競馬新聞（競馬エイト）の見方と当たる確率を紹介

[最新更新] 2023年02月25日
[初回公開] 2021年07月22日

競馬の予想で当たる確率を高めるために出走馬の過去のデータや調教の状態といった情報は欠かすことはできず、その情報が掲載されている競馬新聞の中より競馬エイトの見方と掲載されている予想印が当たる確率を紹介する。

１．競馬新聞とは

競馬新聞とは、レースが開催される日に販売される競馬の予想紙である。
各レースの出走馬の過去の情報の他、レース前の調教状態や調教師のコメントといった最新の内容を得ることができる。

競馬新聞は発刊会社ごとに特色があり、各紙に所属する記者による予想も掲載されている。
以前はコンビニや駅の売店で紙面を購入することができていたが、最近では場外馬券売り場など一部でしか購入することができないが、コンビニのコピー機で有償で印刷出力できるため、全国どこでも入手が可能になっている。

発刊している企業はスポーツ新聞や放送局のグループ会社であることが多く、その中でも産経新聞を発刊する産業経済新聞社の関連企業となる産経デジタルが出す競馬エイトの特徴と掲載内容の見方は次の通りである。

２．競馬エイトの特徴と見方

競馬新聞の競馬エイトの特徴は、他紙に比べて全体的に読みやすい点が挙げられる。
具体的な読みやすさとしては掲載されている文字の大きさが大きく、行間に余裕があるため情報が頭に入りやすい。
また、メインレースが記載されている表紙面はカラー刷りされているので視覚化され見やすくなっている。

掲載されている内容は馬柱と調教の様子は他紙と同様だが、レースレーティングや評価など競馬エイト独自の内容が掲載されているのも大きな特徴である。

競馬エイトに掲載されている各レースごとの内容は次の通りである。

2-1．レース名と出走馬名

レース名と出走馬名は馬柱の一部分となり、下図のように掲載されている。
特に出走馬ごとにある所属記者の予想印（図中５）と脚質・距離成績（図中８）はその馬が出走するレースの入賞のしやすさを計る指標としてよく利用される。

2-2．レース場の情報

レース場の情報は馬柱の一部分となり、下図のようにレース名と出走馬名の下部に掲載されている。
出走するレースの距離と最高タイム、そして推定タイムより各出走馬が持っている過去のレースタイムと照らし合わせてレース展開を予想するのに使われる。

2-3．レースのペースと過去の着順と脚質

レースのペースと過去の着順と脚質の情報は馬柱の一部分となり、下図のようにレース場の下部に掲載されている。
各出走馬が右芝、左芝など過去に出走した特定条件で集計した着順やその馬の脚質を過去のレース実績を元にまとめたものである。

そのため馬柱の過去レースの実績を自身で考える手間をかけずにレースの展開を予想するのに利用される。

2-4．馬柱

馬柱は各出走馬が過去に出走したレース成績をマスごとに掲載して積み上げて掲載しているものである。
競馬エイトに限らず他紙でも馬柱は掲載されており、あるレース成績 1 つを抜粋したものが下図となる。

予想する際は、下図のように 1 つのレースだけの情報ではなく他のレースの情報とも比較しながら予想するが、競馬エイトでは馬柱の情報を元に予想印や脚質による傾向を集計して掲載されているので、手軽に情報を得たい場合は馬柱以外の掲載内容を見る方が早い。

2-5．調教の様子

調教の様子の情報は、下図のように出走馬ごとにレース前の調教の様子が掲載されている。
過去のレースの状況を示す馬柱と違い、直近の出走馬の様子がこの情報からわかるので調教時のタイムから予想する人も少なくない。

2-6．人気馬や実績のポイント

人気馬や実績のポイントは、競馬エイトにある独自コンテンツの 1 つである。
下図のように馬柱などから上位に入賞する可能性がある出走馬を総合的にまとめた内容となっている。

ここで掲載される馬番が別途紙面にある「本紙馬単・馬連」で予想される組み合わせに挙げられることが多い。

2-7．レースレーティング

レースレーティングは、競馬エイトにある独自コンテンツの 1 つである。
下図のように出走するレースの季節から過去に出走した同じ季節での成績、及び直近に出走したレースの内容から独自にランク付けされた内容である。

夏競馬と秋競馬では気温や芝の状態が変わるため、出走馬が得意とする季節がわかるようになっている。

2-8．所属記者の予想

所属記者の予想は、競馬エイトの制作に関わる記者が経験や独自に得た情報から入賞の可能性がある馬に印を付けたものである。
競馬エイトだけでなく他紙でも掲載されている内容だが、記者の判断に依存するため発刊会社によって内容が異なる。

３．競馬エイトの予想印が当たる確率

競馬エイトに掲載されている下図の「本紙馬単・馬連」で挙げれている馬を複勝で購入し続けた結果、1 日あたり約 63% の当選確率であった。

全てのレースで「本紙馬単・馬連」の掲載通りに馬単と馬連で購入するとさらに当選確率は下がるが、ここに挙げられる馬は高い確率で 3 位以内に入るので、馬柱や調教の様子など他の情報も利用して総合的に予想し、掛ける金額を収支がプラスになるように分配しながら投票すると収支がマイナスになるリスクを軽減することができる。

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