新卒採用や転職活動する中で企業側から能力を測る SPI や適性検査を求められることがあるが、オンラインで行う場合は試験画面が正常に動作するために必要な動作環境が決められており、環境確認でディスプレイサイズのる解像度が高さ 800px が無く NG になる場合など対応方法を紹介する。
このページの目次
1.新卒採用と転職活動で用いられる SPI 適性検査とは
新卒採用と転職活動で用いられる SPI 適性検査とは、求人に応募した人物の計算力と読解力を試験により評価するとともに、その人物像やストレス耐性を統計データと比較してシステム的に計測する診断方法の 1 つである。
公務員試験は時事問題や一般常識が問われることが多いが、SPI は単純な計算や文章の読解能力を問うものが多い。
以前は試験会場で紙面を用いて行われていたが、最近ではブラウザを利用したオンライン形式で行う企業が増えてきている。
オンラインで行う適性試験は求人を出している企業が適性試験サービスを利用しているため、サービスにより設問内容や受検するために必要な環境が異なっている。
2.受検に必要な動作環境の例
受検に必要な動作環境はインターネットに接続できるパソコンまたはスマホが必要になる。
性格判断を行う適性試験だけの場合はスマホやタブレットで受検することが可能だが、1 問ごとに時間制限がある SPI の場合はスマホで受検できないことがある。
上図はオンライン形式の SPI を受験するために必要なパソコンの動作環境の例である。
SPI はブラウザで行うため YouTube など動画が再生できていれば高スペックとなる CPU やメモリは必要無い。
しかし、ディスプレイの解像度を満たさないことが少なくない。
持ち運びに便利な小型パソコンや古いパソコンのディスプレイの解像度は 1,366 × 768 の横長であることが多いが、オンライン形式の SPI は 1,024 × 800 以上の正方形に近いサイズを求められることがある。
3.SPI 適性試験でディスプレイ解像度が求められる理由
SPI 適性試験でディスプレイ解像度が求められる理由としては、試験の設問や選択肢の他、制限時間の表示など画面に全て表示できるように設計されているためである。
一般的なウェブサイトは利用者のディスプレイ解像度に合わせて上下左右のレイアウトが自動的に変わるように設計されているが、SPI 試験のようにウェブアプリケーションはボタンなどの位置が決められていることがある。
そのため、画面スクロールできず、画面下部にあるボタンなどが画面内に収まらなくなるため大きいサイズの解像度が利用者に求められる。
4.ディスプレイの解像度が NG になる場合の対応方法
オンライン形式の SPI で動作環境を満たしているかチェックする機能がある場合はディスプレイの解像度の条件を満たしていないと判定結果が NG になることがある。
条件を満たさない場合は次のように設定で解決する場合と、ハードウェアが対応できておらず別途外付けのディスプレイが必要となる場合がある。
4-1.ブラウザの拡大表示設定を 100% にする
ディスプレイの解像度が NG になる場合の対応の 1 つにブラウザの拡大表示設定を 100% にすると解決することがある。
ブラウザの拡大表示機能は表示されるウェブサイトの文字や画像など全てを拡大して見やすくしたり、反対に縮小することで画面に表示する量を増やすことができる。
表示設定を変える場合はブラウザの右上のアイコンやクリックして「ズーム」や「表示倍率」の数値を 100% に設定するとよい。
4-2.ディスプレイの設定で解像度を変更する
パソコンはディスプレイ解像度を変更することができるため、設定変更によりディスプレイに表示できる量を調整できる。
解像度が低いほど 1 画面内に表示できる量は少なくなるが、文字やアイコンが大きくなるので見やすくなる。
ディスプレイ解像度を変更するにはデスクトップの何もない箇所を右クリックしてメニューを表示し、「ディスプレイ設定」を選択する。
「ディスプレイ設定」を選択すると Windows の設定画面が表示されるため、ディスプレイの解像度の選択肢から大きいサイズに変更するとよい。
ただし、ディスプレイの解像度で選択できるサイズは利用しているディスプレイに依存するため、解像度を上げたくても選択できないことや、横長のディスプレイを正方形に近いサイズにすると文字やアイコンが狭められて表示される点に注意が必要である。
4-3.外付けのディスプレイまたはテレビを利用する
ブラウザの拡大表示機能や、設定したい解像度が利用しているパソコンに用意されていない場合は、外付けのディスプレイかテレビを利用する。
ノートパソコンであれば HDMI の端子が標準的に搭載されているため、HDMI ケーブルを利用してディスプレイやテレビと接続するだけで画面が表示されるとともに、解像度も利用しているハードウェアに合わせて自動的に調整してくれる。
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