Google Chrome などブラウザでウェブサイトなどを閲覧していると利用中に「コンピュータが感染しています」などが表示されて驚いてしまうことがあり、さらにその表示を消すことができないのでクリックしたり連絡してしまうが、ほぼ詐欺のため無視するとともに、表示を消す方法について紹介する。
このページの目次
1.「コンピュータが感染しています」が表示される様子
パソコンなどで「コンピュータが感染しています」が表示される様子としては、下図のように Microsoft のロゴやセキュリティソフトのロゴとともに感染を示す通知が出る状態である。
これは Windows OS やブラウザが親切に警告してくれているものではなく、詐欺を行うために第三者が表示するように巧妙に作成したものである。
正規に購入したウィルス対策などセキュリティソフトは通知しても×ボタンをクリックして閉じることができるが。この手の詐欺につながる通知は閉じることができず、表示し続ける特徴がある。
2.本当にウィルスに感染しているのか
「コンピュータが感染しています」が表示された場合、本当にコンピュータウィルスやマルウェアには感染していない。
一般的なウェブサイトと同じく、無害で内容を表示しているだけである。
表示されているボタンを押したり、自動的にダウンロードされたファイルをクリックすると感染するため、「コンピュータが感染しています」が表示されても無視するのがよい。
3.ウィルス感染の表示はほぼ詐欺の実態
ウィルス感染の表示は、インストールしているセキュリティソフトがウィルスを検知して通知したもの以外、一般的なブラウザで利用して表示されるものはほぼ詐欺である。
例えば感染した旨と一緒に電話番号が記載されている場合、その電話番号にかけるとサポート費用として現金の振り込みや電子マネーのコードを要求され、金銭的な被害に遭う。
また、電話先で指定されたり、自動的にダウンロードしたファイルは悪意ある第三者がパソコンを遠隔操作するソフトであり、パソコンに入っているファイルやメールの内容など全て抜き取られて、次の犯罪に利用される。
4.「コンピュータが感染しています」が表示し続ける時の対応方法
「コンピュータが感染しています」が表示し続ける時の対応方法としては、「パソコンの再起動」もしくは「Ctrl + Alt + Del」でタスクマネージャーを起動してブラウザを閉じるとよい。
しかし、ブラウザの Google Chrome は閉じても次に起動するとまた「コンピュータが感染しています」が表示され続けるため、次の手順で無効化する必要がある。
4-1.「設定」をクリックする
Google Chrome が起動したら、右上の 3 つの点ボタンから「設定」をクリックする。
4-2.「プライバシーとセキュリティ」をクリックする
「設定」をクリックすると下図のように Chrome の各種設定の画面が表示される。
次に左メニューより「プライバシーとセキュリティ」をクリックする。
4-3.「サイトの設定」をクリックする
「プライバシーとセキュリティ」をクリックすると、閲覧履歴の削除や広告などプライバシーデータの取り扱いを設定する画面が表示される。
その中で「サイトの設定」をクリックする。
4-4.ベルマークの「通知」をクリックする
画面「サイトの設定」では、「通知」をクリックする。
4-5. 「ブロック」をクリックする.
最後に、画面内の[通知の送信を許可するサイト]の欄に身に覚えのないサイトの URL が表示されている。
この URL の右側にある 3 つの点ボタンをクリックすると下図のメニューが表示される。
今回は疑わしいサイトの通知を非表示にするため、「ブロック」をクリックする。
このように詐欺につながる怪しい通知は今後表示させないように、ブラックリストとして Chrome の通知設定で追加していくと利用に邪魔することなく、安全にインターネットを利用することができる。
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