Google Search Console を使わずにインデックス登録を早める4つの効果的な方法


[初回公開] 2022年03月21日

インターネット上に公開したウェブサイトやブログの記事は1秒でも早くアクセスしてもらいたいものですが、何時まで待っても検索結果に自分のサイトが表示されない場合や、検索結果への表示を早める方法として Google Search Console を利用したインデックス登録の方法をご紹介いたします。

Google Search Console を使わずにインデックス登録を早める4つの効果的な方法

このページの目次

1.検索サイトに自分のサイトが表示される仕組み

私自身の経験で困ったこととして、サイトを公開しても何日経っても検索結果に表示されずアクセスが全く増えなかったことがありました。
原因が分からず不安でしたが、Google Search Console を利用してガバレッジの確認やインデックスのリクエストを行うことで改善しました。

自身のサイトが検索結果に表示されるまでの流れ


インデックス登録の仕組みを理解せずに運用を進めると、こうした問題で無駄に時間を費やすことになるため、事前の知識が重要だと痛感いたしました。

インターネット上に公開した自身のウェブサイトやブログの記事が検索サイトの結果に表示されるまでには下図のように「クローラーの巡回」と「インデックスの登録」の 2 つの過程を経る必要があります。

自身のサイトが検索結果に表示されるまでの流れ

ウェブサーバにサイトを公開するまではサイト運営者のタイミングでいつでも行うことができますが、そのサイト情報を取得に来るクローラーと、クローラーが取得した情報をインデックスデータベースに登録されるまでは Google など検索サイトに委ねるしかありません。
そのため、場合によっては永遠に検索結果に表示されない事態も起こりえます。

2.クローラーとは

クローラー(Crawler)とは、検索サイトがインターネット上に公開されているサイトの情報を収集するために自動的に循環するシステムです。
ロボットやボットととも呼ばれることがあり、検索結果に自身のウェブサイトが表示されるためにはまずクローラーに訪問されなければなりません。

反対に、検索結果に表示させたくない場合はクローラーを拒否する設定をウェブサイトのメタタグまたはサーバ側で設定することが可能です。

3.インデックスとは

検索サイトにおけるインデックスとは、Google など検索サイトでキーワードを入力して検索した際にそのキーワードに関連したウェブサイトを検索者に返すためのデータ群です。
そのため、インターネット上に公開したウェブサイトやブログの記事は最終的にインデックスされなければ検索サイトで検索してもその結果に表示されることはありません。

そこで、インデックスにページを登録して検索結果への表示を早める手段として Google ではウェブサイト管理者向けのツールとして Google Search Console(通称:サチコ)が提供されています。

4.Google の検索結果の表示を早める方法

Google の検索結果の表示を早める方法としては、Google Search Console を利用し、インデックスされていないページを一つずつ登録のリクエストを行うだけでよいです。
ここでは事前に自身のウェブサイトを登録していることを前提に解説いたします。

4-1.ガバレッジを確認する

Google の検索結果に表示されるまでの時間を早めるためにまず Google Search Console にログインして左メニューにある「ガバレッジ」を選択して Google にインデックスされている状態を示す集計画面を表示します。

「ガバレッジ」を選択

次にガバレッジの画面で下図のようにグラフの右端にある「除外」の欄にあるチェックボックスをクリックします。
「除外」にチェックが入ると、その下にあるグラフに灰色の棒グラフで Google が除外されていると検知しているページの推移が表示されます。

「除外」をクリック

ガバレッジで表示される「除外」とは Google のクローラーに自動巡回してもらうために事前に送信しておいたサイトマップや、クローラーが検知したページの中でインデックスされていないものを指します。

そのため、上図であれば「除外」が 200 とあるので Google Search Console に登録しているウェブサイトの URL の中で 200 ページがインデックスされていないことを表しています。
言い換えると、せっかく公開している 200 ページが Google の検索結果で表示されずにアクセスされる機会を失っていることになります。

「除外」にチェックを入れて表示されるグラフのさらに下には除外となっているページの詳細な状態が表示されます。

「除外」となったページの詳細な状態

「検出 – インデックス未登録」は Google がページがインターネット上にあるのを知ってはいるがクローラーがまだ巡回していない状態を示します。
加えて「クロール済み – インデックス未登録」とはクローラーが実際にウェブサイトにアクセスしてコンテンツなどデータは取得しているものの、実際に検索結果に表示するためのインデックスの登録が完了していないことを示します。

既にクロールされている状態は検索結果に表示する直前の状態ですが、ページに問題が無いもののインデックスされないことが頻繁に発生します。
しかし、ここで一つ操作することですぐにインデックスされて検索結果に表示されるようになるため、ここでは「クロール済み – インデックス未登録」をクリックします。

「クロール済み - インデックス未登録」をクリック

「クロール済み – インデックス未登録」をクリックすると上図のようにインデックス登録の直前で止まっているページの一覧が表示されます。
次に、インデックス登録したい URL にマウスカーソルを合わせるといくつかのアイコンが表示されるため、その中から「URL を検査」をクリックします。

4-2.公開 URL をテストする

クローラーが巡回してインデックス登録の直前となっているページを Google Search Console で URL 検査すると下図のように Google 側でどのように検知しているか詳細な情報を確認することができます。

