ユニクロのエアリズムマスクを洗濯して繰り返し半年使い続けた結果


[初回公開] 2020年08月26日

新型コロナウィルスの影響で一時期はマスク不足になる中、ユニクロから販売された洗って繰り返し使えるエアリズムマスクを発売当初から使い始めて半年が経過するまでの使い心地とマスクの効果、そして改良版となる新エアリズムマスクとの違いについて紹介する。

ユニクロのエアリズムマスクを洗濯して繰り返し半年使い続けた結果

1.エアリズムマスクとは

エアリズムマスクとは、衣料品を製造販売するユニクロ(UNIQLO)の布マスクで、主な素材はナイロンとポリウレタンで構成されている。
マスクは 3 層構造となっており、表と裏は擦れても毛羽立たないように耐久性があり、真ん中の中間層は細菌など細かな粒子を受け止める不織布フィルターが入っている。

エアリズムマスクの新旧パッケージ


一般的な不織布マスクと異なり鼻から頬にかけてはワイヤーは入っていないが、マスク中心に垂直方向に縫合されているので顔にフィットしやすい形状になっている。

2.エアリズムマスクの仕様

エアリズムマスクの仕様としては、布マスクに分類され、S、M、L、XL の 4 種類のサイズが販売されている。
S は子供向きに適し、M と L は女性男性問わず利用できる。

ユニクロの旧エアリズムマスク L の外装

色は初回販売時は上図のように白色だけだったがその後、ベージュ、グレー、ブラック、パープルが追加販売されており、1 パックにつき 3 枚のマスクが入っている。
サイズは L で 23cm × 14.5cm で、サイズ S は子供向けで L の約半分程度の大きさである。

エアリズムマスクの素材

旧エアリズムマスクの素材としては表生地がポリエステル 75% でその他の素材はポリウレタン 13% 等となっている。

裏生地はナイロン 59% でその他の素材はキュブラ 31%、ポリウレタン 10% となっており、フィルタの性能はバクテリア飛沫捕集(BFE)を 99% カットし、花粉粒子捕集効果が 99% カットする機能がある。

ただし、このマスクは感染(侵入)を完全に防ぐものではないと明記されている。

3.エアリズムマスクの販売価格

エアリズムマスクはユニクロの店頭で 990 円(税抜)で販売されている。

4.エアリズムマスクの内容物

エアリズムマスクの内容物としては次の通りである。

  • エアリズムマスク x 3


5.エアリズムマスクの効果

エアリズムマスクの効果は、一般的に外からのウィルス侵入には約 75% 侵入を防ぐとされている。
マスクを 20 回洗濯しても効果は 4 ~ 5% ほどしか落ちないため、1 パック購入して 3 枚を毎日ローテーションして利用すれば約 3 ヶ月はマスクの効果をあまり落とすことなく利用し続けることができる。

6.エアリズムマスクの新旧の比較

エアリズムマスクの新旧の比較としては、本体部分の素材がナイロン 90%、ポリウレタン 10% に変更されており、素材のパーセンテージが大きく変わっている通り肌触りも変更になっている。

エアリズムマスクの新旧の機能の比較

下着のような肌触りでやや厚みのあった旧型に比べて新型は衣類っぽさがなくなり、さらさらした肌触りとなるとともに薄さを感じるので旧型に比べると息苦しさが無くなり改善されている。

エアリズムマスクの新旧の見た目の比較

上図の左側が旧エアリズムマスク、右側が新エアリズムマスクとなり新旧ともにデザインはあまり変わっていないが色味が若干新型の方が鮮やかな白色となっている。

エアリズムマスクの新型の特徴

また、新旧ともにマスクの裏面には「AIRism」のロゴが印字されていたが、新型の方にはさらにマスクのサイズもわかるようになっている。

7.エアリズムマスクの満足点

エアリズムマスクの満足点としては、下着のようにゴワつかず柔らかいため肌触りが良く、不織布マスクに比べると長時間着用したり何回か洗濯しても生地が毛羽立つこともないので肌が痒くなることがない。



加えて耳にかける箇所が紐状になっているので耳に負担をかけることがなく、長時間装着できる点も良い。

不織布マスクに比べると鼻から口、下あごにかけて全面的にカバーするタイプなので覆う部分が多いのでウィルスや花粉の侵入や肌に付着する範囲を少なくすることができる。

また、何度も洗って使えるので不織布マスクを使い回したり、型崩れしないように手洗いして利用することと比較すると遥かに衛生面に優れている。

8.エアリズムマスクの不満点

エアリズムマスクの不満点としては、サイズ L を利用していると、顔を覆う面積が広い分、マスク本体に重量があるので装着してしばらくすると鼻の回りがやや下がってくることがある。

