就職や転職の試験で利用される適性検査「Compass」の出題内容

新卒者や転職者が就職活動する中で書類選考と面接以外にウェブ適性検査も行う求人企業が増えており、人物像やストレス耐性などを統計データと比較してシステム的に計測するサービスとして活用されているが、その中で「Compass」の概要と出題内容について紹介する。

就職や転職の試験で利用される適性検査「Compass」の出題内容

1.新卒・中途採用の際に用いられる適性検査とは

新卒・中途採用の際に用いられる適性検査とは、求職者の人物像やストレス耐性を統計データと比較してシステム的に計測する診断方法の 1 つである。



一般的な時事や計算問題といった採用試験とは異なり、アンケートに答えたり、単純な計算を行うといったものが多い。
以前は試験会場で紙面を用いて行われていたが、最近ではブラウザを利用したウェブ方式のものが増えてきている。

適性検査は企業独自に出題内容や判断基準が設けられていることがあるが、より多くの被験者データから判断するためにサービスとして提供されており、その中でも「Compass」は企業だけでなく自治体でも採用されている。

2.適性検査「Compass」とは

適性検査「Compass」とは Thinkings 株式会社が提供する採用担当者向けのサービスである。
書類選考と面接は人事担当者の裁量によって判断されるのに対して、統計データに基づいて診断される適性検査は採用担当者が採用時に知りたい評価項を数値化されるため客観的な視線による採用の判断材料として利用される。

診断結果は 1,000 社を超える人事担当者の意見を反映し、採用現場で活用できるように構成されているため求職者の採用後の行動予測や注意点、業種ごとにマッチングするかをレポートとして見ることができる。

3.適性検査「Compass」の試験科目

適性検査「Compass」の試験科目は、適性検査と基礎能力検査の 2 種類用意されている。
適性検査は設問数が 148 問(四肢択一形式)となり、約 20 分間で回答するものである。

適性検査「Compass」の回答画面の様子


また、基礎能力検査は言語能力(5分)、数的能力(15分)、図形認知(10分)、論理類推(20分)、英語(15分)と多岐に渡り求職者の判断能力と基礎能力を判断材料として利用される。

4.適性検査「Compass」の出題内容

適性検査「Compass」の出題内容としては、性格やある状況を想定してどのような行動を取るかアンケート方式で問うものが多い。
回答は次の 4 つより選択する。

  • まったくあてはまらない
  • ややあてはまらない
  • ややあてはまる
  • よくあてはまる

出題内容の例としては次の通りである。

  • 迷わず瞬間的に判断して行動するほうだ。
  • 複雑なパズルや、深く考える課題が好きだ。
  • 自分はとても世話好きだ。

5.適性検査「Compass」の対策

適性検査「Compass」の対策としては、適性検査と基礎能力検査で異なる。



適性検査は自身の性格について問うものばかりなので特に事前対策は必要ない。
そのため、ありのまま回答するのが好ましいが、極端に偏った回答や、回答選択肢に一貫性がないと注意人物として判断される。

また、基礎能力検査はひらめきや計算力、英語力が試されるため SPI など就職試験用の対策問題で事前に傾向を見ておくとよい。

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