PowerDirector で動画の開始と終了を指定して数秒で切り抜き(トリミング)する方法

動画を撮影して YouTube や TikTok などにアップロードして公開する場合に、見せたくないシーンはカットして編集するのに一般的には動画編集ソフトを利用するが、開始と終了地点を設定すると指定した部分以外を破棄して必要なところだけ切り抜く(トリミング)する方法を PowerDirector を例に紹介する。

PowerDirector 動画の開始と終了を指定して数秒で切り抜き(トリミング)する方法

1.動画の切り抜き(トリミング)とは

動画の切り抜きとは、撮影した動画の中で公開または再生させたくないシーンを削除する動画の編集技術の 1 つである。
別名でトリミングとも呼ばれ、切り取られたシーンの前後を連結して 1 つの動画に仕上げることができる。



切り抜きには動画の「冒頭から指定時間まで」と「指定時間から終了まで」、そして「指定時間から指定時間」の 3 つの手法がある。

2.切り抜きで動画ファイルが再生できなくなる点に注意が必要

動画を編集するソフトや編集機能が搭載されたアプリは数多いが、無料で利用できるアプリやオマケ機能としてシーンの切り抜きができるソフトで編集すると動画ファイルが正常に再生できなくなることがあるので注意が必要である。

動画ファイルは映像と音声、動画全体の再生時間が別々で管理されているため、もし映像と音声の途中のシーンを切り抜いても全体の再生時間のデータも更新しないと編集後の動画の長さと食い違いが生じてしまう。
ファイルが持つ再生時間と実際の映像の時間が異なってしまうと動画を再生するプレイヤーが誤動作して再生できないという事象が発生する。

そのため、動画編集を専門に取り扱うソフトウェアで切り抜きを行うのが好ましい。
いくつかある動画編集ソフトの中から無償版と有償版で提供されている PowerDirector で動画の切り抜きを行う方法が次となる。

3.PowerDirector とは

PowerDirector とは台湾にあるサイバーリンク社が提供する初心者からプロ向けの動画編集ソフトで、トリミングやカットといった基本的な動画の編集以外に、クロマキー合成や自由に図形(シェイプ)の作成と配置、効果(エフェクト)の追加など動画を一つの番組に作り上げることができる。

サイバーリンク PowerDirector 21 Standard 通常版

PowerDirector は有償版の他に無料で利用できる体験版も提供されており、公式サイトからダウンロードして入手することができる。

4.PowerDirector で動画を切り抜く方法

PowerDirector で動画を切り抜く方法としては、編集したい動画をプロジェクトに読み込み、プレカットツールのスライダーを利用して編集する。

4-1.プロジェクトに動画を配置する

動画を切り抜くために、まず最初に PowerDirector を起動して新規プロジェクトを作成する。
新規プロジェクトを作成すると下図の画面になるため、編集したい動画をドロップする。

PowerDirector のプロジェクトに編集したい動画を配置

4-2.配置した動画を選択する

次に配置した動画を選択し、右クリックで表示されるメニュー内から「プレカットツール」を選択する。

「プレカットツール」を選択


4-3.切り抜き(トリミング)を行う

「プレカットツール」を選択すると下図のように動画の編集画面が表示される。
プレビューされている動画の下にあるスライダーを左右に移動させ、ボタン「OK」をクリックする。

スライダーを左右に移動させ、ボタン「OK」をクリック

スライダーを移動させて青色になっている箇所が動画として残るため、動画の冒頭や最後など不要な箇所が青色のラインに入らないように調整することで切り抜くことができる。

切り抜きを行った後の動画の状態


ボタン「OK」を押すと上図のように切り抜きを行った後の動画が元の動画ファイルとは別にプロジェクトに格納される。
この編集後の動画を画面下部のタイムラインにドラッグすると、不要な箇所が無い状態で動画全体の編集を行うことができる。

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