[初回公開] 2020年10月01日
日常的に利用している Windows には、Home や Pro と呼ばれるエディションが存在しており、自分が利用しているエディションの調べ方と Home から Pro にエディションを変えてインストールする方法、エディションを変更する場合のライセンス購入の注意点について紹介する。
このページの目次
1.Windows のエディションとは
Windows のエディションとは、Windows のバージョン毎に用意されている機能のことで、エディションごとに利用できる機能が異なっており、種類は「Home」「Pro」「Enterprise」「Education」の 4 種に分類されている。
一般的に家電量販店などで購入できるパソコンは「Windows HOME」であることが多く、ソフトをインストールするとほぼ様々な用途で利用できる。
「Windows Pro」は「HOME」の上位版となり、遠隔操作するリモートデスクトップが利用できるようになるため、在宅勤務など企業で主に導入されているエディションとなる。
「Enterprise」は「Pro」のさらに上位版となり、大企業で利用されていることが多く、管理すべきパソコンの台数が多い場合に一元管理しやすくなったり、セキュリティ機能が強化されている。
「Education」はその「Enterprise」の学生版となり、大学で主に利用されている。
Windows の「Pro」は個人でも購入することは可能だが、「Enterprise」と「Education」は一般では購入することができず、購入時は組織または教育機関に属していること示す書類等が必要になる。
2.利用中の Windows のエディションの調べ方
自身が利用している Windows OS のエディションを調べるには、タスクバーにあるウィンドウズマークを右クリックして表示される各種項目より「システム」を選択するとバージョン情報が掲載されたウィンドウが表示される。
「設定」のシステムの画面が表示されれば、その中にある「Windows の仕様」で確認することができる。
3.Windows のエディションの変更方法
Windows のライセンス認証とは、インストールされた Windows OS が正規に購入されたものかを Windows の提供元である Microsoft 社の所有するデータと照合することで、その認証に成功しなければ Windows のアップデート以外に画面設定など利用できない機能がある。
ライセンス認証が済んでいない場合はデスクトップの右下にその旨が表示されるとともに、前述した Windows のエディションを確認する画面で上図のようにライセンス認証が済んでいないことが表示される。
ライセンス認証時はパソコンをインターネットに接続する必要があり基本的にオンラインによる認証だが、インターネットに接続できないなどセキュリティを強固に保つ必要があるネットワーク内で利用する場合は電話で認証することも可能である。
エディションはパソコンを工場出荷時に戻すリカバリ(再セットアップ)時に選択することができる。
3-1.リカバリ時にエディションを選択する
パソコンを工場出荷時に戻す場合に、リカバリメディアからインストールする Windows のエディションを選択する画面が表示される。
その際に、利用したい「HOME」や「PRO」といったエディションを選択することで、インストール後に各エディションできる機能が解放されて利用することが可能になる。
3-2.購入したライセンスで認証する
リカバリ後に Windows を起動すると利用を開始することはできるが、ライセンス認証を行わなければ永続的に利用することができない。
そこで、「設定 -> システム」からライセンス認証を行う必ようがある。
4.Windows のエディション変更でライセンス認証できない原因
Windows のライセンス認証はプロダクトキーと呼ばれる計 25 文字の英数字を入力するが、正確に入力してもライセンス認証に失敗することがある。
その原因の 1 つはインストール時に選択したエディションがライセンスが違うことが挙げられる。
例えば Windows 7 では Windows 10 に無償でアップグレードできるが、今まで Home エディションを利用していて 10 にアップグレードした際に Pro を選択してしまうとライセンス認証が失敗する。
これは所持しているライセンスが HOME 版にしか対応していないため、Pro を利用するためには Pro 用のライセンスを別途購入する必要がある。
Home を使っていて間違って Pro でインストールしてしまった場合は Home エディションにダウングレードはできないので OS のクリーンインストールする必要がある。
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