクリックすると Microsoft のサイトが表示され、「PC 正常性チェックアプリのダウンロード」を押すとツールをダウンロードすることができる。

「PC 正常性チェックアプリのダウンロード」をクリック

ダウンロードしたチェックツールを起動、またはダブルクリックすると下図のような同意画面が表示されるため同意にチェックを入れてボタン「インストール」をクリックする。

同意にチェックしてボタン「インストール」を押す

Windows PC 正常性チェックツールのインストールが完了すると下図の画面が表示され、「正常性チェックを開く」にチェックしてボタン「完了」をクリックすると、そのまま起動させることができる。

Windows PC 正常性チェックツールのインストール完了画面


チェックツールが起動すると下図の画面が表示されるため、画面内にあるボタン「今すぐチェック」をクリックするとチェックを開始する。

ボタン「今すぐチェック」をクリック

Windows11 へアップグレードできるかのチェックが終了すると次の画面が表示される。
オレンジ色の!マークはアップデートしたり、レジストリを変更することで Windows11 に対応することができる。

しかし赤色の×マークは現状では設定変更などで対応することができず、根本的にパソコンを交換するなどして、このままでは Windows11 へのアップグレードが難しいことを示している。

チェックツールでの Windows11 への対応診断結果

今回は「プロセッサは現在、Windows11 でサポートされていません。」と表示され、CPU が適合していないことが判明した。

ツールでチェックしたパソコンはノートパソコンのため CPU の交換が難しく、このパソコンでは Windows11 へのアップグレードができないのがチェックツールにより判明した。

Windows11 が動作するために必要なスペックとして、メモリやストレージは拡張することができるので対応は難しくないが、CPU やグラフィックボード(カード)はパソコン内部の基盤そのものと言っておかしくなく、特にノートパソコンでは買い替えるしか手段が無い。

しかし、Windows11 がリリースされても Windows10 を使い続けることは可能なので、Windows10 のサポート期限内の間はパソコンの買い替えを検討するとともに、購入費用を確保する期間でもある。

3.Windows10 のサポート終了日

Windows10 のサポート終了日は 2025 年 10 月 14 日となっている。
ただし、Windows10 の利用中でも定期的に配布される Windows Update を適用した最新バージョンであることが条件となる。

4.Windows11 のサポート終了日

Windows11 も既にサポート終了日が公表されており、バージョンごとに日付が異なっている。
家電量販店など一般的に購入できる Home エディションは高機能版となる Enterprise エディションより約 1 年早くサポートが終了する。



また、Windows11 にもバージョンがあり、2022 年に公開された 22H2 にアップデートしていない 21H2 のままだと、さらに早くサポート終了日を迎えることになり、Windows10 の方がサポートが先になる。

バージョン サービスの終了:Home、Pro、Pro Education、Pro for Workstations サービスの終了:Enterprise、Education、IoT Enterprise
21H2 2023年10月10日 2024年10月08日
22H2 2024年10月08日 2025年10月14日

Windows11 は 2023 年、2024 年もバージョンアップされることで 2025 年以降もサポートが提供される可能性がある。

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