転職エージェントを利用して内定をもらった場合は、ハローワークなど自分で求人に応募して内定をもらった時と違い、内定を書面化として残るように労働条件通知が発行され、内定に対してはっきりと入社の意向を示す内定承諾のやり取りが発生するため、内定をもらった後の流れと内定辞退した場合の影響について紹介する。
このページの目次
1.転職エージェントでもらえる内定とは
転職エージェントでもらえる内定とは、求人に応募して合格採用の通知のことである。
ハローワークや企業のウェブサイトに掲載されている求人に対して応募して得る内定と同様の扱いである。
エージェントを利用して転職活動する場合、まず最初に登録している自身の履歴書や職務経歴の内容で書類選考が行われるため求職者が書類を用意して郵送する必要がないのが通常の求人応募の時と異なる点である。
書類選考とその後に開催される面接も通過することで「内定通知書」が登録しているメールアドレス宛てに送付され、企業から入社が許可された状態となる。
企業によっては「内定通知書」と一緒に「労働条件通知」や「給与明細書」が一緒に送付されることもある。
2.転職エージェントで内定をもらった後の流れ
転職エージェントで内定をもらった後の流れとしては、内定の連絡を受けてから約 1 週間前後で内定を承諾するかどうかの連絡を求職者からエージェントに行う必要がある。
一般的な転職活動では内定の後は求職者と企業側で面談の場が設けられることはないが、転職エージェントを利用した場合は内定後に労働条件を企業側から説明する「オファー面談」が実施される場合もある。
2-1.企業から内定の連絡が入る
書類選考、面接を経て合格採用となった場合、転職エージェントから内定の連絡がメールで入る。
この時、企業側が内定を出したことを示す「内定通知書」のファイルも送られてくる。
2-2.労働条件通知が発行される
転職エージェント経由で内定をもらった場合、「内定通知書」とは別に入社してから得る給与や手当の内訳が掲載された「給与明細書」も送られてくることがある。
2-3.内定を承諾、または内定を辞退する
内定をもらった求職者は労働条件や企業側から提示された給与明細書から内定を承諾するか辞退するかの連絡をエージェントに行う必要がある。
内定を承諾した場合は入社日の調整や、入社までに提出が必要な書類のやり取りが開始される。
反対に辞退する場合は、内定を辞退する旨と理由をエージェントに行う。
転職エージェントによっては電話で内定辞退の理由を問われたり、内定承諾するために企業と交渉してくれる場合がある。
3.転職エージェントで内定辞退した場合の影響
転職エージェントで内定辞退した場合の影響は、エージェントからの求人情報の提供が少なくなったり、次の応募で書類選考が通りにくくなるなど多少なりとも影響が出る。
エージェント登録時は「複数社に応募して並行して進めましょう」「内定は辞退してもよいのでまずは応募しましょう」と活発的な転職活動を勧めてくる担当者が多いが、いざ内定をもらい辞退すると要注意人物と見なされるようである。
求職者は転職エージェントを無料で利用できるが、転職エージェント側は企業に対して求人を出してもらえるように営業をかけたり、良い人材を紹介するなど企業努力がなされている。
そのため、内定を辞退されると選考に時間と費やした企業側にも迷惑がかかり、転職エージェントの信用にも関わることから、一度内定を辞退した求職者が次も辞退するかもしれない恐れから転職支援の量が減る事態となる。
また、転職エージェント経由で書類選考の応募をした際に、そのまま企業側に応募が行かず、転職エージェントが一度精査してから企業側に通達仕組みになっている。
そこでも一度内定を辞退したことがある求職者の場合、企業側に迷惑がかからないように企業側に選考を出す前に転職エージェント内で不採用となる可能性が高くなる。
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