[初回公開] 2023年12月27日
転職エージェントを利用して転職活動する場合は求人企業への応募と面接の段取り、給与交渉などエージェントが仲介して行ってくれるが、求職者と企業との面接はエージェントは同席せずに当事者同士で行うため、面接の流れと面接後の企業へお礼のフォローをする方法をリクルートエージェントを例に紹介する。
1.転職エージェントとは
転職エージェントとは、求人を出す企業と、転職活動中の求職者の間を取り持つ担当者のことである。
エージェントは一般的に転職支援サービスを提供する企業に所属しており、求職者が内定後に入社して転職が完了することで、求人を出した企業側から成功報酬の支払いを受けて利益を得るビジネス形態である。
転職または就職を希望する求職者は無料でエージェントから転職支援を受けることができ、求人情報の提供や書類を応募した後の面接日の調整、書類の書き方や面接のアドバイスといったサービスを受けることができる。
転職支援サービスの中には求職者が企業に転職して終了ではなく、転職後も数ヶ月は企業に馴染んでいるかなど様子を確認してフォローしてくれるところもある。
2.転職エージェントの使い方
転職エージェントの使い方としては、各転職サイトに会員登録するところから始まる。
会員登録の際には連絡が取れるメールアドレスの他、氏名や現在の在籍状況、所有スキルや企業や団体で働いた業務内容をオンライン上で登録する。
企業が出す求人に応募する場合は、オンラインで登録した自身の情報を元に審査が行われ、実質的にこれが書類審査となる。
書類審査に通過すれば企業と求職者の間で面接が実施されるが、その日程調整はエージェントを介して行われる。
企業によっては書類選考に加えて面接が数回行われたり、SPI など適性試験が実施されることもある。
合否の通知や雇用条件の交渉もエージェントで行ってくれるので、転職活動に時間が取れない求職者には非常に便利なサービスである。
転職エージェントには「職種の分野問わずに多くの求人情報を持つサイト」と求人全般を扱うサイト以外に、「IT エンジニアに特化したサイト」「医療従事者に特化したサイト」といった職種を絞ったものがあり、異業者に渡って求人を探したい場合や、同業種で探したい場合など使い分けることで効率良く、転職後のミスマッチのリスクを軽減することができる。
最近では国内全般的に人手不足の傾向が強く、転職エージェントサービスを提供している企業の増加と業績が伸びている。
その中で数多くの職種と求人情報を持つ 1 つにリクルートエージェントがある。
3.リクルートエージェントとは
リクルートエージェントとは、さまざまな転職エージェントサービスの中の 1 つであり、他業種に渡り求人情報を持っているだけでなく、非公開求人も紹介してくれるので登録するだけで数多くの求人を検索することができる。
リクルートエージェントは求人サイトの運営や求人誌の発行、人材教育事業などを総合的に展開する株式会社リクルートが運営している。
求職者にはキャリアアドバイザーが付き、業界・職種・地域ごとの担当制で今までの実務経験を生かし、転職希望者の転職を支援する。
また、キャリアアドバイザーは実際に異業種からリクルートに転職した担当者も数多く在籍しており、各職種の経験者で構成されているので、専門的なアドバイスにより、多くの転職希望者の転職を実現させている。
アドバイザーの他には直接企業から求人情報をヒヤリングする企業担当がいるため求人票に掲載されていない内部情報も提供してくれる。
例えばハローワークや企業のウェブサイトから直接応募した時と異なり、書類選考で企業が感じ取ったことや面接後の感触も情報共有してもらえるので、面接前の対策や内定の率も推し量ることができる。
4.リクルートエージェントの面接の流れ
リクルートエージェントの面接の流れとしては、求人に応募して書類選考に通過した後に専用アプリ及びメールで書類通過通知と面接日の候補日が送られてくる。
そのため、面接可能な日時をメールで返答することでエージェントが企業と日程調整してくれる。
自身のマイページからも日程調整が可能で、下図のように書類選考に通過して企業から提示された面接の候補日の一覧から、こちらの都合の合う日時を選択して返答することもできる。
こちらから日程の候補日を挙げる場合は「○月○日午前」のように曖昧な範囲ではなく、「○月○日 09:00 スタートから 19:00 スタート」という風に具体的に面接を開始できる時間まで指定しておくと、エージェントとの日程調整のやり取りが少なく済む。
オンラインで日程調整する場合は下図のように予め提示された日時から面接に参加できる日時を選択してボタン「送信確認画面に進む」をクリックする。
都合が悪い日がある場合は、時間選択の右にある-(マイナス)マークをクリックすると参加できない日として連絡できる。
面接の日程が決まれば、訪問かオンラインによって諸注意がメールで送られてくる。
訪問の場合は面接開始日時の他、場所や服装、面接官の人数と役職の情報を提供してくれる。
オンライン面接の場合も面接開始日時の他、場所や服装、面接官の人数と役職の情報に加えて、Zoom などオンライン会議用の URL も連絡が入る。
既にリクルートエージェントから内定をもらって転職した人や、面接を受けたことがある人のアンケートより面接前の準備として企業情報や質問例の情報を得ることができる場合もあり、個人応募に比べて面接対策の範囲が絞れるとともに、企業側にとっても質問に対する回答が得られないシーンを避けられるため応募者のことを面接時間内でより知り得る機会が増える。
Zoom などオンライン会議の場合は事前にテスト用の URL も通知されるので、面接当日に音声やカメラの不具合で面接が正常に行えない事態にならないようにテストを行っておく必要がある。
また、オンライン面接においても訪問面接と同じく面接開始の 5 分前までにミーティングに参加して待機しておく。
5.リクルートエージェントで面接後のお礼をする方法
転職や就職で面接を実施した後は企業にお礼のメールをしておくと印象が良い。
転職サイトのリクルートエージェントでも面接のお礼のフォローを行うことができ、キャリアアドバイザーに企業にお礼したい旨のメールをお願いしておくと、キャリアアドバイザーまたは企業担当者から企業にお礼の連絡を入れてくれる。
また、お礼のフォローをする際に面接時に緊張したことや、伝えきれなかったこと、入社したい気持ちを一緒に共有することで面接通過の合否に大きく影響を与えることができるのも転職エージェントを利用するメリットの 1 つである。
反対に面接後から企業からの合否結果が出るまでの間に、転職エージェントの企業担当から面接直後の企業の感触を聞くことができたり、企業側から追加の質問事項が届くこともあるので、問い合わせがあった場合には当日、遅くとも翌日中には回答する必要がある。
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