白色の場合は手が汚れていると生地に色移りして洗濯しても落ちなくなるので、マスクの位置を調整する場合は汚れた手で触れないように注意が必要である。

9.エアリズムマスクを半年利用した結果

エアリズムマスクを半年利用した結果としては、マスクの色の変化はあるものの、まだまだ利用できる状態を保っている。
一時期はマスク不足で 1 枚 10 円程度だった使い捨ての不織布マスクが何倍もの販売価格になり数回使って破棄することに抵抗を持つ人も少なくなかったが、その点エアリズムマスクは洗って繰り返し使えるので衛生面でもコスト面でも安心である。

旧型のエアリズムマスクが販売されてすぐに購入して 1 パック 3 枚を洗濯してローテーションしながら半年利用したが、当初の白さに比べて、ややくすみがかってきたのを感じる。

洗濯する際は洗濯機を利用して他の衣類と一緒にしているが、型崩れ防止の洗濯ネットに入れているおかげか外側表面の毛羽立ちや破れたりすることはない。
耳にかける紐部分のほつれもなく半年経過しても十分に利用できる状態を保っている。



気になる点は内側の肌に当たる部分、特に頬の部分がマスクの位置調整で摩擦が生じるためか擦れ破れのような状態になってくる。

また、紐部分もあまり利用していない新型マスクと比べると伸びも感じ、顔へのフィット感が薄れてきている。

使い方や洗濯、干し方など環境にも左右されるが、大よそ 3 ヶ月から 4 ヶ月に 1 パック 3 枚を入れ替えるのがタイミングと考えるが、それでも不織布マスクを 1 日 1 枚利用するのに比べると長く利用できる。

10.エアリズムマスクの2021年最新モデル

2021年に入りエアリズムマスクは新モデルを発売し、従来と買わず 3 枚組で 990 円で販売している。
サイズは S、M、L、XL の 4 サイズで縫い目の凹凸が少なくなっているので見た目がスッキリしている。

エアリズムマスクの2021年モデルの特徴

一度リニューアルしたエアリズムマスクは 3 層構造となり、中の 2 枚目は不織布フィルターの役割を持っている。
そのため細菌など細かな粒子をブロックする点は2021年モデルでも変わりなく採用されている。

不織布フィルター内蔵でさらに効果がアップ

2021 年版のエアリズムマスクのパッケージは下図のように2020年の改良版と同じくスリムな包装となっている。

2021 年版のエアリズムマスクのパッケージ


マスクの着け心地は 2020年の改良版に比べるとさらさら感はやや無くなり、2020年の改良前に近くなったように感じるが違和感がある肌触りではない。

耳にかけるストラップがやや細くなったので洗濯するうちにどれだけ伸びるかが今後の検証で確認する事項となる。

11.エアリズムマスクの洗濯の方法と注意点

エアリズムマスクの洗濯の方法は、他の衣類と同じく洗濯機を利用して汚れを落とすので問題無い。
洗濯機を利用する時のの注意点としては、エアリズムマスクをそのまま洗濯すると他の衣類との摩擦で表面が劣化しやすくなるとともに、マスクを耳にかけるストラップ部分が絡まって伸びてしまうので、下着の型崩れ防止で利用される洗濯ネットに入れて洗濯すると長期に渡り利用することができる。

また、脱水後に干す場合も注意が必要で、ピンチハンガーで洗濯ばさみに吊るす場合や通常のハンガーに吊るす場合はマスクを耳にかけるストラップ部分で吊るすのではなく、面積の広いマスク本体部分を洗濯ばさみで挟んで干すことで紐の伸びを防ぐ。

これは脱水した後とはいえ、重みでストラップが伸びてしまい、マスクを顔に着けた時にフィットしなくなってしまうのを防ぐことができる。

12.エアリズムマスクの寿命

エアリズムマスクの寿命は日中 10 時間ほど利用し、その日に洗濯するのを 50 回ほど繰り返すと表面が毛羽立って劣化してくるのでこの当たりが寿命と考える。
特に肌に接する部分が擦れるので洗濯による表面よりも肌に接する内側の方が劣化するのが早い。

エアリズムマスクは 3 枚セットなので、毎日 1 枚を利用してその日に洗濯するのを 1 枚ごとローテーションしても 1 パック購入すると 6 ヶ月ほど利用できる。

また、洗濯とともに耳にかけるストラップ部分も若干伸びてくるが、伸びた分だけ本体に縫い込んでストラップを短くすることで引き続き利用することができる。

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