親子でも安心して観れる映画「はたらく細胞」感想(ネタバレあり)


[初回公開] 2025年02月03日

映画『はたらく細胞』は、体内の細胞たちが繰り広げるドラマを描いた感動作である。本作は、前半のコミカルな細胞の働き紹介と、後半の白血病との壮絶な闘いが対照的で、大人も涙する展開となっている。特に、癌細胞の描写は切なく、病気に対する理解を深めるきっかけになるだろう。一方で、シリアスな内容が多く、小さな子供には難しいかもしれない。本記事では、映画『はたらく細胞』の感想をネタバレありで詳しく紹介する。

親子でも安心して観れる映画「はたらく細胞」感想(ネタバレあり)

1.親子で楽しめる?映画『はたらく細胞』ネタバレ感想

映画『はたらく細胞』を観てきた。
人気マンガが原作でアニメ化もされていることもあり予告を観て気になっていたのと、『翔んで埼玉』の監督が手掛けているので期待していた。

親子で楽しめる?映画『はたらく細胞』ネタバレ感想


楽しいギャグ要素満載の作品かと思いきや、後半からは一転する。。

2.予想外の感動作!

ギャグ要素が多めかと思いきや、涙腺が刺激されるストーリーとなる。
特に子を持つ親目線で見るとグッと心に来るひとも少なくないはず。

3.前半はギャグ&細胞の働きを楽しく学べる

この映画は、

  1. 人間の体内(ほぼ芦田愛菜演じるニコの体内)
  2. 実際の人間世界

という2つの視点で描かれている。。

主人公の赤血球(永野芽郁)と白血球(佐藤健)の掛け合いを中心に、体内の細胞たちがどのように働いているのかをユーモラスに解説される。
翔んで埼玉を思わせるシーンもあり、加藤諒さんの出演もあって、笑える場面が多い。

4.後半は一転、シリアス展開

劇場には小さな子供も多かったが、後半になると雰囲気が激変。
子供の怖がる声や難解の話で飽きてきた子供の声が聞こえたほど。

**ここからネタバレ!**

ニコは白血病を発症し、抗がん剤治療・放射線治療が始まる。
その影響で体内では細胞がどんどん死滅していく戦いが繰り広げられる。

個人的に、白血病という病気の厳しさがリアルに描かれており、身近で癌の闘病生活に関わったなら観る人によっては辛いかもしれない。

4-1.急な難病で親子の絆を見せつけられる

細胞たちの死闘が描かれるのはニコの体内の話なので、もちろん母体となるニコ自体も現実世界では厳しい状況におかれる。
もちろんそれは生死に関わる事態で、不摂生をしてきた父の苦悩や父子家庭ゆえの親子の絆で涙腺が刺激される。

4-2.癌細胞(fukase)が切なすぎる

白血病は細胞の突然変異によって発生するが、この映画では、佐藤健演じる白血球に憧れていた子供の白血球が、突然変異によって癌細胞になってしまうという展開である。

「白血球になれないお前は不要だ」と言われ、絶望し暴走してしまう姿がとても悲しい。

「立派な白血球になって同じ場所で働きたかった」と涙ながらに訴えるシーンには胸を締めつけらる。
悪役ながら、完全な悪とは言えない切なさがあった。

5.気になったポイント:「1年後」でロングヘアは不自然?

ラストシーンでは、ニコが大学の入学式に向かうシーンが描かれる。
「1年後」と表示されますが、そこに違和感がある。

抗がん剤治療を受けた後は、髪の毛が完全に抜け落ちる。
再び生えてくるまでに時間がかかり、1年でロングヘアになるのは難しいと考えれる。

6.小さい子供には少し難しいかも

映画の前半は楽しく観られるものの、後半はかなりシリアスな内容となっている。
小学校高学年なら理科や保健体育の授業内容から理解できると思うが、低学年以下の子供にはやや難しく、怖いシーンも多いかもしれない。

特に、細胞たちがどんどん死滅していく展開や、ニコが白血病で苦しむ場面は、知識が乏しい小さな子供には難解かもしれない。

もし低学年の子供と一緒に観るなら、事前に「どんな病気なのか」「どんな治療をするのか」などを説明してあげると良いかもしれない。
エンドロールでは登場した細胞の紹介もあるため、映画後に感想含めて親子で会話するのもよいと思われる。

7.まとめ

『はたらく細胞』の映画は、

  • ギャグ×学びが融合した前半
  • シリアスで泣ける後半
  • 親子で観るなら高学年以上がおすすめ

という印象であった。

病気について考えさせられる良作だが、小さな子供と一緒に観る場合は、事前に内容を確認し、フォローしてあげるといいかもしれない。
また細胞たちの奮闘を観た後なのでアルコールを飲むなど不摂生には気を付けたくなる。

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