「公開 URL をテスト」をクリック

画面上では「URL が Google に登録されていません」とインデックスされていないのが確認できますが、インデックスされない原因までは表示されないことが多いです。
ページに何らかのエラーがあるとインデックスされないこともあり、エラーチェックを行うために画面右上にある「公開 URL をテスト」をクリックします。

公開 URL のテスト中の状態

「公開 URL をテスト」をクリックすると上図のように実際に Google のプログラムが公開しているページにアクセスして問題が無いかをチェックするので、チェックが終了するまで待機します。

4-3.インデックス登録する

「公開 URL をテスト」をクリックして対象のページに問題が無ければ下図のように「URL は Google に登録できます」と表示されます。
この状態であればボタン「インデックス登録をリクエスト」をクリックします。

ボタン「インデックス登録をリクエスト」をクリック

ボタン「インデックス登録をリクエスト」をクリックするとリクエストの送信を受け付けたメッセージが表示されます。
画面に表示されている通り、リクエストを何回送信してもインデックスが早まるわけではありませんが、リクエストしたことを示したマーク等が表示されず、前述の「クロール済み – インデックス未登録」の画面には表示されたままとなります。
どのページをリクエストしたかはメモなどして覚えておくとよいです。

インデックス登録をリクエストした状態

5.Google Search Console を利用せずにインデックスを早める方法

Google Search Console を使わずにウェブサイトのインデックスを早める方法もいくつか存在します。これらは主にサイトの内部構造やユーザー体験の改善に注力することで、Googleのクローラーが効率よく巡回しやすくなることを目的としています。例えば、サイトマップの整備や内部リンクの充実、モバイルフレンドリー対応、表示速度の向上などが挙げられます。これらの対策は検索エンジンにサイトの価値を正しく伝え、自然な形でインデックスを促進する効果があります。この記事では、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

5-1.サイトマップを作成・送信する

サイトマップは、ウェブサイト内のページ構造や更新情報を Google に伝えるための重要なツールです。
XML 形式で作成したサイトマップを Google Search Console に登録することで、クローラーが効率よくページを巡回できるようになります。

特に新しく追加したページや更新頻度の高いページを迅速に認識してもらうことが可能になるため、検索結果への表示が早まります。
サイトマップを正しく整備することで、インデックス登録の促進につながるため必ず準備しておきたい施策です。

5-2.内部リンクを充実させる

新しく公開したページへの内部リンクは、クローラーの巡回を促進し、インデックス登録の速度を上げるために効果的です。
サイト内の関連ページやトップページ、カテゴリーページからリンクを貼ることで、Google のクローラーがページを見つけやすくなります。

リンクが多いページほど価値が高いと判断されやすいため、戦略的に内部リンクを配置しましょう。
またユーザーの回遊性も高まり、サイト全体の評価向上にもつながるため、定期的な見直しが必要です。

5-3.モバイルフレンドリーにする

現在 Google はモバイルファーストインデックスを採用しており、スマートフォンでの閲覧体験、いわゆるスマホやタブレットなど小型端末での見やすさが非常に重要視されています。
モバイルフレンドリーなサイトは検索順位が優遇されやすく、クローラーの巡回頻度も増えやすい傾向にあります。

CSS によるレスポンシブデザインやモバイル専用の表示最適化を行い、ユーザーがどのデバイスからでも快適に閲覧できるようにしましょう。
さらに表示速度を上げる工夫も合わせて行うことで、より早く検索結果に反映される可能性が高まります。

5-4.サイトの表示速度を改善する

ウェブサイトの表示速度はユーザー体験だけでなく、検索エンジンからの評価にも大きく影響します。
表示速度が遅いサイトはクローラーの巡回効率が下がり、インデックス登録の遅延につながることもあります。

画像の最適化や不要なスクリプトの削除、キャッシュ利用やサーバー性能の向上など、様々な方法で表示速度を改善しましょう。
特にモバイルでの高速表示は重要であり、Google の PageSpeed Insights などのツールで定期的にチェックすることをおすすめします。

6.インデックス登録して検索結果に表示されるまでの時間

Google Search Console でインデックス登録のリクエストをして検索結果に表示されるまでの時間は早ければ数時間以内に検索結果に表示されます。
平均的には 12 時間以内に検索結果に表示されることが多いですが、中には一週間かかってもインデックスされないことがありますので、その場合は再度、エラーが無いか URL チェックを行った上でインデックス登録をリクエストしてください。

また、インデックス登録のリクエストを送信して後日 Google Search Console でインデックスの状態を確認してもまだ「クロール済み – インデックス未登録」に残ったままだとしても、検索すると表示されることもありますので Google Search Console へ情報が反映されるまでに時間がかかることも考慮しておくとよいです。

7.まとめ

Google Search Console を利用したインデックス登録は、検索結果に自身のサイトを早く表示させるために非常に有効な方法です。
公開したばかりのページがなかなか検索結果に現れない場合でも、この方法を使えばスムーズにインデックス登録が進み、アクセス増加につながります。

クローラーの巡回やインデックスの仕組みを理解し、適切に管理することで、ウェブサイトの露出を最大化することが可能です。
ぜひ日頃から Search Console を活用し、サイトの状況をチェックする習慣をつけてください。

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