パソコンを購入すると既に Windows など OS がインストールされている状態で、電源を入れると簡単な初期設定ですぐに利用できるようになるが、パソコンが故障したりストレージの部品を入れ替えた場合は OS を入れ直すことになり、OS 入れ替え時に必要なリカバリメディアの作成方法について紹介する。
このページの目次
1.リカバリメディアとは
リカバリメディアとは、パソコンの OS が保存されているストレージが故障して再セットアップする時に利用する、OS データが入った記憶媒体のことである。
以前は CD-R や DVD であったが、最近ではドライブが付いていないノートパソコンが多いため、USB メモリで代用されていることがほとんどである。
パソコン購入時に一緒に同梱されていたリカバリメディアだが、今では自分で用意するのが主流になっている。
もしリカバリメディアを作成する前にパソコンが故障した場合は、メーカーから入手することが可能である。
2.作成するリカバリメディアの保存場所
作成するリカバリメディアの保存場所は、USB メモリとなることが多いため、パソコンとは別に 16GB 以上の USB メモリを用意する必要がある。
古いパソコンやメーカーによっては DVD をリカバリーメディアにすることができる場合もあるため、リカバリーメディア作成ツールで確認するとよい。
3.リカバリメディアを作成する時期と作成の必要性
パソコンが故障したり、ストレージを換装した場合はリカバリメディアがないと Windows OS や Office を別途購入する必要があり、パソコン購入時の状態にならないため、パソコンを購入した直後か正常に稼働している間にリカバリーメディアを作成したほうがよい。
最近のパソコンはリカバリメディアが同梱されていないことが多いため、自分で用意する手間が発生するのが手間であったり、作り忘れた時のために、有償でメーカーから取り寄せることが可能である。
4.Windows パソコンのリカバリメディアを作成する方法
Windows パソコンのリカバリメディアを作成する方法は、リカバリメディア作成ツールを利用して、USB メモリにデータを保存する。
今回は Lenovo のリカバリメディア作成ツールを例に、作成の流れが次の通りである。
4-1.リカバリメディア作成ツールを起動する
最初にスタートメニューからリカバリメディア作成ツールを起動する。
リカバリメディア作成ツールはメーカーにより画面デザインや機能が異なっており、Lenovo の場合は下図のようになっている。
作成に当たっては画面の指示に沿ってクリックするだけで進めることができ、Lenovo の場合は OS のイメージファイルとなるリカバリイメージファイルをダウンロードすることになる。
リカバリイメージファイルのダウンロードが完了すると上図のように表示されるので、ボタン「OK」をクリックする。
4-2.リカバリメディアをパソコンに挿す
次にダウンロードしたリカバリイメージファイルを USB メモリに保存する必要があるため、パソコンに USB メモリを挿す。
4-3.リカバリキーを作成する
パソコンに USB メモリを挿すと下図のように保存先のドライブの選択肢が表示されるため、挿した USB を選択されているのを確認してボタン「次へ」をクリックする。
ボタン「次へ」をクリックすると USB メモリにリカバリイメージファイルの書き込みを開始するため、終了するまでパソコンの電源を切らずに待機する。
USB メモリにリカバリイメージファイルの書き込みが終了すると下図のように完了画面が表示されるため、ボタン「はい」をクリックして終了する。
以前は Windows OS のシリアルキーや Office のシリアルキーが記載された紙が同梱されており、リカバリーメディアで再セットアップする際に利用していたが、最近のパソコンはリカバリーメディア内に一緒に書き込まれるため、この作成した USB メモリが専用のリカバリーメディアとなる。
4-4.リカバリメディアをパソコンから抜く
リカバリメディア作成ツールを終了した後は、タスクバーの外部記憶媒体のアイコンをクリックして「取り外し」を行い、OS から USB メモリへのアクセスを正常終了させる。
4-5.リカバリメディアを保管する
取り外しが可能になれば USB メモリを保管する。
作成したリカバリメディアは次にパソコンを再セットアップするまで利用することはないが、他のデータなどで上書きしてしまったり、紛失するとセットアップできなくなるので直射日光や湿気などを避けて長期保存できる場所に保管する。
わかりやすいようにどのパソコンのリカバリーメディアかを付箋を貼ったり、封筒に入れておくと紛失や時間が経過して忘れてしまっても思い出すことができる。
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