[初回公開] 2008年06月25日
転職求人や新卒求人に応募を考えたときに自分のスキルと経験が市場価値としてどれほどか確認したい場合に、ゲームのように数値化できないので測ることは難しいが、転職または新卒リクルートサイトを利用して自分の市場価値を確認するとともに企業からの自身のプロフィールの参照数を増やす方法について紹介する。

このページの目次
1.求人現場の市場価値とは
求人現場の市場価値とは、転職や新卒求人に応募を検討している求職者がスキルや経験、資格、そしてその業界や地域における需要と供給のバランスなどを考慮して、採用する企業側にとってどれほど価値があるか測る目安である。
例えば求職者が IT 業界で長年プログラマーとして活躍していれば情報システム開発の現場での市場価値が高くなる傾向がある。
また、同じく IT 業界でもシステム開発のプロジェクトリーダーとしてプロジェクトの進捗とスタッフの管理を行い、無事に納品した実績があると、管理能力が評価されて IT 業界以外での市場価値も高まる。
就職したことが無い新卒者においては、学生時代のサークルやクラブ活動で勤勉さを市場価値の指標にすることができる。
アルバイト経験があると社会人としての基礎が培われていると判断され、教育の時間を短縮して即戦力として見込まれるため、より経験がある人材ほど求人現場での市場価値が高くなる。
2.自分の市場価値を知るメリット
自分の市場価値を知るメリットは、自身の長所と短所を把握できるだけでなく、転職の採用面接時に自身のアピールにつながるとともに待遇の交渉にも役立たせることができる。
2-1.自信を持って待遇の交渉ができる
市場価値を知ることで、求職者としての自分自身の価値を正確に理解し、自信を持って待遇の交渉ができるようになる。
具体的には、自分の市場価値が高い場合、求人企業から提示された給与や待遇が低い場合でも、自分の市場価値に合わないと判断すれば、自信を持って交渉することができる。
ただし、交渉においては、相手企業との関係を損なわないように注意が必要となり、交渉が失敗すると、求人企業側の印象が悪くなり内定に結びつかないことがある。
そのため、交渉においては、相手企業の立場や事情にも目を向けて双方の落としどころを探ることが大切である。
2-2.自分がどのようなスキルや経験を磨くべきかを把握できる
市場価値を知ることで自分がどのようなスキルや経験を磨くべきかを把握でき、転職の採用面接時に入社後のキャリアプランと学習姿勢についてアピールすることができる。
また、転職先または就職先の業種を絞り込む上で、自分の市場価値が高いと認識されるスキルや経験を持っている場合は入社後に行う業務内容にマッチしやすいので離職の確率を下げることができる。
反対に市場価値が低いと認識されるスキルや経験しか持っていない場合は、入社後に戦力になるべく努力が必要になるが、習得すべきスキルや経験を把握し、学びを深めることで、市場価値を高めることができます。
2-3.自分に合った職場を見つけることができる
市場価値を知ることで、自分に合った職場を見つけることが可能になる。
市場価値が高いスキルや経験を持っている場合、それに見合う待遇を提供する企業からオファーを受ける可能性が高くなり、自分が望む業界や職種に対して求職者としての自分自身の選択肢を広げることができる。
しかし、市場価値が高いスキルや経験を持っていたとしても、自分が求める条件に合わない職場に入ることは、ストレスや不満を生み、長期的にはキャリアに悪影響を及ぼすことがあるため、市場価値と自分自身の希望や条件を両立させることが重要である。
2-4.将来的なキャリアプランを考える判断材料になる
自分の市場価値を把握することで、将来的なキャリアプランを立てる上で役立つ。
既に習得しているスキルや経験をさらに深堀りしてプロフェッショナルを目指すのか、広く見聞を広めてオールラウンダーとして活躍するのか、自分の将来を見据えてキャリアアップを図ることができる。
3.自分の市場価値を確認する方法
自分の市場価値を確認する方法としては、自分が持つスキルや経験、資格、業界や地域の動向などをリサーチし、同じポジションに就いている人の給与などを調べることが挙げらる。
また、キャリアアドバイザーや転職エージェントなどの専門家に相談したり、転職サイトや新卒リクルートサイトといった求人斡旋のサービスに求職者として登録することも有効である。
求職サイトを利用する場合は、サイトにアカウント登録して自分のプロフィールや職務経験、取得しているスキルや技能を入力すると下図のように求人登録者に対してランキングで確認することができる。

ランキングの基準は求職サイトによりルールが設けられており、多くは自身が登録したプロフィールや職務経歴書を企業の採用担当者が参照した回数と、求人企業から個々の求職者に向けて送るオファーのメール数の多さで集計される。
そのため、時代のニーズや流行りにより市場が求める人材が変わるので、単純に取得している資格や学歴だけに左右されず、着実にキャリアを積んで経験実績を持った人の方が市場価値が高くなることもある。
4.自分の市場価値を高める方法
自分の市場価値を高める方法としては、履歴書や職務経歴書に記載できることを 1 つでも多く取り組んだり、日頃の業務に率先して参加して実績を積むように行動することである。
例えば IT 業界の現在を例に挙げると、AI やディープラーニングといった処理や動作の自動化が注目されていることから、それらによく利用されるプログラム言語である Python の技術者の市場価値が高い。
その結果、何十年と昔から使われてきたプログラム言語を取り扱うベテランよりも、1 年程度のプログラム経験が無くても Python が扱えるというだけで市場価値が高くなることがあるので、ベテラン社員でも新しいことにチャレンジするようにしたほうがよい。
また、手早く自分の市場価値を高めたいのであれば、資格を取得するとその効果はすぐに現れる。
下図は私が実際に転職サイトに登録してランキングされた様子である。

図の左側は、ある月の転職サイトでの順位となり、この月に基本情報処理技術者の資格を取得した。
資格を取得した後に求職サイトのプロフィールに追加し、翌月のランキングが右側となる。
資格取得前が市場価値のランキングが 3,055 位だったのに対して、翌月には 2,546 位になっていることから、資格の有無も採用判定入れている企業に有効なことが確認できる。
自身のプロフィールで良いアピールができたり、職務経歴書で輝かしい結果を記載しても、あくまで自己申告となるためプロフィールの受け取り方は採用する担当者それぞれで異なる。
しかし、資格があることで一定水準の知識が身に付いていることが保証されるとともに、実際に採用担当したときは同じ未経験者でも資格がある人材の方が即戦力になるまでに必要な時間が短くなる。
そのため、自身の市場価値を底上げするためにも資格を取得しておくとよい。
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