[初回公開] 2025年10月27日
Microsoft Word を起動すると、「游明朝」11pt が初期設定になっていて、入力カーソルが妙に大きく感じたことはありませんか?これは Word 2013 以降で採用された新しいデフォルトフォントですが、従来の「MS 明朝」10.5pt に戻したいという声も多くあります。本記事では、Word 起動時のフォントとサイズを MS 明朝 10.5pt に変更する方法を、手順付きでわかりやすく解説します。

このページの目次
1.Word を起動したときのフォントとサイズを変えたい
Word の既定フォントである「游明朝」は、現代的で読みやすい一方、従来の MS 明朝に慣れ親しんでいたユーザーにとっては違和感を覚えることがあります。
さらに、11ptというフォントサイズや広めの行間が、見た目に「間延びした」印象を与えることもあります。

業務文書や学校提出書類などで以前のスタイルを使いたい場合には、初期設定を変更することで、常に MS 明朝 10.5pt の書式で文書を開始できるようになります。

2.起動時のフォントとサイズを変更する方法
Word のフォントとサイズの初期設定を変更するには、「Normal.dotm」というテンプレートファイルを編集します。
このテンプレートは、新規文書を作成する際のベースとなるもので、ここに設定を保存することで、Word を起動するたびにカスタム設定が反映されます。
以下の手順では、テンプレートの場所を開き、スタイル設定を変更し、それを保存する方法を詳しく解説します。
2-1.Windowx + R を押してテンプレートフォルダを開く
まずは「Normal.dotm」が保存されているテンプレートフォルダを開きます。
キーボードで「Windowsキー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、以下のパスを入力します。

- %APPDATA%\Microsoft\Templates
Enter キーを押すと、テンプレートファイルが保存されているフォルダが表示されます。
ここにある「Normal.dotm」が、Word の初期設定に関わるテンプレートです。

2-2.スタイルから「標準」を変更する
次に、「Normal.dotm」ファイルをダブルクリックして開き、ホームタブにある「スタイル」グループから「標準(Normal)」を右クリックします。
そして「変更(Modify)」を選択します。

フォントを「MS 明朝」、サイズを「10.5pt」に設定します。

また、「このテンプレートを使用するすべての文書に適用する」にチェックを入れることで、次回以降も設定が維持されます。
必要に応じて、段落や行間の設定もここで調整可能です。
2-3.Normal.dotm で保存する
スタイルの変更が完了したら、テンプレートファイル「Normal.dotm」を上書き保存します。
これで今後 Word を起動したとき、すでに「MS 明朝 10.5pt」が標準スタイルとして反映されるようになります。

設定が正しく反映されない場合は、Word を再起動して確認してみましょう。
テンプレートを直接編集することで、より確実に初期設定をカスタマイズできます。
3.まとめ
Word の起動時フォントやサイズを変更することで、文書作成の効率や見た目を自分好みに整えることができます。
特に MS 明朝 10.5pt は、ビジネス文書や学術資料でよく使われるフォントであり、安定した印象を与えます。
初期設定を変更するのは一度だけで済み、その後の作業が格段に快適になるため、ぜひ今回の手順を参考に、自分に合った文書環境を整えてみてください。









