朱肉を使って押印するハンコのケースは 100 均でも数多く取り揃えられているが、インクが既に浸透されているネーム付きハンコのいわゆる「シャチハタ」用のケースは既にキャップがあるため商品数はほぼないが、いつの間にかシャチハタのキャップが外れて無くさないようにネーム付きハンコ用のホルダーの活用法について紹介する。

1.シャチハタとは
シャチハタとは、シヤチハタ株式会社が製造販売する押印の際に朱肉やスタンプ台を必要とせず、内部に既にインクが浸透されてすぐに押印が可能なハンコのことである。
元々はシヤチハタ株式会社が発端となっているため、一般的に朱肉が必要無いハンコが「シャチハタ」と呼ばれることが多い。

正式にはシャチハタは「ネーム付きハンコ」や「浸透印(しんとういん)」と呼ばれている。
2.印鑑とシャチハタの違い
印鑑とシャチハタの違いは、印鑑は役所など法的効力がある場合に利用されるのに対して、シャチハタは配達の受け取り時や社内の承認を示す認印として利用される点にある。
どちらも名前が入ったハンコではあるが、スタンプの扱いであるシャチハタはゴム製のため、利用しているうちに劣化したり押し方や力のかかり具合で印影が変形してしまうことから公的な書類では原則として認められていない。
3.シャチハタ用のケースが無い理由
実印となる印鑑(ハンコ)は 100 均などでケースが数多く取り揃えらているのに対して、シャチハタ用のケースはほぼ存在しない。
シャチハタ用のケースが無い理由としては、シャチハタ本体自体がインクと名前が刻まれたスタンプを収容する役目を担っているからである。
また、インクの渇きや変形を防ぐキャップが付いていることからシャチハタ用のケースが無い理由でもある。

ただし、ハンコ専門店でネーム付きハンコを購入すると上図のようにプラスティック製のケースが付属していることがある。
キャップを取り外して中に入っているネーム付きハンコを取り出して利用するものだが、ネーム付きハンコ自体の保護を目的としたものでないため、使っている内に取り出し口が破損しやすいため長期に渡り利用するのには向いていない。
4.シャチハタのキャップが無くしにくくなるホルダーの活用法
シャチハタ用のケースが無いとはいえ、シャチハタ本体に強い圧力がかかると破損してインクが漏れたり、キャップを無くして利用できなくなる恐れがあるため、シャチハタ用のケースは用いた方が良い。
あまりシャチハタ用のケースは製造販売されていないが、100 均の店舗では下図のようにシャチハタ(ネーム付きハンコ)用のホルダーが販売されている。

完全にシャチハタ(ネーム付きハンコ)全体を保護するものではないが、シリコン製でできているので落下によるシャチハタの破損を防ぐことができる。
また、シャチハタのキャップ側を覆うことができるので、キャップの紛失も防ぐことができる。
仕事などでよく書類に認印を押す現場では、社員証と一緒にストラップで付けておけばすぐに取り出して押印できる利便性もある。
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