懐かしい気持ちがメンタルに良い影響を与えるノスタルジーの効果


[初回公開] 2021年09月06日

日常生活や仕事中などにふと感じる懐かしい気持ちはノスタルジーと呼ばれ、自分が過去に体験したことや、自分にとって特別な意味を持つ事象に対して湧くものだが、心理学の面においてさまざまな研究結果が発表されており、懐かしい気持ちになることでメンタルに及ぼす良い影響について紹介する。

懐かしい気持ちがメンタルに良い影響を与えるノスタルジーの効果

1.ノスタルジーとは

ノスタルジーとは、故郷や過去に自分が体験したことなどを懐かしむ意味のフランス語である。
英語ではノスタルジア(nostalgia)と呼ばれている。



日本語では懐古(かいこ)とも呼ばれ、過去の成功や栄光に固執するものとは違い、何かのきっかけでふと沸き起こる過去のある時期や出来事、場所、人、ものなどに対する懐かしさの感情である。

また、音楽や映画、文学作品など、アートやメディアに触れた際にもノスタルジーを感じることがある。

2.懐かしい気持ちになるきっかけとは

ノスタルジー、すなわち懐かしい気持ちになるきっかけは、雨上がりの匂いだったり、外から室内に差し込む光といった外因的要素であることが多い。

懐かしい気持ちになるきっかけ

また、日付や時間など頭に記憶されている記念日のような要素により引き起こされることも多い。

心理学ではストレスや不安などの負の感情(ネガティブ)にあるときに外因的要素や記念的要素によって懐かしい気持ちになり、現在の不安やストレスから逃れる作用が働いていると考えられている。

3.懐かしさを感じる内容

懐かしさを感じる内容は人それぞれであるが、概ね過去の良い思い出であることが多い。
夏の海や山に囲まれて過ごした田舎の時間であったり、大勢の親戚で集まった時間、離れたところに住む友人や恋人に会いに行く道中の時間など、メンタルに取って心地良さ、またはリラックスできていた状態が挙げられる。

4.ノスタルジーがメンタルに与える良い影響

ノスタルジーがメンタルに与える良い影響は活力を沸かせることにある。
懐かしさを感じるときは気持ちがネガティブな傾向にある場合が多いため、過去の脳がリラックスしてメンタルが良い状態を思い起こさせて回復行動を取ろうとしているものと考えられている。

そのため、懐かしい気持ちになったときはその気持ちのまま懐かしむことで孤独や寂しさなどの感情を和らげ、社会的つながりを感じる効果が得られる。



また、ネガティブな感情が続いたり、メンタルが安定していない時には、懐かしさを感じる場所や楽しい思い出がある場所に赴き、再体験を行うことで心身ともにリフレッシュが図れ、新たな活力源にもつながる。

5.ノスタルジーとパワースポットの関係

パワースポットは、自然環境や文化的な場所で、特別なエネルギーが感じられる場所を指す。
これらの場所を訪れることで、身体や心が癒やされ、エネルギー(気)を補充することができると信じられている。

エネルギーが満ちているといった霊力的なものや、マイナスイオンがあるなど自然的要因として神社等が挙げられるが、自身がノスタルジーとして思い出される生まれ育った場所や、思い出の場所もまたメンタルに良い影響があり、それらもパワースポットとも言える。



メンタルがノスタルジーの効果でポジティブな状態になるとストレスへの耐性が増え、行動や思考が活力的となり仕事やプライベートなど物事も進みやすくなる。

その結果、新たな成功や達成がさらに良い記憶となり、運気の上昇に結びつけられるため「パワースポットに行って運気が上がった」と言われる所以である。

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