就職や転職の試験で利用される SPI 適性検査「arorua.net」の出題内容

新卒者や転職者が就職活動する中で書類選考と面接以外にインターネットを利用したウェブ適性検査も行う求人企業が増えており、応募者の能力を測る SPI の他、人物像やストレス耐性などを統計データと比較してシステム的に計測するサービスである「arorua.net」の概要と出題内容について紹介する。

就職や転職の試験で利用される適性検査「arorua.net」の出題内容

1.新卒・中途採用の際に用いられる SPI と適性検査とは

新卒・中途採用の際に用いられる SPI と適性検査とは、求人に応募した人物の計算力と読解力を測るとともに、人物像やストレス耐性を統計データと比較してシステム的に計測する診断方法の 1 つである。

大学生が就職活動している様子


時事問題や一般常識が問われる採用試験とは異なり、性格を測るアンケートに答えたり、単純な計算や文章の読解能力を問うものが多い。
以前は試験会場で紙面を用いて行われていたが、最近ではブラウザを利用したウェブ方式のものが増えてきている。

適性検査は企業独自に出題内容や判断基準が設けられていることがあるが、より多くの被験者データを集めて判断分析するためにサービスとして提供されており、その中でも「arorua.ne」は企業だけでなく自治体など公務員試験でも採用されている。

2.適性検査「arorua.net」とは

適性検査「arorua.net」とは株式会社リクルートマネジメントソリューションズが提供する採用担当者向けのサービスである。
サービス名称は「SPI3」で提供されている。

書類選考と面接は人事担当者の裁量や価値観によって判断される面接者のコンディションで合否が左右されるデメリットがある。

それに対して、統計データに基づいて診断される第三者サービスの適性検査は採用担当者が採用時に知りたい評価項目が数値化されるため客観的な視線による採用の判断材料として利用され公平性が保たれる。



年間 14,400 社で利用され、215 万人に受検されている。
リクリート社が提供していることから、リクナビ NEXT やリクルートエージェントでウェブ適性試験がある場合は「arorua.net」となることは少なくない。

採用現場で活用できるように構成されているため求人に応募した求職者の性格傾向や読解力が分析されるため、業種のみならず配属先のマッチング度合をレポートとして見ることができる。

3.適性検査「arorua.net」の試験科目

適性検査「arorua.net」の試験科目は、基礎能力検査と適性検査の 2 種類用意されている。
基礎能力検査は一般的に SPI と呼ばれるもので、読解力を測る国語と計算能力を測る算数の分野に分かれている。

適性検査「arorua.net」の基礎能力検査の回答画面の様子


基礎能力検査は 1 問ごとに回答の選択肢が用意されており、選択してボタン「次へ」をクリックすると次の設問に移動する。
また、回答には制限時間が設けられており、時間に達すれば自動的に次の設問の画面が表示されるが、回答選択肢にチェックを入れておけばボタン「次へ」を押さずとも回答したこととなる。

適性検査「arorua.net」の適性検査の回答画面の様子


また、適性検査は自身の考え方や行動方針など性格を分析するものである。
設問数は多いが、思考するものではないので直感で回答するとよい。

4.適性検査「arorua.net」の出題内容

適性検査「arorua.net」の出題内容としては、性格やある状況を想定してどのような行動を取るかアンケート方式で問うものが多い。
回答は次の 4 つより選択する。

  • A に近い
  • どちらかといえば A に近い
  • どちらかといえば B に近い
  • B に近い

出題内容の例としては次の通りである。

  • 考える前にまず行動する
  • じっくり時間をかけて状況を読む
  • 一気にやるべきことを片付ける

5.適性検査「arorua.net」の対策

適性検査「arorua.net」の対策としては、基礎能力検査と適性検査で異なる。

基礎能力検査の国語は設問をよく読めば選択すべき項目が絞られるので、焦らずにじっくりと読むことである。
また、算数は中学生程度の公式で解ける問題が多いが、実際は方程式を用いるなど応力が求められる。
しかし出題内容に傾向があるため、SPI など就職試験用の対策問題で事前に傾向を見ておくとよい。



適性検査は自身の性格について問うものばかりなので特に事前対策は必要ない。
そのため、ありのまま回答するのが好ましいが、極端に偏った回答や、回答選択肢に一貫性がないと注意人物として判断されるので闇雲に選択するのは避けた方がよい。

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