[初回公開] 2024年10月05日
ブログやウェブサイトを定期的に更新したり記事をリライトして丹念にメンテナンスしていても、Google など検索エンジンの仕様や評価方針が変わったり、競合サイトやコンテンツが増えることでアクセス数が下がったときにアクセスアップさせて元に戻す方法について紹介する。

このページの目次
1.ブログやウェブサイトのアクセス数が減る原因
ブログやウェブサイトのアクセス数が減る原因としては、検索サイトからの流入が減ったり、リピーターの視聴減少などが考えられる。
特に最近のブログやウェブサイトは検索サイトからのアクセスが重要になっているため、検索結果の順位が 1 つ変わるだけでもアクセス数に大きく影響する。

また、利用者が情報収集に利用する機器がパソコンからスマホになったり、ブログなど文字情報から動画やアプリで検索するといった利用者の環境の変化によりブログやウェブサイトのアクセス数の増減は著しく変動している。
主にアクセス数が減る原因としては次の5点が挙げられる。
1-1.Google など検索エンジンの評価方針が変わった(コアアップデート)
Google など検索エンジンにはブログやウェブサイトの検索結果の順位を決める評価方針を持っており、平均的に数ヶ月から 4 ヶ月に 1 度変更される。
この変更を「コアアップデート(略称:コアアプデ)」と呼ばれており、ウェブサイトが取り扱っているテーマによっては影響を受けないことがあるが、影響を受けてアクセス数が前月の半分以下になることも報告されている。

また、大々的にコアアップデートが公表されていなくても軽微な評価方針の変更により、コアアップデートが完了した後であっても検索結果に反映されるまで数ヶ月から半年後に変動の事象が見受けられる場合がある。
1-2.競合サイトが増えた
Google の検索結果の仕様として以前は同ドメイン、または同企業のサイトが 1 ページ内に複数表示されることは稀だったが、現在は同じ企業サイトが検索結果の上位を占める仕様になっている。
特に2024年後期のコアアップデートでは知恵袋系のリンクが 1 ページ目を占めるようになった特徴がある。
また、YouTube や TikTok といった動画の検索結果も表示されるようになったことで、従来の文字ベースのブログやウェブサイトは検索順位の奪い合いになり検索サイトからの流入が減っている事情がある。
1-3.リピーターが減った
検索エンジンに頼らない、連載やニュース系のウェブサイトはリピーターがいることでアクセス数を維持している。
そのため、アクセス数が減った場合は再び見たくなる魅力的なコンテンツが減ったか、利用者の生活パターンが変わってブログを見なくなったことが考えられる。
1-4.サイト全体の評価が下がった
検索結果は 1 つの記事・コンテンツの内容が充実しており、SEO もしっかり対策されていてもウェブサイト全体としてみた場合に、低品質なコンテンツが多いと評価が低くなることがある。
1-5.Google Search Console で未インデックスが一定割合ある
ブログやウェブサイトで公開している記事・コンテンツが増えてくると検索サイトに認知されてデータ登録(インデックス)されないページも出てくる。

そのため、サイト全体のページ数に対して、未インデックスが一定割合あると「適切にウェブサイトが管理されていない」と見なされて評価が下がり、検索結果の順位も下がりアクセス数が下がる要因につながってしまう。
2.ブログのアクセス数が下がったときにアクセスアップさせる方法
ブログのアクセス数が下がったときに再びアクセスアップさせて元に戻す方法としては、大きく「ウェブサイト全体の評価を底上げすること」と「古い記事を再編集(リライト)すること」の 2 点が挙げられる。
どちらもブログ・ウェブサイトを長期間放置せずに数日おきなど短い間隔でサイトを管理していることを示して評価を上げることが、検索結果の順位アップにつながり、ひいてはアクセス数の増加につながる。
2-1.古い記事を消して全体の評価を底上げする
ブログやウェブサイトの中に古い記事の割合が多いと評価が低くなるため、古い記事を消して新しい情報の掲載割合を増やすことで検索サイトからの評価を底上げさせる。
古くても、新しい情報への書き換えが可能であれば後述のリライトを行うことで検索サイトのクローラーが巡回して再評価が行われる。
2-2.古い記事をリライトする
古い記事は利用者にとって間違った情報である可能性があるため、検索サイトでは評価を下げる要因の 1 つとなっている。
そこで、記事の URL はそのままで古い記事を新しい情報に更新したり、文章構成を変えるなどするなど利用者にとって有益な情報であることを検索サイトが認識すると評価が上がり、検索順位も上位に上がりやすくなる。
2-3.サイト内リンクを増やす
ユーザがアクセスした記事に関連する記事が別 URL にある場合は、サイト内リンクを張って同じサイト内で巡回できるように誘導することでサイト全体のアクセス数を上げることができる。

また、検索エンジンの順位を決める評価においても重要度は低いがサイト内リンクすることでリンク先のコンテンツの評価が上がりやすくなる傾向がある。
2-4.サイト運営者向け画面でサイトマップを更新する
ブログやウェブサイトのアクセスを Google など検索サイトからの流入に頼っている場合はウェブサイト管理者ツールを利用してサイトマップの XML をアップロードすることでクローラーの巡回頻度を上げて更新したり新規投稿した記事が早く検索結果に反映されやすくなる。
また、ウェブサイト管理者ツールを確認してサイトマップ XML が認識された日時が古いようなら手動で再更新することでクローラーの巡回を開始させることができる。
2-5.サイトマップの XML を分割する
前述のウェブサイト管理者ツールにアップロードして登録するサイトマップ XML は 1 ファイル内に各コンテンツの URL を掲載するものだが、サイト全体の記事数が増加して 1 つのファイル内に全コンテンツの URL を掲載しきれない場合は、XML を分割することでクローラーが巡回しないコンテンツ漏れを無くすことができる。
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