Googleにインデックスされるまでの時間を検証|Search Consoleを使った実測レポート


[初回公開] 2022年03月20日

ウェブサイトやブログをインターネット上に公開して検索サイトの結果に表示されるまで、一般的には約3ヶ月ほど時間が必要になりますが、Google Search Consoleを利用して、具体的にインデックスされて検索結果に表示されるまでの時間を計測した結果を紹介します。

Googleにインデックスされるまでの時間を検証|Search Consoleを使った実測レポート

1.検索サイトに自分のサイトが表示されるまでの流れ

私が最初にこの手順を実行した際、インデックスされるまでの過程が理解できずに非常に困りました。
Google Search Console にサイトマップを送信しても、数日経っても「検出 – インデックス未登録」と表示されていたため、何か設定ミスがあったのか、そもそも正常に送信されていないのかと不安になりました。

特に初めてのサイト公開で、検索結果に表示されない状態が数日続くと、本当に公開できているのか確認する術がなく、非常に心配な思いをした経験があります。

検索サイトに自分のサイトが表示されるまでの流れ


検索サイトに自分のサイトが表示されるまでの流れとしては、大きく「クローラーの巡回」と「検索サイトへのインデックス登録」の2つの処理を経て、検索結果に表示されます。

どちらも何の行動を起こさなくても、3ヶ月ほどすると検索サイトに自然に表示されるようになりますが、検索サイトに表示されるのを早めたり、自分のウェブサイトでインデックスされているページがどれかなどを確認するウェブサイト管理者向けのツールが、各検索サイトから提供されています。

Google であれば、Google Search Console がウェブサイト管理者向けに提供されており、無料で利用することができます。

2.クローラーの巡回を早める方法

クローラーの巡回を早める方法としては、Google であれば前述の Google Search Console の「サイトマップ」の機能を利用することで可能です。

Google Search Console にログインすると、まず管理したいウェブサイトを登録します。
下図のように「ドメイン」と「URLプレフィックス」が選択でき、異なるサブドメインでインデックスの状態を確認したい場合は「URLプレフィックス」にURLを入力して登録します。

「URL プレフィックス」に URL を入力して登録

この時、登録する URL が http と https は同じと見なされないため、どちらでもアクセスできるのであれば分けて登録します。

次に Google Search Console の左メニューにある「サイトマップ」をクリックすると、下図のようにサイトマップを設置しているパスを入力する画面が表示されます。

サイトマップのパスを入力して送信

Google Search Console におけるサイトマップとは、XML形式で記載されたウェブページやブログの記事のURLの一覧です。
無料のブログサービスや WordPress など、自身でインストールされたシステムであれば自動的にサイトマップの XML を生成する機能がありますが、一般的なウェブサイトであれば自分で XML ファイルをサーバに事前に設置する必要があります。

サイトマップの XML を設置して Google Search Console にその場所を送信すると、上図のように Google 側が最後にサイトマップを参照した日付と、その時の結果がステータスに表示されます。

サイトマップを参照して問題なければステータスに「成功しました」と表示され、クローラーが自分のウェブサイトやブログを訪問するのを待つだけとなります。

3.Google にインデックスされて検索結果に表示されるまでの時間

Google にインデックスされて検索結果に表示されるまでの時間は、Google Search Console を利用してサイトマップを送信すると、今回であれば4日目(96時間以内)に検索結果に表示されるのを確認できました。

具体的にクローラーが登録したサイトを訪問し、インデックスされるまでの経過は次の通りです。
なお、今回はウェブサイトのリニューアルにあたりページの階層およびURLがすべて変更になったのと、今まで http 通信で運用していたものを https に変えたため、Google のインデックスは新規サイトと見なされ、Google にはインデックスされていない状態のウェブサイトを用いた検証となります。

3-1.サイトマップを送信してクローラーが来るまでの時間

まず Google Search Console でサイトマップのURLを送信すると、サイトマップに記載している URL に対して Google のクローラーが巡回しに来ます。
サイトマップ送信してクローラーが巡回するまでは、下図のように「検出 – インデックス未登録」と表示され、クローラーが巡回する準備が整ったことを示しています。

「検出 - インデックス未登録」と表示され、クローラーが巡回する準備が整った

次にクローラーが巡回してインデックスに登録する前の状態は、下図の赤枠のように「クロール済み – インデックス未登録」と表示されます。

「クロール済み - インデックス未登録」と表示されインデックス登録の準備が整った

サイトマップを送信したのが2022年02月28日で、この状態になったのが03月03日だったため、約4日です。

3-2.インデックスされるまでの時間

クローラーが自分のウェブサイトを訪れてコンテンツの内容を取得し、そのデータを Google が持つ検索結果のデータベースに登録(インデックス登録)されると、検索結果に表示されるようになります。

03月04日に Google で検索すると、下図のように自身のサイトが表示されたことから、クローラーが訪れてから間もなくインデックス登録も実施されたと思われるため、Googleにインデックスされて検索結果に表示されるまでの時間はほぼ無いと考えられます。

インデックスされて検索結果に表示される様子

4.Google Search Console の状態について

Google Search Console では、インデックス状態などを「ガバレッジ」で確認することができます。
代表的なものが次の3点で、それ以外のものはGoogle Search Consoleのヘルプに説明されています。
-> ガバレッジのステータスの理由 – Google Search Console のヘルプ

検出 – インデックス未登録:ページはGoogleにより検出されましたが、まだクロールされていません。
クロール済み – インデックス未登録:ページはGoogleによりクロールされましたが、インデックスには登録されていません。今後、インデックスに登録される可能性がありますが、登録されない可能性もあります。
有効な状態(送信して登録されました):インデックスが完了しています。ただし、検索結果に反映されるまでには、新規ページでは1日、リライトしたページだと数ヶ月かかる場合があります。

Google Search Console のガバレッジのステータスの例

ガバレッジのステータスの状態は、上図のように確認することができ、それぞれどのページが該当かは各行をクリックすると、さらに詳細情報を見ることができます。

5.インデックス促進のためのSEO対策

インデックス登録を早めるためには、基本的なSEO対策も欠かせません。
特に、ページタイトルにキーワードを適切に含める、meta description を丁寧に書く、内部リンクを整備するなどはクローラーの理解を助けます。

また、定期的に更新されるコンテンツを持つことも評価を高め、インデックスの頻度にも影響します。SEO と Search Console は別の話と捉えがちですが、両者は密接に関係しています。

6.Fetch as Google(URL検査ツール)の活用法

Google Search Console の「URL検査」ツールを使えば、インデックス登録のリクエストを個別に送信することができます。
これは新規ページや修正したばかりのページをすぐにクロールしてもらいたい場合に有効です。

実際に使ってみると、数時間以内に「インデックス登録されました」となるケースも多く、特に重要な更新時には非常に便利です。確実な確認と即時対応のために積極的に活用しましょう。

7.まとめ

Google にインデックスされるまでのまとめとして、クローラーが自分のウェブサイトに訪れるまでに約4日かかり、クローラーが巡回すれば間もなくインデックスされて検索結果に表示されることがわかりました。

ただし、検証に利用した今回のウェブサイトのドメインは取得してから10年以上経過しており、既にドメインパワーがあったため、クローラーの巡回も早かった可能性があるとも考えられます。

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