[初回公開] 2008年07月08日
正社員でも非正規社員でも給与を得るために働いているとその職場に様々な人がいるが、その中でも雰囲気を悪くしたり、業務を阻害する人もおり、これから就職する先にこのような人がいないか会社訪問や面接で見極めるための 9 つ従業員のパターンを紹介する。
このページの目次
1.危険な従業員がいるリスク
危険な従業員がいるリスクとしては、日常業務の遅延やまともな社員の流出(退職)、そして会社への不利益が挙げられる。
まず問題がある従業員が営業やサポート窓口の場合はクレームや取引中止など直接的に会社の利益に関わり、問題をフォローするために人員を増やすなど余計な業務が増えてしまう。
また、顧客と接しない部署であっても同じ職場で働く同僚や上司・部下の業務を阻害し、効率を下げるばかりか優秀な従業員が嫌気を指して退職しかねない。
そのため、次にパターンに当てはまる従業員がいれば適切な指導、または悩みを抱えて一時的に不安定な可能性があるので話を聞くなど対応を行う方がよい。
2.危険な従業員の 9 つのパターン
回りに悪影響を及ぼす危険な従業員は、実体験に基づいた次の 9 つのパターンがある。
2-1.不潔な人
不潔な人とは、文字の通り身だしなみが無頓着な人物を指すのと、その会社の体質を象徴するものの 2 面あり、配慮が無いことで回りに悪影響を与えてしまう。
一個人で見てみると、「身だしなみができていない」ということは「回りを気にしない」にもつながり、同じ職場で働く従業員への配慮が無く、場の空気を悪くすることがある。
仕事に対しても独りよがりな傾向になるため品質が悪くなり会社にとってもマイナスになる。
会社全体として良し悪しを見る判断材料の 1 つに「会社のトイレの綺麗さ」が挙げられ、トイレが綺麗な状態だと「人への配慮ができている」や「仕事に気配りができる」など健全さがうかがえる。
不潔な人のデスクは食べかすなどもあり隣に座る従業員が嫌がったのと虫が住み着いたことから、デスク周りから清潔に保つようにし、身なりは職場のドレスコードを設けることで改善された。
2-2.極端な豪華主義な人
極端な豪華主義な人とは、時計など一部のアクセサリーだけが豪華で全体的なファッションのバランスが悪い人を指し、物事を偏った見方をする傾向にあり、回りの意見を聞かずに調和を乱してしまう。
また、給与に見合っていないお金の使い方をしている場合は借金や生活スタイルの崩れから日頃の業務の質にも影響してくる。
ただし、中には趣味で収集したり、バランス良くお金をかけて柔軟な対応をする人も存在するのは確かであるので第一印象で判断するのは難しいことがある。
極端な豪華主義な人に対しては世間話を多く取るようにして親密になることで意見を聞き入れてくれるようになったり、生活スタイルが崩れていればアドバイスで改善されることがあった。
2-3.感情の起伏が激しい人
感情の起伏が激しい人とは、良く言うと喜怒哀楽のある人間らしい人材だが、不機嫌だと周囲や物に当たって場の空気を悪くしてしまう。
日常的に周囲に当たる人がいると、回りの従業員もその人の顔色をうかがいながら仕事するので作業効率が落ちたり、人間関係に悩む優秀な人材が退職する恐れがある。
感情の起伏が激しい人に対しては仕事量を減らして余裕を持たせたり、ストレスがかかりやすい案件は分担して皆が同じ境遇であることがわかれば落ち着きやすい。
2-4.実力以上の権限を持つ若い人
実力以上の権限を持つ若い人とは、経験が無いのに従業員に指示管理したり、プロジェクトを任せられた人を指し、経験不足から間違った方向に傾倒してしまう。
特に納期間近やプロジェクトが進捗通りに進んでいない場合は対処方法がわからず同僚に無理難題を押し付けてしまい、場の空気が悪くなることがある。
実力以上の権限を持つ若い人に対してはその人の上司または役員が管理・アドバイスする体制や、失敗しても会社としてフォローできるように体制を組むことでリカバリできたり、当人も安心して仕事に取り組むことができる。
2-5.復讐心を秘めた元優秀な人
復讐心を秘めた元優秀な人とは、優秀でやる気があった従業員が待遇面や処遇などから会社に不満を持ってしまうことである。
不満を持ったあとは退職するか、モチベーションを取り戻すかのどちらかだが、退職に至る場合は注意が必要である。
仕事ができる人なので会社の戦力がダウンするだけでなく、その人しか知らないまたは対応できない案件がある場合は残った従業員だけで対応するのが難しくなることがある。
復讐心を秘めた元優秀な人に対しては日頃から世間話をして、その人の不満を聞くことで改善できたり、本人もガス抜きになり落ち着きを取り戻すことがある。
最悪な場合、退職に至ってしまっても兆候が見えていれば引継ぎに時間を取ったり、不在時でも代理で仕事できるように体制を組むことで業務を継続することができる。
2-6.スキルが低く向上心がない人
スキルが低く向上心がない人とは、仕事を任せられる実力がなく、実績が残らないので給与など処遇が上がらず会社に不満を持ってしまう。
向上心がないのでスキルが上がることも、失敗が糧になることがないので周囲も育てようという空気になりづらく、同じ部署にいる従業員の士気が下がる影響がある。
スキルが低く向上心がない人に対しては失敗しても問題無いかフォローできる案件や徐々に難易度の高い案件を任せて自信と経験を持ってもらうことで会社に必要な人材に育ってくれる。
2-7.行き先不明・音信不通な人
行き先不明・音信不通な人とは、用が合っても社内のどこにもおらず、内線や携帯にもつながらず業務が停滞してしまう。
周囲の人はその人が仕事をしているのか見えないので士気が下がる影響がある。
行き先不明・音信不通な人に対しては業務時間中にできるだけ会話するようにして 1 人にさせずに「自分の行動は監視されている」と思わせることと、日報のようにその日の実績をつけるようにして行動を把握するようにするとよい。
2-8.質問に必ず即答する人
質問に必ず即答する人とは、受けた問い合わせに対して必ず回答する様で、中には思い込みなどで自信が無くても回答するので誤った情報で動いて後々トラブルになることがある。
また、特に顧客と接する営業やエンジニアは確証無く回答してしまうことで実現できずに謝罪が必要になったり、納品できない事態に陥ってしまう。
もちろん、中には真実を的確に回答する人もいる。
質問に必ず即答する人に対しては、矛盾やあいまいさを感じたら指摘するようにし、「調べてから返答する」くせをつけさせることが重要である。
2-9.自分の主張を押し通す人
自分の主張を押し通す人とは、1 つの物事に対して回りが何を言っても覆さない様で、間違った認識をされていても聞く耳を持っていない状態である。
間違っているので放置するわけにはいかず、説得するほうも骨が折れる。
自分の主張を押し通す人に対しては根拠を積み重ねて理解してもらうのと、親密になり冗談交じりに指摘すると聞き入れてもらえることがある。
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