Excel でCSVを開くと 0 が消える?先頭の 0 を残す正しい方法を解説! – Office ソフトの使い方(60)


[最新更新] 2025年05月07日

CSV ファイルを Excel で開いたら、郵便番号や社員番号のような「0 から始まる数字」が勝手に消えてしまった…。そんな経験はありませんか?これは Excel の自動変換機能によるもので、意図しないデータの変更が起こってしまいます。本記事では、CSV の 0 始まりのデータを正しく表示させる方法を、手順付きで丁寧に解説します。

Excel Excel でCSVを開くと 0 が消える?先頭の 0 を残す正しい方法を解説! - Office ソフトの使い方(60)

1.Excel で CSV を開くと 0 が消える様子

CSV ファイルをダブルクリックで Excel で開くと、先頭の 0 が自動的に削除されることがあります。
たとえば「012345」が「12345」になってしまい、郵便番号や商品コードが正しく表示されなくなります。

Excel で CSV を開くと 0 が消える様

これは Excel が数字と判断して「整数」として読み込んでしまうためです。
サンプルとして下図のように 0 から始まる数値の CSV があります。

0 から始まる数値の CSV

この CSV をそのまま Excel で開くと 0 の部分が無くなります。

CSV の 0 が消えた様子

ここではどのような場合にこの現象が起こるのか、実際の例を交えて紹介します。

2.CSV の 0 始まりのデータをセルに残す方法

Excel で CSV を正しく扱うには、通常のダブルクリックではなく「データのインポート機能」を使う必要があります。
この方法を使えば、先頭の 0 も正しく保持され、データの精度を保つことが可能です。
以下の手順で順を追って操作すれば、誰でも簡単に対応できます。以降で詳しく解説していきます。

2-1.Excel を開いてメニューから「データ」タブをクリック

まず Excel を起動し、画面上部のメニューから「データ」タブを選びましょう。
ここには外部データの取り込みや接続に関する機能がまとめられています。CSV を正しく読み込むための第一歩です。

Excel を開いてメニューから「データ」タブをクリック

2-2.「テキスト/CSVから」オプションを選択

「データ」タブの中にある「テキスト/CSVから」をクリックすると、ファイル選択画面が開きます。
この機能を使うことで、通常の開き方よりも詳細なインポート設定が可能になります。

2-3.インポートする CSV ファイルを選択

表示されたウィンドウで目的のCSVファイルを選び、「インポート」をクリックします。
このとき、ファイル形式や区切り記号の種類が正しいかを確認しておくと、後の手順がスムーズです。

インポートする CSV ファイルを選択

インポートしたい CSV を選択するとプレビュー画面が表示されますが、この時点で 0 が消えているのが確認できます。

2-4.ボタン「データの変換」をクリック

読み込みプレビューが表示されたら、「読み込み」ではなく「データの変換」ボタンを選びます。
この操作で Power Query エディターが開き、各列のデータ型を詳細に指定できるようになります。

Power Query エディターが開く

2-5.「データ型:整数」をテキストを選択

先頭に 0 を残したい列をクリックし、「データ型」を「整数」から「テキスト」に変更します。
これで Excel はその列を「数字」ではなく「文字列」として扱うようになり、先頭の 0 が削除されることなく表示されます。

「テキスト」に変更

テキストに変換する際に下図のように「列タイプの変更」のウィンドウが表示されるので「現在のものを置換」をクリックします。

「現在のものを置換」をクリック

「現在のものを置換」をクリックするとテキストに変換したい列のデータ形式が変わり、0 始まりのデータが正常に表示されるのが確認できます。

テキストに変換後の様子

最後に Power Query エディターを終了するために右上の×ボタンをクリックすると「変更を保持しますか?」と確認されるので「保持」を選択します。

「保持」を選択

Power Query エディターを使って CSV を Excel にインポートすると行ごとに色分けされた状態でシートに挿入されます。

CSV を Excel にインポートした様子

3.まとめ

Excel で CSV を開くと先頭の 0 が消えるのは、Excel の仕様によるもので防ぐには読み込み方法を変える必要があります。
「データ」タブから「テキスト/CSVから」を使い、インポート時に該当列を「テキスト」として指定することで正しく表示されるようになります。
今回ご紹介した手順を覚えておけば、郵便番号や商品コードなどの重要なデータも安心して扱えます。

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