[初回公開] 2021年07月08日
ホワイトボードは会議や手軽にメモを取る手段として職場のデスク回りやリビングなどで利用することが多いが、壁に掛けるのではなく場所を選ばず移動性があるスタンド型のホワイトボードを 100 均のワイヤーネットなどを使って作成する方法を紹介する。
このページの目次
1.スタンド型ホワイトボードとは
スタンド型ホワイトボードとは、一般的に壁掛けとして利用するホワイトボードにスタンドを付けて自立するようにしたものである。
店舗の立て看板やイベント会場の案内板など、業務用として製造販売されていることが多い。
販売されているスタンド型ホワイトボードはサイズが大きいものが多く、一般家庭やデスクワークに向けて小型化された製品は数少ないが、100 均の製品を組み合わせることで自作することが可能である。
100 均で販売されている部品を組み合わせて作成したホワイトボードが上図となり、壁掛け型と異なり自立するスタンド型となっているため、簡単に配置を変えたり、空きスペースに置きやすい特徴がある。
2.スタンド型ホワイトボードのメリット
スタンド型ホワイトボードのメリットとしては、「仕事の作業効率アップ」とコロナウィルスやインフルエンザウイルスなどからの「ウィルス感染防止」の 2 つが挙げられる。
2-1.デスクワークの作業効率を上げる
ホワイトボードをスタンド型にするメリットの 1 つに作業効率のアップが挙げられる。
一般的にホワイトボードは壁に掛けて利用することが多く、職場のデスクからホワイトボードまで距離が離れていることが多い。
そのため書き込みたい場合は壁側まで近寄る必要がある。
そこでホワイトボードをスタンド型にしてデスク周りに配置することでメモとしてすぐに書き込みが可能になり、不要になれば消して再利用できるのでタスク管理など作業効率アップにつながる。
また、ホワイトボードはマグネット式であることが多いので、書類などを一時的に留めて資料スタンドとして利用することでデスク周りを有効活用することができる。
2-2.ウィルス感染を予防する
ホワイトボードをスタンド型にするメリットの 1 つにコロナウィルス等の感染予防の効果が挙げられる。
最近のコロナ禍では感染予防のためオフィスでは背の高いパーティションを設置したり、店舗であればアクリル板を設置するのが常例になっているが、大きな板状のものは一度設置すると移動が困難だったり、撤去に手間がかかるデメリットがある。
その点、スタンド型のホワイトボードは面が広く板状のため、飛沫などが拡散するのを食い止める効果が期待できる。
特にオフィスでは前後の席に対してパーティションが設置されていても、左右に設置できる小型のパーティションが無いことが多いため、スタンド型のホワイトボードで代用することができる。
3.スタンド型ホワイトボード作成に購入するもの
スタンド型ホワイトボード作成に購入するものとしては、ワイヤーネットを始め次の 5 点である。
全て 100 均で揃えることができるため、一度の購入で手間無く安価に済ませることができる。
まず 1 点目はメインパーツとなるホワイトボードである。
大きさは後述するワイヤーネットの大きさが収まるものとし、四つの角に壁掛け用の紐通しの穴が空いているものを選ぶ。
今回利用したホワイトボードのサイズは縦 38cm、横 28cm となっており、これは A4 サイズ(縦 29.7cm、横 21.0cm)より一回り大きい。
そのため、A4 用紙をホワイトボードにそのままマグネットで貼り付けてもホワイトボードに余裕ができる大きさである。
ホワイトボードの書き込む面がマグネット付きになっていれば前述した通り、マグネットで資料等も留めることができ便利である。
次に用意する 2 点目の製品はワイヤーネットである。
このワイヤーネットも本来は壁に掛けて利用するのが主な使い方だが、100 均にはこのワイヤーネットを自立させるスタンドが販売されているので、自立させたワイヤーネットにホワイトボードを連結して利用する。
今回は A4 より一回り大きい、高さが 44.0cm、幅が 29.5cm のワイヤーネットを利用する。
不要になり破棄したい場合でも 50cm 未満であれば小型破砕として処分できる自治体が多いため、ゴミとして簡単に破棄できる大きさでもある。
そして 3 点目に用意するものが、前述したワイヤーネットを自立するための専用スタンドである。
このスタンドにはワイヤーネットを引っ掛ける部分があるため、工具無しで組み立てることができる商品である。
1 セットにつきスタンドが 2 本付いており、材質は金属でできているため強度はしっかりしている。
続いて 4 点目に用意するものが、ビニール紐である。
これはワイヤーネットとホワイトボードを連結させるために利用し、今回は新聞紙等を束ねるのに使うビニール紐を利用する。
自宅に既にビニール紐があれば新たに購入する必要は無く、材質はビニールでなくてもホワイトボードの穴に通る細い紐状であれば問題無い。
最後の 5 点目はワイヤーネットカゴである。
ワイヤーネットカゴは無くてもスタンド型ホワイトボードは完成するが、ワイヤーネットに連結させたホワイトボードをカゴの上に乗せることで、より固定させることができる。
また、ホワイトボード用のマーカー等を収納することができ、ホワイトボードより下部のスタンドのデッドスペースを有効活用することができる。
4.スタンド型ホワイトボードの作成方法
スタンド型ホワイトボードの作成方法としては、ワイヤーネットにスタンドとホワイトボードを取り付けるだけで、10 分から 20 分で組み立てが完了する。
4-1.ワイヤーネットにスタンドを取り付ける
まず最初は下図のようにワイヤーネットをスタンドの留め具にはめ込み、自立するように組み立てる。
スタンドには鉤爪型のワイヤーネットを受け留める部分が付いているので、その形状に合わせてワイヤーをはめるだけでよい。
自立させるためにはワイヤーネットの両端にスタンドを取り付ける。
4-2.ワイヤーネットにホワイトボードを取り付ける
次にホワイトボードの四角にある紐通しにビニール紐を通してワイヤーネットにくくり付ける。
今回購入したホワイトボードには下図のように紐通しが用意されているので、この隙間にビニール紐などを通して利用する。
この時、ホワイトボードの上下の位置は下図のようにカゴの上に乗るように位置調整するとホワイトボードが安定して固定される。
もしカゴを利用しない場合は、ホワイトボードの下部の紐通しにも紐を利用してワイヤーネットへ固定することで、書き込み時のグラつきを抑えることができる。
4-3.ワイヤーネットに備品を取り付ける
ワイヤーネットは本来、壁に取り付けてフックやワイヤーネット用のカゴを用いて小物を整理するのが目的である。
そのため、100 均にはワイヤーネット用の取り付け具も多種用意されているので、文具などを収納スペースとしても利用できる。
5.スタンド型ホワイトボードを拡張する
前述では A4 サイズ程度のワイヤーネットにホワイトボードを固定させたが、さらにワイヤーネットを増やして A3 サイズの大きいホワイトボードが使えるのように拡張することも可能である。
100 均にはワイヤーネット用の連結具(ジョイント)も販売されており、これを利用するとワイヤーネットを 2 枚横に並べることができる。
連結ジョイントは上図のようにワイヤーネットの両端に取り付けて結合するものである。
ワイヤーネットを連結して両端にスタンドを取り付けると横長の状態で自立することができるので、より大きなホワイトボードを取り付けられる。
また、連結具は開閉することができるので、L 字型に配置してデスクの角を有効活用することも可能である。
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