関東圏で利用される Suica に代表される交通系 IC カードは小学生未満の子供料金が適用される年代向けに子供用の IC カードが用意されているが、購入時に保険証など生年月日がわかる書類を提出して購入していることから、中学生に進級した時点で子供用 Suica が利用できなくなるので大人用に切り替える方法を紹介する。
このページの目次
1.Suica など交通系 IC カードとは
Suica など交通系 IC カードとは、日本各地の鉄道会社などが発行している IC チップが内蔵されたカード型の電子マネーである。
電車やバスで利用できる他、定期券もカード化されており利用できる。
電車の乗車で交通系 IC カードを利用する場合は、改札口の機械上部にあるカードリーダーにカードをタッチし、音が鳴れば入場可能である。
目的地について駅から出る場合は、入場時と同じく改札口の機械にカードをタッチするだけで決済が完了する。
そのため、切符を買う手間が減るだけでなく改札口で切符の投入と受け取りの時間が無くなるので混雑解消にも一役買っている。
注意点として、Suica や ICOCA などが使える駅で入場し、鳥取駅など IC 改札機が無い駅で降車すると機械で処理できないため、有人改札で申し出て、降りた駅を伝えて精算を行う必要がある。
2.子供用の Suica とは
Suica や ICOCA といった交通系 IC カードは多機能自動券売機やみどりの窓口で購入できる他、都市圏ではコンビニでも入手可能である。
しかし、購入できる交通系 IC カードは基本的に大人料金が適用されるため、小学生以下の子供運賃が適用される子供用の Suica が用意されている。
子供用の Suica を購入するためには保険証など子供本人の生年月日が証明できるものを持参して JR であればみどりの窓口に行けば購入が可能である。
子供用の Suica は大人用のカードと同じデザインと大きさだが、子供用を示す「小」の文字と、カードの下部に利用者の子供本人の名前がカタカナで印字されている。
3.小学校卒業後の Suica がチャージできない様子
子供用の Suica は購入時に生年月日も一緒に登録されるため、小児料金が適用される小学校卒業まで利用できるが、小学校を卒業した翌年度は自動的に利用できなくなる。
交通系 IC カードは乗車だけでなくコンビニなど買い物でも利用できるが、利用するためには残高を入金(チャージ)しておく必要がある。
しかし、チャージも上図のようにできなくなるため、小学校卒業後はすみやかなに大人用に切り替える必要がある。
4.子供用の交通系 IC カードの Suica を大人用に切り替える方法
子供用の交通系 IC カードの Suica を大人用に切り替える方法は、「窓口で切り替え」と「多機能券売機で切り替え」の 2 通り用意されている。
大人用に切り替えた IC カードはすぐに電気的処理で終了し、使っていたカードに印字されていた「小」文字がやや薄くなった形で返却される。
4-1.みどりの窓口で大人用に切り替える
子供用の交通系 IC カードの Suica を大人用に切り替える場合、交通系 IC カードの取り扱いがあるみどりの窓口で申し出るのが確実である。
ただし、Suica であれば東日本エリアで行う必要があり、東日本で購入できる Suica を九州地方のみどりの窓口に持ち込んでも切り替えできないことがある。
4-2.多機能券売機で切り替える
子供用の交通系 IC カードの Suica を大人用に切り替える方法に、多機能券売機で行う場合がある。
最近では有人常駐が必要となるみどりの窓口が閉鎖になっている駅が増えており、代わりに多機能券売機が設置されている。
多機能券売機はみどりの窓口で購入していた特急券など通常切符以外も手配することができ、交通系 IC カードのチャージだけでなく大人用カードに切り替えることも可能である。
大人用に切り替える手順としては、画面内の「チャージ(入金)」をタッチして、子供用 Suica をカード挿入口に入れるとしばらくして大人用に切り替わって返却される。
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