Google AdSense の支払い額の画面に「税務情報を確認するために追加書類が必要です。」と表示された場合は申請済みのシンガポール向けの税務情報で追加で資料を提出する必要があり、米国向けの税務情報の処理と違い移住地を管轄している税務署から書類を取得する必要があるので、シンガポール税務情報の提出方法について紹介する。
このページの目次
1.「税務情報を確認するために追加書類が必要です。」が表示される様子
Google アドセンスの支払いの画面を表示すると「税務情報を確認するために追加書類が必要です。」が表示されることがある。
既に YouTube やブログで AdSense で収益化を行っているクリエイターは、毎年、米国税務情報を確認、更新する必要があり、そのシンガポール版で申請した後に、追加で書類が必要になった場合である。
画面には「税務情報を確認するために追加書類が必要です。税務情報が承認されるまでの間は、お客様の税法上の移住国でデフォルトで適用可能な税制が適用されます。」と文章が表示され、同じくボタン「税務情報の更新」も配置され、税務情報を登録できる画面に遷移が可能になっている。。
2.税務情報を提出しなかった時の影響
既に Google アドセンスで導入されている米国税務情報は提出しないと収益の支払いが保留になったり、源泉徴収されるため日本国内のクリエイターはほとんどの場合に必要書類を提出しているはずである。
シンガポールにおいても既に申請して承認されていても、追加で書類が必要となるが税務情報を提出しなかった時の影響としては米国と同じく収益の支払いが保留になったり源泉徴収される恐れがある。
3.Google AdSense のシンガポール税務情報の提出方法
Google AdSense のシンガポール税務情報の提出方法としては、お支払いの画面に沿ってマイナンバーカードなど身分証明書をアップロードすることで承認するが、今回のように追加で書類が必要になった場合も画面からアップロードする。
ただし、追加書類は居住している税務署に申請書類を提出してから発行されるので、税務署の受付窓口が空いている平日かつ、即日発行されないこともあるので日数がかかる点に注意が必要である。
3-1.管轄の税務署から居住者証明書を取得する
まず、自身が済んでいる管轄の税務署がどこにあるか調べ、窓口が空いている時間帯に申請書を提出する。
窓口で申請書に記載することも可能だが、申請書は事前にダウンロードして記入できるので、事前準備しておくとよい。
申請書となる「居住者証明書交付請求書」は国税庁のサイトからダウンロードが可能である。
国税庁ウェブサイト:居住者証明書の請求
「居住者証明書交付請求書」は下図のようになっており、赤枠の部分を記載して税務署の窓口に提出する。
居住者証明書は無料で発行してもらうことができ、管轄する税務署にもよる午前 10:00 頃に申請すると数時間後ぐらいには発行できた旨の電話連絡が入るので再度、税務署に行くと受け取ることができる。
特に証明書の用途などを聞かれることはなく、書類請求書を提出するだけで済むので窓口が混雑していなければ税務署内での所要時間は数分で済む。
- 請求日:「居住者証明書交付請求書」を提出する日を記載する
- 住所:自身の居住地を記載する。上段には日本語、下段には英語で記載する
- 氏名:自身の氏名を記載する。中段には英語で記載する。
- 電話番号:連絡が取れる電話番号を記載する。追って税務署から記載の電話番号に連絡が入る。
- 提出先の国名等:今回はシンガポール向けなので左欄に「シンガポール」、右欄に「Singapore」を記載する。
- 申述事項:上から下に向けて 3 箇所にチェックを付ける。
- 証明書の請求枚数
また、居住者証明書は請求書の下部の空欄に税務署が記入と押印して返却されるようになっている。
3-2.「不足しているドキュメントを送信する」をクリック
居住者証明書を税務署で受け取れば、次に Google アドセンスの管理画面にアクセスして「不足しているドキュメントを送信する」をクリックする。
不足書類を提出する画面はアドセンスの管理画面より「お支払い -> 設定 -> 税務情報の管理」で表示される。
「不足しているドキュメントを送信する」をクリックすると上図のように追加書類のアップロード画面が表示される。
3-3.移住者証明書をアップロードする
移住者証明書をアップロードする画面が表示されれば、税務署で取得した居住者証明書をスキャンしたファイルもしくはスマホで撮影した写真を添付する。
アップロードすると上図のように提出した証明書類のファイル名と前回提出した日付が表示される。
今回は移住者証明書をスキャナで PDF 化したファイルを添付しており、ファイル名は特に指定はなく任意でよい。
アップロード後は即時承認されないため、処理はここまでとなり承認されるのを待つ。
4.税務情報が受理された様子
移住者証明書を提出して数日程度でメールで申請結果の連絡が Google から入る。
問題無く申請が受理された場合は。下図のメールが送られてくる。
また、Google アドセンスの管理画面でも「お客様の税法上の居住国の税務情報が承認されました。」が表示されて確認することが可能である。
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