[初回公開] 2020年03月09日
ストレスが原因で引き起こされる睡眠障害や鬱の症状は日頃のメンタルケアだけでは悪化することがあるため、病院で薬を処方してもらうのがよいが、心療内科に行くことが抵抗がある人や、予約がなかなか取れない人のために内科で睡眠導入剤と抗うつ薬を処方してもらう方法について紹介する。
1.ストレスによる心身への悪影響とは
ストレスによる心身への悪影響とは、不眠や食欲不振といった生活リズムの崩れになるものや、頭痛や胃痛といった身体的に出る場合がある。
重い症状になると、激しい運動をしていなくても息切れしたり、胸がしめつけられるような感覚に捉われる。
心身に悪影響が出た場合は放置すると鬱になり、治療に時間がかかったり、日常生活もままならない状況に陥ることがあるため、速やかに診察を受けたほうがよい。
鬱の予防には「規則正しい生活リズム」と「質の良い睡眠」が重要とされており、不眠や起きて疲れが取れていないと感じる場合は睡眠を十分に取るように心がけることが勧められている。
一般的に鬱の症状は次のものが挙げられる。
- 身体的症状
- 睡眠障害
- 疲労感、倦怠感
- 食欲の減退
- 動悸、息苦しさ
- 口が渇く、など
- 精神的症状
- 気力の低下
- 自己否定
- 思考能力の低下
ストレスによる悪影響は人それぞれで、仕事にも趣味に対して気力と食欲はあるものの、睡眠障害と耳鳴りといった気付きにくい症状もある。
もし急に動悸と腹部の違和感、何気ない会話でも涙が出るといった症状が出る場合は軽度の鬱であることが多い。
2.不眠や鬱で通う診療科とは
不眠や鬱で通う診療科は、診療内科となる。
診療内科は鬱病を治療する投薬指示の他、患者と会話することでストレス緩和のメンタルケアを行ってくれる。
ただ、心療内科のほとんどが予約制となり、予約を取ろうにも 1 ヶ月以上先になることも多い。
そこで、内科などでも症状を伝えることで睡眠療法の一貫として、副作用の少ない薬を処方してくれる。
女性であれば婦人科も選択肢の 1 つとなり、更年期障害でメンタルケアも行っていることから診療に適している。
3.睡眠導入剤と抗うつ薬を内科でもらう方法
睡眠導入剤と抗うつ薬を内科でもらう方法としては、医師の診察時に不眠など自分で認識している症状を全て伝えるとよい。
心療内科はカウンセリングに近いことを行うのに対して、内科は症状を見て治療するので診察自体はいたってシンプルで短時間で終了する。
内科医によっては血圧を測る場合もある。
4.睡眠導入剤と抗うつ薬の効果と副作用
睡眠導入剤と抗うつ薬の効果と副作用としては、不安をやわらげ、効果は短時間だが体に残りにくいので離脱症状が出にくい薬を処方されることが多い。
薬を飲んで 30 分から 1 時間ほどで効果が表れ、特に副作用もなく過ごすことができる。
睡眠導入剤と抗うつ薬はほぼ似ているため、眠気を促す効果がある。
そのため、薬を飲んだ後の車の運転は避けたほうがよいが、急に眠気に襲われて昏睡するような睡眠薬ではないので、薬を飲んでも日常生活は可能である。
診察時には「良く寝れる薬」と「気分を落ち着かせる薬」として次の 3 種類の薬がよく処方される例である。
抗鬱剤としてよく扱われる薬だが、筋力のこわばりを取ったり、胃潰瘍の治療薬としても用いられる。
- リーゼ(クロリアゼパム)
- 気持ちを落ち着かせたり、緊張や不安をやわらがたりする薬。
- スルピリド(アメル)
- 気持ちを楽にして、意欲を高める薬。
- 中枢(視床下部)に働いて胃腸の血液の流れを増加し粘膜を修復し、同時に胃・腸の運動をよくする薬。
- 興奮を抑えて、不安や緊張をやわらげ、気持ちを落ち着かせる薬。
- エチゾラム(デパス)
- 気持ちと落ち着かせたり、緊張や不安を和らげたりする薬。
- 筋肉を緊張をやわらげる薬。
5.抗鬱薬を止めた時の離脱症状と影響とは
抗鬱薬は止めた時の離脱症状と影響を懸念して薬を飲まない人が多いが、効果が短時間で体に残りにくい上記の薬であれば毎日飲んでも依存することがなく、医師曰く、継続して飲み治療するものとのこと。
抗鬱剤の効果は飲み続けて3~4日目から出るという意見もあるが、軽症者または健常者の不眠対策には即効性があり、1 日目から効果が表れる。
ただし、重度な鬱の症状がある人が飲む抗鬱剤は利き目が強い分、薬を飲むのを止めると頭痛やめまいなど離脱症状が現れる。
禁断症状とも呼ばれており、急に薬を止めるのではなく徐々に薬の量や服用回数を減らして薬に対する離脱状態を緩和する必要がある。
軽鬱または不眠の治療で処方される薬は離脱の恐れが少なく、投薬の指示を守って一週間ほど継続して飲んでも離脱症状が出ることはほぼない。
また、それでも副作用や離脱症状が心配な人は、症状が出たときのみ飲むという頓服としての利用も有効である。
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