Android 版 Chrome で新しいタブを長押しタップで開く方法


[初回公開] 2021年02月21日

2021年02月下旬のアップデートを皮切りに Android 版のブラウザ「Chrome」は従来のページごとにタブで表示する仕様からサイトごとにグループ化される仕様へ変更となり、サイト内のリンクを長押ししても新しいタブで開くことができなくなったので元の旧バージョンのタブの開き方に戻す方法について紹介する。

Android 版 Chrome で新しいタブを長押しタップで開く方法

1.新仕様のタブの開き方

新しいバージョンの Android 版 Chrome でのタブの開き方は、ウェブサイト内のリンクを長く押していると下図のように従来の「新しくタブを開く」の操作に代わり「新しいタブをグループを開く」に変更されている。

新仕様でリンクを長押しした時の様子


「新しいタブをグループを開く」を選択すると下図のように画面最下部に「タップすると他のタブが表示されます」が表示され、従来の画面上部でタブを切り替えるのではなく画面下部のグループ化されたマークをタップして切り替える操作となっている。

グループ化されたタブの状態

2.旧仕様のタブの開き方が便利な理由

Android 版ブラウザの「Chrome」の旧バージョンのリンクを長く押ししてタブを開く方が便利な理由としては、ウェブサイトの閲覧中にリンクがあり、後で読みたいときに「新しくタブを開く」で閲覧中のページを残したまま一時的に別タブ開いて保存しておける点である。

そのため、後で読みたい場合に「新しくタブを開く」で一時的に開いておくことで後ほどタブを切り替えて見ることができるので後で時間が空いた時に閲覧したり、コンテンツを見比べて利用することができる。

また、新しいタブで一時的に開いたページは一列に並んだ状態となるため、タブを切り替えて複数のサイトの情報を比較したり、情報の信憑性を確かめる際に役立つ。

3.タブの開き方を旧バージョン仕様にする方法

タブの開き方を旧バージョン仕様にする方法は、Chrome の設定画面よりタブに関する設定値を変更することで新しいタブを開く項目がメニューに表示されるようになる。

タブの設定を行う画面は Chrome の通常の設定画面から行うことができないが、詳細設定画面で行うことができ、下図のように Chrome を開いて URL 欄に「chrome://flags」を入力する。

URL 欄に chrome://flags を入力する

chrome://flags

詳細設定の画面が表示されると設定変更する項目を検索する入力欄が画面上部に表示されるため、「Tab」と入力すると Explore website と Tab Grid Layuot が表示される。

この 2 つの項目が設定値「Default」に設定されており初期値の扱いとなっているため、「Disabled(無効)」に変更する。
詳細設定画面で設定値を変えただけではまだ Chrome に設定が反映されていないため、設定を反映させるため画面最下部に表示されるボタン「Relaunch」を押すと Chrome が自動的に再起動する。

タブの開き方が旧バージョンに戻った様子


再起動した Chrome でウェブサイト内のリンクを長く押すと、上図のように「新しくタブを開く」が表示され、長押しタップする動作ともに旧バージョンの仕様に戻っているのが確認できる。

ボタン「Relaunch」をタップしても設定が反映されていない場合は、Chrome を再起動もしくは数分待つと設定が変更される場合がある。

2021年04月度アップデート(ver.90.4)のタブ表示への切替方法

2021年04月度の Android 版 Chrome(ver.90.4)のアップデートで前述の通り Explore website と Tab Grid Layuot を「Disabled」に変更していても、設定がリセットされて強制的に新しいタブがグループ化される仕様になっている。

改めて「chrome://flags」で確認すると設定は「Disabled」のままにで元の設定に戻っていないことが確認できる。

今回のアップデートにより Explore website と Tab Grid Layuot に加えて、Tab Groups も「Disabled」にする必要があり、「Disabled」にした後にボタン「Relaunch」を押すと旧バージョンの Chrome 仕様のようにタブがグループ化せずに表示されるようになる。

Tab Grid Layuot が Enabled Price notifica

また、端末の状況によっては「Disabled」にした Tab Grid Layuot が「Enabled Price notifica」になっている場合があるので、改めて「Disabled」に再設定することでウェブサイトの各ページをタブで表示することができる。

2021年06月度アップデート(ver.91.0)のタブ表示への切替方法

2021年06月度の Android 版 Chrome(ver.91.0)のアップデートで新しいタブをグループ化させずに 1 つずつタブ化する機能は残っているが、別のタブにしたウェブページは従来のように重なるように配置されずに 2 列に並んだグリッド方式に変更となった。

現在のところ、chrome://flags からグリッド方式から従来の縦列型のタブの並びにする手段は用意されていない。

また、ver.91.0 ではサイト内のリンクを長押(長タップ)した際に表示されるメニューから「新しいタブで開く」も表示されなくなった。
厳密には仕様変更により設定が変わっており、再設定することで「新しいタブで開く」が再表示される。

設定は「chrome://flags」で Chrome の設定メニューを表示し、上部の検索欄に「Tab Grid Layuot」を入力する。

Tab Grid Layuot を Enabled Without auto group に設定


表示された「Tab Grid Layuot」のプルダウンをタップすると上図のような選択肢が表示されるため、その中から「Enabled Without auto group」を選択し、画面左下のボタン「Relaunch」を押すと「新しいタブで開く」が表示されるようになる。

2021年07月度アップデート(ver.92.0)のタブ表示への切替方法

2021年07月度の Android 版 Chrome(ver.92.0)のアップデートでは前バージョンで新しいタブが 2 列に並んだグリッド方式はそのままで、本バージョンより前述した「新しくタブを開く」の機能も廃止された。

そのため、新しいタブを指定してリンク先のサイトを表示すると自動的にグループ化された状態となり、グループ化されたサイトの切り替えは Chrome 最下部のアイコンをタップする仕様となった。
現在のところ、chrome://flags から新しくタブを開く手段は用意されていない。

2021年09月度アップデート(ver.93.0、94.0)のタブ表示への切替方法

2021年09月度の Android 版 Chrome のアップデートは 2 回リリースされ、09月13日に Ver.93 に、同月27日に Ver.94 になっている。
Ver.92 でリンクの長押しで消えてしまった「新しくタブを開く」が復活し、利用できるようになっている。

新しくタブを開くの表示


「新しくタブを開く」が表示されない場合は、前述のように URL 欄に chrome://flags を入力し、「Tab Grid Layuot」で「Enabled Without auto group」に設定すると新しいタブで表示できるようになる。
反対に非表示にしたい場合は「Default」にするとよい。

尚、「Tab Groups」は設定項目自体が無くなっているため、新しいタブで開いた場合にグリッドで表示の仕様は残ったままとなっている。

2021年12月度アップデート(ver.95.0、96.0)のタブ表示への切替方法

Android 版 Chrome は2021年10月度のに Ver.95 が、翌月の 11 月には Ver.96 がリリースされた。
両方のバージョンにおいてタブに関する仕様変更は無く、「chrome://flags」で設定を入れることでウェブサイト内のリンクの取り扱いは次のようになる。

  • リンクを長押しすると「新しくタブを開く」の項目が表示。
  • 新しいタブでページを開くとグループ化しない。
  • 新しいタブで開いたページは二列に並んだグリッド方式で表示。

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