オリジナルの名刺を自作するメリットと作成方法


[初回公開] 2009年03月02日

名刺はビジネスの現場で挨拶の一環だけでなくコミュニケーションを開始する欠かせないツールだが、コスト削減や名刺に掲載する内容が頻繁に変わる場合に、業者へ印刷の依頼を行わずにオリジナルの名刺を自作するメリットと作成方法について紹介する。

オリジナルの名刺を自作するメリットと作成方法

1.オリジナルの名刺を自作するメリット

オリジナルの名刺を自作するメリットとしては、業者に依頼するのに対してコストが削減できる他に、デザインスキルの向上や顧客とのコミュニケーションのきっかけ作りなど副次的な効果をもたらせてくれることがある。



主に次の 5 つの点が挙げられる。

1-1.ブランディングの強化

自分で作ったオリジナルの名刺は、自身や自身のビジネスの第一印象を与えることができる。
例えば取得資格や役職などプロフィールの他、スタイルを反映し、他の人とは異なる印象を与えることでブランディングの強化につながる。

1-2.コスト削減

名刺を印刷業者に頼むと、デザインや印刷にかかるコストがかかります。
しかし、自分で名刺を作ることで、そのコストを削減することができるとともに、必要な数だけを作ることができるため、余分な名刺を作ってしまうことが無くなる。

1-3.自由なデザイン

自分で名刺を作ることで、自分の好きなデザインを自由に取り入れることができるためイメージ通りに仕上げることができる。
印刷業者に頼む場合は、デザインや印刷の仕上がりに関して細かい指示を出す必要があったり、業者によっては名刺のサイズや形状を選択できないことがあるが、自作することで自由度が増す。

1-4.クリエイティブなプロセス

名刺を自分で作る過程において、自分でデザインを考えたり、素材を選んだりすることで自分の創造力を発揮することができ、デザイン力のスキルアップにつながる。

1-5.顧客とのコミュニケーション

自分で名刺を作ることで、顧客とのコミュニケーションの機会を増やすことができる。
例えば名刺に記載された内容から、自分のビジネスや製品・サービスについて話をする機会が増え、自分で作った名刺について聞かれたときには、その制作過程やデザインについて話すこともでき、コミュニケーションのきっかけとなりやすい。

2.オリジナルの名刺を自作する方法

オリジナルの名刺を自作する方法としては、印刷する紙面を用意する以外にデザインや掲載内容を決定させる必要がある。
また、名刺用紙によっては A4 サイズで複数枚の名刺が 1 回の印刷できるタイプや、予め名刺サイズに断裁されたタイプなどがあり、用紙に応じて名刺を切り取る作業が発生する。

  1. デザインの決定 – まず、自分で作りたい名刺のデザインを決定する。デザインには、自分自身やビジネスのブランドイメージに合った色やフォント、ロゴ、写真などを取り入れる。
  2. 名刺のサイズの決定 – 次に、名刺のサイズを決定する。一般的な名刺のサイズは、幅 5.5cm、高さ 9.1cm だが、自分で作る場合は、好きなサイズを選ぶことができる。
  3. 必要な素材を揃える – 名刺を作るために必要な素材として、名刺用紙、カッター、印刷機材などを用意する。
  4. 名刺の印刷 – 名刺用紙を用意して、プリンタなど印刷機材を使って印刷する。
  5. 名刺の切り取り – 印刷が完了したら、カッターやはさみを使って、名刺用紙を 1 枚ずつ切り取る。


市販されている名刺用紙の中で、ELECOM 社が製造販売する「なっとく。名刺」を利用した例が下記となる。

2-1.「なっとく。名刺」とは

「なっとく。名刺」とは、ELECOM 社が製造販売する名刺用紙である。
デザインテンプレートが用意されているのでパソコンがあれば初心者でも名刺を簡単に作ることができる。

エレコム (まとめ) なっとく名刺(厚口・光沢用紙・ホワイト) MT-KMN2WN ×5セット

切れ目が入っている A4 サイズの用紙に印刷して、印刷後は名刺サイズに裁断するタイプと、元から名刺サイズのタイプが販売されている。
所有するプリンタが名刺サイズのカード印刷にタイプに対応していなければ、A4 サイズの用紙を購入するとよい。

「なっとく。名刺」のパッケージの外観

また、フチ無し印刷ができるプリンタの場合は名刺の前面にデザインや着色が可能になり、差別化した名刺を自作することが可能である。

また、「なっとく。名刺」は白紙の無地タイプと、デザインが苦手な人向けに既にデザインが入った状態で会社名と氏名のみを印刷するタイプにも分けられている。

2-2.「なっとく。名刺」で印刷する手順

「なっとく。名刺」で印刷する手順としては、Word や Illustrator など印刷機能があるソフトウェアを利用するか、エレコム紙製品専用のラベル作成ソフトを利用する。



前者の Word や Illustrator を利用する場合は、用紙サイズをカードサイズにした上で会社名や氏名を入力する。
入力後はプリンタに名刺用紙をセットとしてソフトウェアの「ファイル -> 印刷」で印刷するだけでよい。

また、後者のエレコム紙製品専用のラベル作成ソフトとして公式サイトより「エレコムらくちんプリント 3.0」をダウンロードして利用する。

「エレコムらくちんプリント 3.0」は無料で利用でき、素材も用意されているためデザイン性がある名刺を作成することが可能である。
名刺用紙の「なっとく。名刺」など予め印刷サイズが名刺サイズになっているので画像の貼り付けや文字入力だけで名刺が作成できる利点がある。

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