国内株式を購入した場合は、年に 1 回以上の配当を受け取る機会があるが、配当金を受け取るためには条件が必要となり、株の保有の他に銘柄ごとに定められた権利付最終日の市場が閉まる時点で保有していることが条件となり、保有している株の権利が確定したかを確認する方法について紹介する。

このページの目次
1.国内株式の配当金とは
国内株式の配当金とは、株式を発行する企業の利益を株主に分配して還元するものである。
株主は、株式を保有し続けることで、保有株数に応じて配当金を受け取ることができる。

配当金が支払われるのは年に 1 回から 2 回が多く、中には年 4 回決算型を取っている企業では 3 ヶ月ごとに配当が支給されることもある。
ただし、配当金は企業の利益が上がっていることが前提となるため、業績が悪いと無配となることもあるので必ずしも配当金が受けられるものではない。
2.国内株式で配当金を受け取る条件
国内株式で配当金を受け取るためには条件があり、当然ながら該当する銘柄の株式を保有していることが大前提とあり、加えて、配当金を受け取るために指定期間内に株式を保有している必要がある。
2-1.株を保有していること
配当金を受け取るためには、株式を保有している必要がある。
株式の購入は最低単位である単元株数(通常 100 株)が一般的だが、単元未満株として 1 株からでも購入が可能なため、1 株でも保有していれば配当金を受け取る権利が獲得できる。
ただし、証券会社によっては単元未満株の取り扱いない場合や、取り扱いがある証券会社でも、扱う銘柄数や手数料などのコストが異なり、手数料が高いとその分利益が減ってしまうため注意が必要である。
2-2.権利付最終日に株を保有していること
国内株式で配当金を受け取るためには条件に権利付最終日に株を保有していることが挙げれる。
権利付最終日とは、各企業が定めている権利確定日の 2 営業日前までのことを指す。
権利確定日は企業により異なっており、多くは定められた月の末日だが、権利確定日に株主名簿に記載するためには日数を要するため、権利確定日から証券会社が営業している 2 日前までに購入を済ましておく必要がある。
3.株の配当金が権利確定したかを確認する方法
株の配当金が権利確定したかを確認する方法としては、証券会社のインターネット上での管理画面で行うことができる。
証券会社によって確認方法は異なっているが、多くの証券会社では保有銘柄の一覧から確認することが可能である。
楽天証券で配当金の権利確定を確認する方法は次の通りである。
3-1.取引報告書を開く
まず楽天証券の管理画面にログインして、取引残高報告書を表示して確認したい銘柄が記載されているか確認する。
取引残高報告書の閲覧手順はスマホとパソコンで異なっており、以下の手順となっている。

- スマートフォンサイト – ログイン後、右上の「マイメニュー」→「口座管理」→「取引報告書等(電子書面)」をタップ
- パソコンサイト – ログイン後、右上の「マイメニュー」→「取引報告書等(電子書面)」をクリック
上図はパソコンサイトで「取引報告書等(電子書面)」を表示した様子である。
ここ各月の取引残高報告書を閲覧することができるため、最新月のボタン「閲覧する」をクリックする。
3-2.保有銘柄の状態を記載事項を確認する
取引残高報告書の画面でボタン「閲覧する」をクリックすると、下図のように保有銘柄の一覧が表示される。
ここで備考欄に「貸株」の記載が無く、決済日が記載されていれば配当金の権利が確定している。

もし取引残高報告書の画面で銘柄名の記載が無ければ、月末時点で株式を保有していないため、同月末が権利確定日となる配当・優待の権利を取得できていないことになる。
また、備考欄に「貸株」とある場合は、実質株主名簿上の名義が貸出先になり、自分の名義での株式購入ではないので株主優待は受け取ることはできないが、配当金の代わりに、配当金相当額を受け取ることはできる。

上図は備考欄に「貸株」の記載なく、月末時点で株式を保有しているため、権利が確定が確定している状態である。
ただし、決済日が複数表示されているが、配当金の支払い回数と権利確定月は企業により異なるので、本当の権利確定月は企業の IR サイトで調べておく必要がある。
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