GIGAスクール構想で貸与されるタブレット:画面が割れたときの正しい対処法と注意点


[初回公開] 2025年10月26日

GIGAスクール構想によって全国の小中学校で導入が進められている「1人1台の学習用タブレット」。授業だけでなく家庭学習にも活用されるこの端末ですが、日常的に使用するものだからこそ、うっかり落として「画面が割れてしまった」というケースも少なくありません。本記事では、タブレットの画面が割れてしまったときの正しい対処法や、やってはいけない注意点を、保護者や児童・生徒の立場からわかりやすく解説します。

GIGAスクール構想で貸与されるタブレット:画面が割れたときの正しい対処法と注意点

1.GIGAスクール構想のタブレット貸与とは

GIGA スクール構想では、国の支援によりすべての児童・生徒に1台ずつタブレット端末が「貸与」されます。
これは所有権が児童本人にあるのではなく、学校や自治体が用意したものを一時的に使わせるという形です。

GIGAスクール構想のタブレット貸与とは


使用中の破損や不具合が起きた場合の対応も、私物端末とは異なります。
利用ルールや取り扱い方には一定のルールがあり、自治体ごとに持ち帰り可否や補償制度の有無などが異なる点に注意が必要です。

2.タブレットの画面が割れたときの対応方法

学習中や家庭での使用中に、タブレットの画面が割れてしまった場合、まずは冷静に正しい手順で対処することが大切です。
軽微な破損であっても、安全上の問題や修理費用の負担に関わる可能性があります。

自己判断で動くのではなく、学校のルールに従い、段階的に対応する必要があります。
以下では、実際に画面が割れてしまったときの具体的な対応ステップを解説します。

2-1.学校または担任に報告

まず最初に行うべきことは、担任の先生や ICT 担当(技術や情報の先生)の教員に「画面が割れたこと」を速やかに報告することです。
破損の状況、原因(例:落とした、ぶつけた、踏んでしまったなど)を伝えると、その後の対応がスムーズになります。
多くの学校では報告後に、端末の点検や修理の可否を判断してくれる体制が整っています。
自己判断せず、まずは学校に連絡するのが基本です。

2-2.保証/補償制度を確認

学校から貸与されたタブレットには、破損時に備えた保証制度や自治体の補償制度が用意されている場合があります。
加入している補償プランによっては、画面割れなどの修理が無償または低額で受けられるケースも。

反対に、補償対象外の破損(故意や過失が明らかな場合など)は、保護者が全額修理費を負担することになる可能性もあります。
学校や教育委員会に確認しましょう。

2-3.修理・交換の流れを確認

報告と補償の確認が済んだら、次は修理や交換の手続きに進みます。
多くの場合、学校側が指定業者に依頼する形となり、保護者が直接修理店へ持ち込むことは推奨されていません。

修理期間中には代替機が貸し出されるケースもあります。
費用の負担や修理完了までの期間も含めて、学校に確認し、指示を待ちましょう。

3.タブレットの画面が割れたときの注意点

画面割れが起きたとき、正しい対応を取ることはもちろん、やってはいけない「注意点」も把握しておく必要があります。
学校のルールや補償制度に反する行動をしてしまうと、修理費が自己負担になるだけでなく、安全面でもリスクが生じる可能性があります。
以下のような点に特に注意しましょう。

3-1.自己判断で修理に出さない

貸与されたタブレットは、自治体や学校が所有する公的な備品です。
これを保護者や児童が自己判断で民間の修理店に持ち込んで修理してしまうと、補償制度の対象外となり、以後の保証が受けられなくなることも。



正しい対応は、必ず学校を通して修理依頼を行うことです。
勝手な修理は避けましょう。

3-1.割れたまま利用しない

画面が割れた状態での使用は、指先のケガや目に見えないガラス片の飛散といった安全リスクが伴います。
また、端末自体にさらなる故障を引き起こす可能性もあるため、割れた状態での利用は避けるべきです。
破損を確認したらすぐに使用を中止し、早急に学校へ報告しましょう。

4.まとめ

GIGA スクール構想によって、タブレットは今や学習に欠かせない道具となりました。
しかし、画面が割れるなどのトラブルは決して珍しくなく、正しい知識と対応が求められます。

本記事で紹介したように、破損が起きた際には「学校への報告」「補償制度の確認」「修理の手続き」を順守し、自己判断は避けることが大切です。
保護者も児童も、安心してタブレットを活用できるよう、ルールとマナーをしっかり守りましょう。

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