WordPress のテーマ追加時に「書き込みを許可していますか ?」が表示される場合の対応方法

[最新更新] 2022年10月12日
[初回公開] 2021年10月16日

WordPress はスマホ対応版や SEO に適したテーマが無料で配布されておりゼロから HTML や CSS を書く手間が無く便利だが、入手したテーマを追加する際に「書き込みを許可していますか ?」が表示されて追加できない場合の対応方法について紹介する。

１．Wordpress で「書き込みを許可していますか ?」が表示される様子

WordPress でテーマを追加するときなどに「書き込みを許可していますか ?」が表示される様子としては、下図のように管理画面で操作している際に表示される。

特に、ダウンロード等で入手したテーマを FTP ソフトでサーバに直接アップロードし、Wordpress の管理画面でテーマを有効化しようとした際に表示されることが多い。

ディレクトリ wp-content/uploads/2021/10 を作成できません。この親ディレクトリのアクセス権はサーバーによる書き込みを許可していますか ?

管理画面には上記の一文が表示され、ディレクトリ /wp-content/uploads 配下にファイルが生成できないことを示している。

２．「書き込みを許可していますか ?」が表示される原因

WordPress で「書き込みを許可していますか ?」が表示される原因としては、ディレクトリ「wp-content/uploads」にアクセスする権限が無い、もしくは自動的にディレクトリが作成できない場合である。

WordPress のテーマを直接サーバにアップロードして有効化する場合は、WordPress のプログラムはディレクトリ「wp-content/uploads」にデータを一時的に保存する。
そのため、uploads ディレクトリにファイルが保存できないとこのエラーが表示されてテーマが有効化されない。

この場合、ディレクトリ「wp-content」に書き込みできる所有者やパーミッションの設定を行うと解決する。

３．ファイルの所有者とパーミッションとは

ファイルの所有者とパーミッションとは、サーバに保存しているファイルを他のユーザが変更したり削除できないように操作権限が与えられている状態のことである。

所有者とは、Linux 系の OS でファイルを作成すると、作成したユーザがその所有者として設定される。
そのため、所有者以外のユーザがファイルを更新したり削除することはできず、ディレクトリの操作においても適応される。

ただし、スーパーユーザ（root 権限）で OS にログインしている時は所有者に関係無く全てのファイルとディレクトリを操作することができる。

また、パーミッションもファイルとディレクトリの操作権限を設定するもので、644 や 755 という数値で表されることが多い。
3 桁の数値の左から順に対象となる所有者を示し、数値により実行や読み取りを設定している。

• 左端の数値 – ファイル/ディレクトリの所有者であるユーザ
• 中央の数値 – ファイル/ディレクトリの所有者と同じグループ内の他のユーザ
• 右端の数値 – ファイル/ディレクトリの所有者と異なるグループの他のユーザ

• 0 – 何も操作させない
• 1 – 実行のみ可能
• 2 – 書き込みできる
• 3 – 実行と書き込みが可能
• 4 – 読み取りのみ可能
• 5 – 実行と読み取りが可能
• 6 – 書き込みと読み取りが可能
• 7 – 実行と書き込み、読み取りの全てが可能

４．「書き込みを許可していますか ?」が表示された場合の対応方法

「書き込みを許可していますか ?」が表示された場合の対応方法としては、Wordpress を設置したディレクリ配下にある wp-content のパーミッションを 755、所有者を apache など Web サーバで読み書きできるように設定する。

例えば上図のようにディレクトリ wp-content のパーミッションは 755 だが所有者が root でも Web サーバの権限でもない場合は、所有者とグループを apache に変更すると解決する。

レンタルサーバ（ホスティング）の場合は所有者が数値や契約時のアカウント名になっていることがあるので、WordPress があるディレクトリより上の階層の所有者を参照して、同じ所有者に FTP ソフトなどで変更すると解決する。

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