[初回公開] 2023年12月07日
新卒の就職活動や転職で求人に応募する場合は履歴書に自分の姿を示す証明写真を貼る必要があり、写真店で撮影するより、手軽で料金が安い無人の証明写真機を利用する人の方が多いが、店舗スタッフが撮影してくれる写真店で証明写真を撮影するメリットと有人証明写真と無人証明写真の違いについて紹介する。
このページの目次
1.証明写真とは
証明写真とは、パスポートや履歴書の身元を示す書類申請で利用する他、入学や資格の受験応募で顔写真で本人かを判断して他人のなりすましを見分けることを目的にした人物写真である。
撮影した写真を申請書類へ貼り付けることが多いが、最近ではオンライン応募で人物写真を電子データとしてメールでアップロードで提出することも少なくない。
人物の証明以外には履歴書や職務経歴書に貼付することで、応募者の第一印象を左右する大切な要素の 1 つとしても利用されており、身なりの管理ができているかの判断要素として就職・転職活動では欠かせない提出物である。
2.無人証明写真の利用者が多い理由
無人証明写真とは、ショッピングセンターやコンビニの外に設置されている 24 時間利用可能な写真撮影ブースで、スピード写真機とも呼ばれている。
価格は 400 円から 1,000 円未満で撮影することが可能で、プリクラと違い証明書用のサイズで撮影してくれるとともに、年数が経過しても色褪せない材質となっている。
撮影から写真の仕上がりまで 10 分程度で済むため受検や資格の更新で手早く写真を用意する場合に利用するとよいが、焼き増ししたい場合や、オンライン用の画像データは取得できないデメリットがある。
3.証明写真を撮る場合の有人証明写真と無人証明写真の違い
証明写真を店舗スタッフが撮影してくれる有人の場合とスピード写真機のように無人で撮影する場合の違いは、主に「料金」と「品質」「利用時間帯」となり、下表のように挙げられる。
項目 | 有人 | 無人 |
---|---|---|
場所 | ショッピングモール内や独立店舗の写真店 | コンビニやスーパーの店舗外 |
利用時間帯 | 店舗営業時間内 | 24 時間 |
料金 | 2,000 円以上 | 1,000 円以内 |
撮影アドバイス | 有り | 無し |
品質(紙質) | 良い | 普通 |
品質(写り具合) | 高い | 低い |
画像データ | 有り | 無し |
写真枚数 | 選択可能 | 4 枚から 6 枚 |
4.証明写真を写真店で撮影するメリット
証明写真を写真店で撮影するメリットとしては、店舗スタッフとなるカメラマンから姿勢のアドバイスを受けたり、光の当たり具合の調整、現像した写真の加工(色白加工)など無人写真機よりも見栄え良く仕上がる点である。
有人の写真店で撮影すると多くの店舗では現像された写真は 4 枚セットで受け取ることができ、すぐに資料に貼付できるように指定のサイズにして渡してくれるので、自分で切る手間が無い。
昔は焼き増し用に CD やフィルムも一緒に付属されていたが、最近ではオンラインで保存され、焼き増し用の申請用紙を渡されることが多い。
推薦試験や求人応募で面接官が自分の姿を見て印象が左右される場面では、第一印象も大きな要素となるため、光具合や姿勢が悪い写真よりもしっかりと整えられた写真の方が印象が良くなる。
また、現像された写真自体も無人写真機では光沢が無くぼやけた印象を受けるが、写真店で撮影した写真は明るい印象を受けやすい。
面接官や採用基準によっては応募者の意気込みを測るため、安価に済ませた写真よりもしっかりと費用をかけた写真店の証明写真の方を高く評価する場合もある。
5.証明写真を写真店で撮影する流れ
証明写真を写真店で撮影する流れとしては、スタッフがいる写真店に訪れ、カウンターで証明写真を撮りたい旨をスタッフに伝えるところから始まる。
ほどんどの有人の写真店での証明写真の撮影から写真の受け取りの流れが次の通りである。
5-1.写真撮影する写真店に行く
まずは証明写真の撮影が可能な写真店に行くところから始まる。
写真撮影を取り扱う独立店舗もあれば、ショッピングモール内にある写真店でも撮影が可能である。
予約無しで撮影可能なため、ショッピングモール内にある写真店では買い物のついでに立ち寄り、現像の待ち時間の間に他の店で時間を潰すことができる。
5-2.写真撮影する
写真店で証明写真を撮りたい旨を伝えると、撮影ブースに案内されるので、椅子に座り写真撮影を行う。
撮影時には服装の乱れや姿勢、カメラに対する視線のアドバイスを受けながら写真の写り具合を整えることができる。
撮影は数回撮影され、撮影のたびに表情や姿勢などを変えることが可能である。
5-3.証明写真の出来栄えを決める
撮影後は複数撮影した中から現像する写真の出来栄えを選択する。
加えて、オプションサービスとして提供される 1 つに色白加工があり、色白加工することで全体的に若い印象を与えることができる。
また、人物の背景色を何色かから選ぶこともできる。
実際に現像した写真の材質も選択可能で、光沢があるタイプと光沢を抑えたマットタイプの選択が可能である。
最近では写真の裏がシールタイプすることですぐに書類に貼ることができる写真もオプションで付けることができる。
ただし、これらの多くはオプション扱いとなり追加料金が発生するので注意が必要である。
5-4.証明写真を受け取る
現像には若干時間がかかり、約 10 分から 15 分ほどで仕上がる。
これは撮影した写真を加工する作業時間の他、履歴書など用紙に貼るサイズにカッティングしてくれるからである。
写真の受け取りと同時に焼き増し用の CD やオンライン提出用の画像のダウンロード先が記載された紙も同時に手渡される。
6.証明写真を写真店で撮影した時の料金
証明写真を写真店で撮影した時の料金は、撮影料金と現像写真 4 枚のセットで 1,980 円ほどである。
個人経営の写真店であれば 1,000 円前後で用意してくれる店舗もあるので、事前に料金確認しておくとよい。
その他、店舗によっては追加料金で次のオプションを受けることができる。
- 美肌加工 – スポットライトでは補えなかった肌の影を明るくして、全体的に明るく、若々し印象になる
- 背景色変更 – 他者との差別化に利用
- 撮影元データ – スマホやパソコンにダウンロードしてオンライン申請で利用
- シール加工 – 資料貼付時の糊付けが不要になる
無人の証明写真機(スピード写真機)は鏡に映る自分の姿で姿勢を正したつもりでも、左右の肩の高さが違っていたり、写真の撮り直しができないが、写真店で撮る有人の証明写真はアドバイスを受けながら、撮り直しも可能なので受検や就職活動など人生を左右する場面ではしっかりした写真を用意することをお勧めする。
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