近くも遠くもクリアに見る!遠近両用コンタクトレンズのメリットと注意点


[初回公開] 2024年07月06日

近視や乱視の人は眼鏡かコンタクトレンズで視力を補っているのですが、若い年代は遠くが見えるように選んでいたレンズも年を取って老眼が入ってくると近くの文字が見えづらくなるため、遠くも見えつつ、スマホや新聞など手元の小さな文字も見えるように遠近両用コンタクトレンズを活用する方法について紹介いたします。

近くが見えづらくなったら遠近両用コンタクトレンズを活用する方法

1.手元の近くが見えづらく原因

手元の近くが見えづらくなる主な原因は、老眼(老視)です。
老眼は、年齢とともに眼のピント調節機能が低下し、近くの物がぼやけて見える現象です。
その他に、近視や乱視が進行した場合にも近くが見づらくなることがあります。

手元の近くが見えづらく原因


若くても長時間のパソコン作業やスマホの使用で目が疲れると、一時的に近くが見づらくなることもあるため、症状が気になる場合は早めに眼科で検査を受けることをおすすめします。

2.近視/乱視用のコンタクトレンズで解決する?

遠くが見えづらくなる「近視」や物がダブって見える「乱視」に対応したコンタクトレンズは、主に遠くの視力を補正するためのものです。
そのため、これらのレンズだけでは老眼による手元の見えづらさは解決できません。

近視や乱視の度数が進行すると遠くも近くも見えづらくなることがありますが、近視・乱視用レンズで近くの不調を補うことは難しいです。
老眼対策としては遠近両用コンタクトレンズや、モノビジョンと呼ばれる片目ずつの度数調整が有効ですので、症状に合わせた適切なレンズ選びが重要です。

3.手元の近くが見えづらい状態とは

近く(手元)の字が見えにくい、ぼやけるなどの自覚症状がある時、最も頻度が高い原因は老視(一般的にいわれる老眼)と言われています。
老視は眼のピント調節機能が低下して近くの物が見えづらくなる現象です。

視力を眼鏡などで上げる様子

また、眼鏡やコンタクトレンズを利用していて近くが見えづらくなる場合は老眼の反対に近視または乱視が進行している場合もあります。
その場合は遠くの物体や文字も見えづらいので、遠近ともに見えづらいか症状を把握した上で症状が悪化したり、生活に支障が出る前に眼科またはコンタクトレンズ販売店に行くとよいです。

実体験:遠近両用コンタクトレンズがうまく使えずに困ったこと
私も遠近両用コンタクトレンズを試した際、最初は手元の文字が見えるようになったものの、遠くと近くを交互に見ると思うように作業が進まず困りました。
特にスマホの画面を長時間見ると目が疲れてしまい、慣れるまで数日間は不便を感じました。
この経験から、自分の目に合うレンズを専門店でじっくり試着し、相談した結果「モノビジョン」と呼ばれる片目ごとに度数を選ぶことの大切さを実感いたしました。
モノビジョンはこの後、詳しく説明します。

4.遠近両用ソフトコンタクトレンズとは

遠近両用ソフトコンタクトレンズとは、老眼を矯正する手段として、1 枚のレンズに遠くを見る度数と近くを見る度数が同心円状に配置されているコンタクトレンズです。

下図のようにレンズの中心部から周辺部分に向かって徐々に度数が変化する、マルチフォーカル(MF、多焦点)といわれるタイプが多いです。

遠近両用ソフトコンタクトレンズの構成

一般的なコンタクトレンズは近視用が多く、遠くの物体や文字が見やすくなるように設計されていますが、遠近両用ソフトコンタクトレンズは遠くも近くも自然な見え方が期待できます。

その構造のため、人によっては馴染むまで慣れが必要とする場合がありますが、長年コンタクトレンズを利用している人は数分もあれば慣れることが多いです。

また、ハードコンタクトレンズでもバイフォーカル(BF、二重焦点)といわれる 1 枚のレンズの中で遠用・近用の2種類の度数がはっきり分かれている製品もあります。

しかしデメリットもあり、レンズ自体で遠近ともに見やすいようにある程度は調整するものの、見え方が若干「ぼんやり」するか「だぶる」ことがあり個人差があるため、実際にどのように見えるかはコンタクトレンズ専門店に行って、いくつかのレンズを試着させてもらうのがよいです。

5.遠近両用ソフトコンタクトレンズの価格

遠近両用ソフトコンタクトレンズの価格は、一般的な近視用(乱視抜き)のレンズよりも 1 箱あたり 500 円ほど高い程度です。
安い製品であれば 1 箱 3,900 円(税抜)で購入が可能ですが、酸素透過率が低いことが多いです。

酸素透過率が低いと目が乾燥して装用時に違和感を覚えたり、角膜に傷がつきやすくなったりする恐れがあるため、朝から夜まで 10 時間近くコンタクトレンズを装着する人は少々高価でも酸素透過率が高い製品を選択したほうがよいです。

6.遠近両用ソフトコンタクトレンズを活用して遠くも近くも見る方法

遠近両用ソフトコンタクトレンズだけを利用するだけで、遠くも近くも見えやすくなりますが、さらに利き目とレンズの組み合わせ次第ではさらに効果を発揮することができます。

利き目とは、手や足と同じように、右目または左目のどちらかでよく使う側を利き目と呼ばれています。
人は物体を見る場合は利き目を軸とし、もう片方の目で利き目を補いながら立体的に物を見るようになっています。

遠近両用ソフトコンタクトレンズで左と右が度数が異なる様子

老眼の対策として、モノビジョンと呼ばれる、片目をコンタクトレンズで完全矯正にして反対側の目は度を弱くして近くが見えるようにする手法が取られることがあります。
そのため、よく利用する利き目を遠くを見るように利用し、反対側の目のレンズの度数を落とすことで近くを見やすくなります。

遠近両用ソフトコンタクトレンズを利用せずともモノビジョンで遠くも近くも見えやすくすることは可能ですが、遠近両用ソフトコンタクトレンズと併用して用いることでさらに効果を得ることができます。

7.まとめ

遠近両用ソフトコンタクトレンズは、老眼と近視や乱視を同時に矯正できる便利なアイテムです。
しかし、使い始めは見え方に違和感を感じることがあり、慣れるまで時間がかかる場合もあります。
価格面では一般的な近視用レンズよりやや高価ですが、快適な装用感や視力の安定を考えると価値があります。
利き目を考慮した装用方法やモノビジョンとの組み合わせで、より効果的に遠くと近くの視界を確保できます。
目の健康を守りながら快適な視生活を送るためにも、専門店でしっかり相談し、自分に合ったレンズ選びをおすすめいたします。

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