LINE は友だち同士で連絡や会話する以外に、公式アカウントを作成してそのアカウントに友だち追加してくれた人に案内(プッシュ通知)して販売促進につなげる活用方法があり、公式アカウントの作成とプッシュ通知する方法について紹介する。
このページの目次
1.LINE の公式アカウントとは
LINE の公式アカウントとは、SNS の LINE 内に企業や店舗がアカウントを作り、一般利用者が友だち登録することでその利用者へ情報を提供することができる機能である。
LINE 公式アカウントを取得するためには上図のように LINE for Business の画面よりボタン「LINE 公式アカウント開設(無料)」をクリックして開始する。
また、LINE 公式アカウントは無料で利用できるが、メッセージが送信できる通数が 1,000 通までとなっており、もし登録されている友だちが 1,000 人を超えている場合は送信対象を絞ってプッシュする通知がある。
そのため、より多くの利用者にメッセージを届けたい場合は月額費用を支払うことで実現できる。
2.LINE の公式アカウントの活用方法
LINE の公式アカウントの活用方法としては、友だち追加したユーザにリアルタイムにメッセージを送ったり、クーポンをトーク上に添付することで販売または来店促進につながることである。
自治体であれば防災や防犯情報をプッシュ通知することで住民が安全に暮らせるように情報提供するサービスも展開されている。
また、チャット機能があるため友だち追加した利用者が問い合わせする際のツールとして利用されることもある。
3.友だち追加した人に一斉にプッシュ通知する方法
友だち追加した人に一斉にプッシュ通知する方法としては、LINE に公式アカウントを作成した上で、メッセージを一斉に送る機能を利用することで実現できる。
メッセージを送る場合は LINE ビジネスアカウントでログインする管理画面「LINE Official Account Manager」でマウスとキーボードの操作で行えるとともに、プログラムを利用して自動化する場合は「Messagein API」を利用する。
3-1.LINE ビジネスアカウントを作成する
友だちにプッシュ通知する場合はまず LINE ビジネスアカウントを作成する必要がある。
下図のように LINE for Business にブラウザでアクセスして、ボタン「アカウントの開設(無料)」をクリックする。
ボタン「アカウントの開設(無料)」をクリックすると LINE へのログイン選択画面が表示されるため、リンク「アカウント作成」をクリックする。
次に、ログインに利用するメールアドレスを入力してボタン「登録用のリンクを送信」をクリックする。
ボタン「登録用のリンクを送信」をクリックすると入力したメールアドレス宛てに下図の内容のメールが届く。
そのメール内にある URL をコピーしてブラウザに貼り付けてアクセスするか、メール内にボタン「登録画面に進む」が表示されれば、このボタンをクリックする。
届いたメールの情報から改めて管理画面をブラウザで開くと、名前とログインに必要なパスワードを設定してボタン「登録」をクリックする。
必要な情報を入力した後は確認画面が表示され、問題無ければボタン「登録」をクリックする。
最後に「登録が完了しました。」の文字が表示されれば LINE ビジネスアカウントの作成が完了となる。
3-2.LINE 公式アカウントを作成する
LINE ビジネスアカウントの作成が完了すると、続いて LINE 公式アカウントを作成する。
公式アカウントを作成に際しては「アカウント名」と「業種」が必須入力となっている。
アカウント名は実際に LINE の画面内に表示される名称となり、全角文字も利用できる。
また、業種は予め用意されている選択肢を利用する。
必要な情報を入力した後は、画面下部にあるボタン「確認」をクリックする。
ボタンクリック後はビジネスアカウント作成時と同様に確認画面が表示され、ボタン「完了」をクリックするとアカウント作成を示す「
LINE 公式アカウントが作成されました。」が表示される。
3-3.LINE Messaging API を設定する
LINE 公式アカウントが作成できれば、実際にアカウントを運用する設定を行う。
公式アカウントの操作は LINE Official Account Manager から行うことができ、この画面にアクセスするとまず利用規約が表示されるのでボタン「同意」をクリックして同意する。
LINE Official Account Manager のメイン画面は下図のようになっており、公式アカウントの編集の他に友だちにプッシュ通知するメッセージを作成したり、友だち登録時に自動的にトークで返信する文面を設定することができる。
3-4.LINE API にプッシュ通知する
LINE API にプッシュ通知して友だちにメッセージ送信する場合は、LINE の管理画面より Messaging API を有効化する必要がる。
LINE Official Account Manager の設定画面を開き、左メニューの「Messaging API」を選択する。
続いて、API を利用すると公式アカウントに友だち登録してくれた人の情報取得できることから、プロバイダーとして開発者個人や企業名を登録する。
加えて、個人情報の取り扱いに際してプライバシーポリシーや利用規約を記載したウェブページが公開されていれば、その URL を登録してボタン「OK」をクリックする。
この URL の入力に当たっては
最後に確認画面が表示されてボタン「OK」をクリックすると Messaging API の利用が有効化される。
次いで、Messaging API を利用するためにはトークンと呼ばれるキーが必要になる。
トークンはプロバイダーを登録した後に確認することができ、LINE Developers の画面を表示して左メニューにある公式アカウントの ID を選択する。
公式アカウントを選択すると下図のように各種設定の画面に切り替わるため、リンク「Messaing API 設定」をクリックする。
リンク「Messaing API 設定」をクリックするとチャネルアクセストークンの欄に文字列が表示されるので、このトークンをコピーして利用する。
最後に取得したトークンを利用して Messaging API にデータを送ると友だち登録者にメッセージを送信することができる。
下記は文字のみの通知を行うリクエストデータである。
curl -v -X POST https://api.line.me/v2/bot/message/narrowcast \
-H ‘Authorization: Bearer {channel access token}’ \
-H ‘Content-Type: application/json’ \
-H ‘X-Line-Retry-Key: {UUID}’ \ → 失敗したAPIリクエストを再試行する場合は指定する
-d ‘{
“messages”: [
{
“type”: “text”,
“text”: “test message”
}
]
}
3-5.友だち登録者が通知を受け取った様子
作成した LINE 公式アカウントに友だち登録した人が通知を受け取った様子が下図のようになる。
前述のリクエストデータには「test message」をトークに表示するように指定していたので、その文字列が表示されているのが確認できる。
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