Excel で空のセルだけを個別に追加する方法 – Office ソフトの使い方(58)

Excel は空のセルを追加したい場合に行または列ごと挿入することは多く、挿入することで全体がズレるので入力済のセルの位置を変えたり、関数の参照先の再指定が必要になるが、特定のセルの上下左右のいずれかにだけセルを追加することもできるため個別にセルを追加する方法を紹介する。

１．Excel でセルを追加する場面

Excel でセルを追加する場面は、セルに文字列や数値を入力した後に入力済の情報はそのままに新たに入力できるセルを作りたい時である。
入力した後で新たに情報を追加したい場合に入力済の行や列、もしくはセルを移動させてセルを追加できるので、入力し直す必要がない。

空のセルを追加する際には、行または列ごと追加する方法と、セル 1 つを追加する方法がある。

２．行または列ごとセルを追加することのデメリット

空のセルを追加する場合に行または列ごと追加すると隣接するセルの書式も引き継ぐので便利な反面、書式を引き継ぎたくないときはデメリットになる。

また、行または列として挿入すると移動させたくないセルも移動するのでセルを追加した後に調整が必要になる。
そこで、特定のセルを選択した状態で 1 つだけ空のセルを追加する方法が次の通りである。

３．Excel で空のセルだけを個別に追加する方法

Excel で空のセルだけを個別に追加する方法としては、セルの挿入用のショートカットキーを利用する。
例えば下図のように数値が縦に並んでいる列を用意する。

次に、空のセルを追加したい箇所にカーソルを当て、キーボードの「Ctrl」キーと「Shift」キー、そして「+」キーの 3 つを同時に押すとセルの挿入のウィンドウが表示される。

セルの挿入のウィンドウでは「右方向にシフト」や「下方向にシフト」など 4 種類の挿入方法を選択できる。

ここで「下方向にシフト」を選択してボタン「OK」を押すと空のセルが 1 つ追加され、対象の列だけ入力済の情報が下にズレる。

反対にセルを個別に削除したい場合は、キーボードの「Ctrl」キーと「Shift」キー、そして「-」キーの 3 つを同時に押すと同じくウィンドウが表示され、「左方向にシフト」や「上方向にシフト」が選択できるようになる。

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