インターネット上に公開しているウェブページやブログの記事は Google など検索サイトから訪問されることが多いが、実際に公開中のページに対して利用者がどのようなキーワードで検索して、そのキーワードで自分のサイトの順位がどれほどなのかを調べる方法について紹介する。
このページの目次
1.利用されているキーワードの検索結果順位を調べるメリット
公開しているウェブサイトやブログに検索サイト経由でアクセスされる際に、利用されているキーワードの検索結果順位を調べるメリットとしては、「サイトの動きを把握できる」点と「検索結果順位を上げるための指標とする」点の 2 点が挙げられる。
ウェブサイトやブログのアクセス数を上げるには自分のサイトの現状を知るのが大切である。
そのため、検索結果の上位に出ていたページの順位が下がった場合は、記事を追記したり最新の情報にするなど更新が必要となる。
また、検索結果の下位にあるページはさらに検索結果の上位に表示されるように件名や本文の見直しが必要があるため、どのページを手直しすべきかが把握しやすくなる。
2.キーワードと検索結果順位を知って次に行うこと
キーワードと検索結果順位を知って次に行うこととしては、検索結果の上位に位置している場合と 10 位以降の場合で異なってくる。
上位に位置している場合は概ねキーワードに対して検索サイトが高評価としているため、検索結果の順位が下がるまでは様子を見ても問題ない。
対して上位ではない、検索順位が 10 位以降の公開ページは利用者の目に留まる可能性が各段に減るため、件名や本文を修正して、利用者が入力した検索キーワードに合致するよう手直しが必要になる。
3.公開しているページで利用されているキーワードの検索結果順位を調べる方法
公開しているページで利用されているキーワードの検索結果順位を調べる方法としては、検索サイトの Google が提供している「Google Search Console」を利用する。
Google Search Console は Google アカウントを作成すれば無料で利用することができ、検索キーワードと検索順位を確認する流れが次の通りである。
3-1.Google Search Console とは
Google Search Console(グーグル サーチ コンソール)とは、検索サイトを提供する Google のウェブサイト管理者向けのツールである。
無料で利用することができ、Google アカウントを取得していれば Google でのウェブサイトのページや記事が登録されている数量を確認することができる。
もし記事の登録数量が少ない、または無い場合は Google の検索結果に自身のウェブサイトが表示されないため早急に対応が必要になる。
また、Google Search Console ではサイトマップと呼ばれる各ページや記事の URL を記載した XML ファイルをアップロードすることで、Google の自動巡回ロボットがコンテンツの有無をチェックしてくれる。
問題なく自動巡回ロボットがコンテンツを認識すると検索結果に表示(インデックス化)されるようになるため、Google Search Console 開始直後はサイトマップの登録から行う。
尚、「グーグル サーチ コンソール」の略称として「サチコ」と呼ばれることがある。
3-2.Google Search Console にアクセスする
検索で利用されたキーワードと順位を調べるためにまず Google Search Console にアクセスする。
Google Search Console にログインすると下図のように左に操作メニュー、右側に直近の検索パフォーマンスが表示される。
画面が表示されれば、左メニューより「検索結果」をクリックする。
3-3.「検索結果」を選択して「掲載平均順位」にチェックする
Google Search Console で検索結果が表示されれば、過去 3 ヶ月分の合計クリック数と合計表示回数のグラフと大よその数値を確認することができる。
ここではまだ掲載順位がわからないため、上図のように「平均掲載順位」にチェックを入れるとオレンジ色のグラフで掲載順位の平均数が表示される。
3-4.調査対象として「ページ」を選択する
次に特定のページの掲載順位を絞り込むために画面上部の「新規」をクリックし、新たに表示される項目から「ページ」を選択する。
3-5.ページまたは記事の URL を入力する
「ページ」を選択すると調査したい公開中のページの URL を入力する欄が表示されるので、URL を入力しえボタン「適用」をクリックする。
この時、上部のタブは「フィルタ」のままにしておく。
3-6.キーワードと検索順位を確認する
調査したい URL を入力してボタン「適用」を押すと下図のように検索キーワードに対する掲載順位が表示される。
また、同時に利用者が使ったキーワードとともに、検索結果に表示された回数とそこからクリックされた回数も把握できる。
検索順位が高くても表示回数が低いとアクセス数増加につながらないため、検索順位に加えて表示回数も重要な確認ポイントとなる。
4.記事をリライトする対象の検索順位は 10 位ぐらいが目安
記事をリライト(書き直し・修正)する対象のページは、検索順位の 10 位ぐらいが目安とされている。
10 位以内の場合はリライトすることで順位を落とすリスクと、細かな順位変動は多々あるため、しばらく様子を見たほうがよい。
検索順位が 10 位の場合は、パソコンで検索した場合は 2 ページ目以降に表示されるため、利用者の目に留まる可能性が低くなる。
しかしコンテンツの内容次第では検索サイトから高評価を得て検索順位が上がる可能性を秘めているため 10 位程度のコンテンツが手直しの目安となる。
5.検索順位の調査結果をダウンロードする
利用者の検索キーワードに対する掲載順位はページ数が多くなると都度、Google Search Console で開くと手間がかかったり、一覧で管理したい場合がある。
そこで検索順位の調査結果をダウンロードすることができる。
上図のように検索結果画面の右上にあるボタン「エクスポート」をクリックするとダウンロードできる形式が選択できるので、Excel など欲しい形式をクリックするとデータファイルの取得ができる。
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